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オフィスのコミュニケーションツールはどこまで便利になるのかという話。

便利な世の中だ。しかしあまりに便利すぎるなぁと思うこともある。仕事中、そんなことを思った話。


私の勤めている会社は、連絡手段として、メールや電話、そしてチャットツールがある。まぁ、現代では大体どこの会社も同じようなものかもしれない。

現在、私はリモートワークとして家で仕事をしている機会が増えたので、そういう連絡手段が多いのは助かる。というのも、何より私は極度のコミュニケーション低能力者のため、「人と直接会って話さなければならない」という状況に非常に苦手意識を持っているからだ。

だから、「会って話す」以外の手段が幾つかあるというのは有難いわけだ。なぜなら、オフィスに出社して、チーム内の人たちとコミュニケーションをとらなければならない場合、それは大抵「会って話す」という選択肢を取らざるを得ないからだ。

その点、在宅ワークなどで、物理的に距離が離れていて「会うことができない」のあれば、大手を振ってコミュニケーションが取れる。つまり、三十何年間ずっと根暗で伏し目がちに生きてきた私であっても、一気にコミュ強になるわけだ。その内容の話は、以前記事にした。下記ご参照。

しかし、今回はそのテキストコミュニケーションに限った話ではないのだ。

そのように連絡手段が幾つかあるが、それらは恐らくだが、使い分けがあるように思う。これは飽くまで私の例だが、各ツールごとにこのように用途で分けている。

1.電話

急を要する場合に使う。個別にちゃんと伝えておかないといけない時とか。または、文字だけでは伝えるのが難しい、もしくは文字には残したくないような話をする際など。直接、生の声でコミュニケーションをとる。

まぁ極力話をしたくないので、個人的には使いたくない。仕方ない時に使うというか。そういうわけで、メリットは緊急性と必要性を満たしたい時にする対応。

デメリットは、普段、他人と会話せずに一人で過ごしているときに急に電話がかかってくると、第一声が変な声になっちゃったりすること。あと、通話の相手がマイペースな人とかだと、すごく時間がとられる。

個人的には、終話のタイミングがよく分からん・・。「あっ、そうなんですねえ。承知しました。お忙しいところお時間とっていただいてありがとうございました!…えっ、ああ、なるほど、なるほど。あ〜、そういったケースもありますか。はあ…」みたいな。

2.Web会議

顔を見て話をしたい時に使う。

同僚や上司など仕事関係の人たちに対して「顔が見たいなぁ」と個人的には思ったことはないけれど、見たい人も多いのかな。その場で直接会って話しているようなのに似た感じになるのがメリットにも思う。文字だけでやりとりしてコジレてしまった時には、会話してみると案外解決したりすることもあるし。もちろん会話しても全然解決しない場合もあるけども。

デメリットはとにかく時間がとられる。あと、多少身だしなみに気をつけなければならない。ヒゲを剃っていない日に急なWeb会議があると、インカメラの映像ぼかしがち。

3.Eメール

もうメールを使わないと仕事にならないという人も多いだろう。むしろメールを読んで返事を書いたりすることがもう仕事そのものだという人も居るかもしれない。

相手が今どのような状況かを気にせず、こちらのペースで相手に情報を伝えることができるというのが、最大のメリットだと思う。時間、場所、そしてテンション、そういったものを、話す時のそれとは全く別の使い方で情報伝達ができる。メールは、自分や相手が伝えたいことを「文字」という情報として客観的に残すことができる。

ただその反面、単純に「文字」の羅列になっているわけで、それを作成した人の機微というか、伝えたい意図の微妙なニュアンスみたいなのが分からないことも多い。話すと結構感じが良いのに、メールだとむっちゃ冷たく見える印象の人が居たりする。そういう、ちょっと顔が見えないことのデメリットはあったりする。

他にも、「伝えた」と「伝わった」の間に大きな乖離が出てくる可能性がある。直接話す場合でもそれはあるけれど、こちらが伝えたいことが100%相手に伝わるかというと、そんなことはあり得ないだろう。

メールのようなテキストコミュニケーションの場合、「送った」と「読まれた」の間も、かなりかけ離れる。メールは一方的に時間も場所も問わずに相手に送ることができる反面、そのメールを受け取った相手が読むかどうかは別問題なのだ。ましてや、その先にある「伝わった」かどうかになると、さらに大きなギャップがある。だから、自分が送った側なら「送ったけど相手は読んでいない前提」で考えたほうがいいし、送られた側であれば、こちらの都合で「読むか読まないか」「読むとしてもそのタイミング」を決めていいのではないかと思う。

リアルタイムで相手に届くから勘違いしがちだけど、結局はこれって「手紙」だもんね。良くも悪くも「手紙」なんだろうと思う。余談だけれど、私は結構この手段が好き。自分のペースでじっくり考えられるから。

4.チャット

これは、何だろう。いつのまにか日常に入り込んできていた。普段、LINEとかやっている人が多いので、ビジネスシーンでも抵抗なく入って行きやすいのだろう。

用途としては、何だろう、電話とメールの間というか。会社によって使用シーンは異なるかもしれないが、私の勤めている会社では、そんなに急ぎでもないけど、メールほど悠長に待っているのもちょっとな、という時にチャットで「あのー、すみません」と訊く感じ。電話よりも熟考して意思疎通できて、メールよりもフランクでレスポンスが早い、という。一見、各ツールの良いとこ取りしたような感じ。

これはこれで便利だと思うけれど、何だかなぁ。さっきから、何だろうとか歯切れの悪い言い方で書いているのは、私はどうにも好きになれないというか。一つ文句を言わせてもらえば「ちょっと便利になりすぎ」というところだ。

チャットツールにもよるが、会社で使っているのは「既読機能」が付いている。これが個人的に気に食わない。

たとえば、お昼休み入った途端に、ちょっと面倒くさそうな問い合わせらしきものがポップアップで表示されたりすると、やっぱり見ちゃう。そうすると、案の定、面倒な話だったりする。とは言えすぐには返信できない。もう天ぷら蕎麦が目の前に来ちゃってるし。だけど相手には「このチャット見たよ!」的なレスポンスが勝手に届いてしまうし。そうすると、結局、急いで蕎麦すすって食べ終えて、席に戻って慌てて返信文書かなきゃいけなかったり。「見たんなら早く返事くれよ」的なことを思われても癪なので。

そうなると、チャット=見たら早く対応しなきゃいけない、みたいな構図になっているような気がして、じっくり考えたい自分としては、やっぱりあんまり好きではない。だから、申し訳ないが、未読スルーじゃないけれど、敢えて気付かないフリする。そこまで急ぎではなさそうな用件なら。もちろん、緊急性のあるものなら即座に対応しなきゃいけないのはそうなのだけれど。

「見てるはずなのに全然急いで対応してくれない」というふうに相手に思われるのも嫌だし、反対に、こちらが依頼する側になった時に焦るあまりそう思ってしまうのも嫌だ。結局「見たよ」は要らない。メールでいいやと思っちゃう。

でも、仕事外ならバンバン使う。LINEは便利だ。家族と連絡を取る手段としてこんなに便利なのは無いよね。チャットは、仕事関係じゃないところで使いたいなと個人的に思う。

他にも色んな連絡ツールがあると思うけど、私が普段使っているものとその用途はこんなところだ。

結論

結局何が言いたいのかというとまとまりは無いわけだけれど、これから近い将来、もっと便利で画期的なコミュニケーションツールが登場してきたらどうなるのかなと思った。

チャットに既読機能がついて、リアルで会話しているような臨場感とか即時性みたいなものが感じられて、それってもう会って話しているのと同じじゃん、みたいな。

メタバースももしかしたら、その辺までリアルに近づいて、日常に溶け込む日が来るのかな。映画のサマーウォーズ的な。自分のアバターが全ての役割を担ってくれたり。仕事も日常も。いや、そういう現実ってサマーウォーズというより、映画のマトリックスの世界なのかな。仮想現実的な。ごめんなさい、マトリックスは全く観たことがないので適当なこと言ってます。

とにかく、そういう未来がいざ訪れた時にデジタル難民にならないよう、最低限の知識は備えておいたほうがいいかもなぁ。

ちなみに、私はサマーウォーズめちゃくちゃ大好き。どうでもいい情報でした。おしまい。

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