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心の畑が干からびている話。

良くない。

本当に良くないです。

こんな時間(午前二時過ぎ)にムクッと起き出して、仕事のメールやチャットを見ているわけです。

というのも、現在進めているプロジェクトがどうにも暗礁に乗り上げておりまして。

直接私が何とか出来る問題ばかりではないものの、そこで発生した不具合だったり問題や課題、それらが昼夜問わず関係者が駆けずり回って調査・対応している様子が気になってしまうのです。

ここで愚痴ろうと思えば山ほど愚痴ることは可能です。

このプロジェクト自体、全く私は手を動かすことも出来ない立場ということ、それは私が望んでいない担当分野であること、それなのに担当者に加えられて調整役という最も嫌な役回りを担わなければならないこと、十分に検証期間もないままどんどんフェーズが進んでそのたびにまた新たな別の問題が噴出していること。

挙げ出すとキリが無いですけど、そういう状況にあると、正直、仕事自体もう何が楽しくてやってんのか分からないという思いがしてくるわけです。

仕事に楽しみなんて求めるなよという意見もあるでしょうが、私は今まで何社か経験して一応この道のキャリアを細々と続けてこられたのも、この仕事にひと匙くらいの「楽しさ」があってことなのです。

逆に言うと、今まで「そうではないこと」をたくさん経験した中で、他の要素の優先度を下げたとしてもようやく「まあこれなら働いていて楽しい」と思えることに出会えたから、今の会社で働き続けることができていたわけです。

幾ら休みが少なくても、幾ら給料が低くても、それでも、残業があまり無いとか、やりたい仕事ができて楽しい瞬間があるとか、人間関係がそこまで悪くないとか、そういう色んなバランスを考えて、ここで働いてきたわけです。

しかし現在は、今の会社に勤めて初めてのこの大炎上の状況で、ほとほと疲れ、嫌気が差し、「いつまでこんなこと続くんだろう」という思いに至っているのです。

・残業があまり無い→夜中も仕事しちゃう
・やりたい仕事→全然やれてない、つまらない
・人間関係→この状況を作った上司に不信感

あれ、休みも待遇も別にさして良くないのに、何でここで働いてんだっけ、と。このままここで働き続けて大丈夫なんかな、と。正直、旨みがあんまり無いわけです今。

たぶん仕事が立て込んで多忙になっていることで余裕が無くなって、色んなバランスが崩れている感じもあります。

まあ、仕事の忙しさなんかはいつかは落ち着くものだと思っていますけど、それよりも個人的に深刻だと考えているのは、この仕事の「興味・関心」というものが急速に薄れていっている、ということなのです。

つまり、仕事関係の知識や話題などに、現在、全く触れたくないということです。もう見るのも嫌。そんなことに、わざわざ時間も割きたくない。

去年の中頃までは、仕事外のところで自分でプログラムを書いて楽しんでいたり、時間のある時に技術関係の書籍を好んで読んでいましたけど、今や全くそんなことしたくない。開発環境(IDE)など開きたくもないわけです。本だって、仕事に関わるものなど目に触れたくもない。

どうにも、嫌になっているのです。

そのくせ、夜中や早朝まで仕事に関わる連絡を気にして、自分の担当に影響が無いかビクビクしながら確認して、大丈夫だったらホッと一息つくけれど、そうじゃなかったらすぐに対応方針を定めて相談して取り組んでいって。そんなふうにして、仕事中はもちろん、業務時間外であっても、常に何らかの意識を仕事に向けている。そんなふうな状況なのです。

良くない。

何のために働くか。
そもそも何でこの仕事がしたいと思ったのか。
人生において仕事の役割は何か。

そんな根本的な問いを立て直して、改めて向き合って答えていかないと、多分このままつまらない死に方をしそうだなということを思って心配しています。

言わば、心の畑がカラッカラに干からびている状態。

良くない。
良くないですよ。

大好きだった仕事(というか仕事に関する知識や情報)が嫌いになりかけてます。

人生を楽しく過ごすための鍵の一つは、興味や関心、好奇心だと私は考えています。それが仕事に結びつくなら、働いていてそりゃ楽しいわけなのです。

でももし、これを持てなくなっているというのならば、その心の畑に、何も種を植えることができないということ。種を蒔いても、芽が出ないほど土壌に栄養が、元気が無いんです。

ちょっとどうなるかな。心配。

飽きっぽい私がこのまま飽きてしまうのは、何だか寂しい感じがするので、もう少しだけ身を置きはしますけど。

せっかく辿り着いた世界。ちょっと何処かで一回、自分の中の種と土とその状況について考え直してもいいかもしれない。そんなふうなことを思いました。おしまい。

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