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寝相と寝顔と二段ベッドの話。

我が家には、子供が2人(小学校低学年と未就学児)居るが、どちらも非常に寝相が悪い。

もしかしたら結構あるあるなのかもしれないけれど、朝起きると「何があったの?!」という状況だったりしてよく驚かされる。

たしかに頭には枕、身体には掛布団で、ベッドに対して身体の向きは縦の方向に寝たはずだ。それなのに、起きた時には、子供の位置が大胆な配置換えがなされていたり、その寝転んでいる体の向きも、もう角度で言えば恐らく180度くらいは回転していたりするのも日常茶飯事だ。いや、下手したら360度回って、普通に眠りに入った時の向きになっていることもある。

我が家の睡眠スタイル

ところで、我が家の睡眠スタイルは、寝室の1部屋に家族全員で川の字になって寝ている。具体的に言うと、寝具は布団ではなくて、ダブルベッドの隣にセミダブルベッドをくっつけて、そこで家族4人で川の字になって寝ているのだ。

図で強引に表すなら、

 ↓↓↓↓ こっち側が頭 ↓↓↓↓
 ________________
| {私}{娘}| {妻}{息子}|
|(セミダブル)| (ダブル)  |
|_______|________|
 ↑↑↑↑ こっち側が足 ↑↑↑↑

こんな感じだ。

だけれど、上に書いたように、最初は、全員で「||||」という川の字で寝ていたはずなのに、朝には「N-」とか「|キ」とか「た」の文字の形になっていたりするのだ。人が普通に寝る姿勢ではない。

(ちなみに、向かって一番左に寝ている私は、自慢ではないが、寝相は悪くない。朝起きても、まっすぐ縦棒一本だ)

要するに、めちゃくちゃ寝相が悪い。

そろそろ限界

で、それによって被害を被るのは親ではあるのだけれど、割合としては、私よりも妻のほうがダメージが大きい。

というのも、寝相が圧倒的に悪いのは小学生の息子のほうで、手癖と言ったら表現は適切でないかもしれないが、彼は寝ているときに、とにかく誰かの身体をまさぐる癖がある。だから、寝ぼけてサワサワサワーッと触られると、妻としてはその感触があまりに気持ち悪い(息子よ、ごめん・・)ので、あまりよく眠れないらしいのだ。

他方で、息子のサワサワ攻撃は、専ら妻に対してばかりで、私が受けることはそう多くない。恐らくだが、触り心地が違うというか、息子にとっては私のボディはお気に召さないようだ。だからと言って、私だけが快適に眠れるかというと、そういうわけにもいかない。

今度は、娘の足癖のほうがすごくて、上で書いたように90度だったり180度回転する中で、もうビックリするほど自然流れでキックをかましてくるわけだ。ただ、言ってもこちらはまだ5歳だし、その威力も大きくはない。食らっても、一瞬「ってぇ・・」と目は覚めはするけれど、またすぐに眠ることができる。

ただ、そうは言っても、息子も娘も日を追うごとに身体も大きく成長し、なかなか親側のダメージも比例して大きくなっている。いよいよ妻のほうは疲弊しきってきており、だんだんと日常生活にも支障が出始めるほどになってきた。相当なストレスを抱えるようになってきているようで、かなり心配であった。

一言で言えば、このスタイルもそろそろ限界。

それに、いい加減、息子も来年から小学三年生にもなるし、一人でそろそろ寝てもらおう、という話も持ち上がった。

というわけで、我が家が近年抱えていた大きな課題である良質な睡眠確保に向けて、善は急げだ。休日に早速、リーズナブルで評判の家具量販店に向かった。

子供用のベッドの検討

さて、それじゃあ、子供用のベッドにはどんなものを買うか。

最初は、子供が大きくなって自分の部屋を持った時にも使えるように、ちゃんとしたベッドを買ったらどうだろうと考えていた。

だが、今、子供用に大きなベッドを買っても、我が家に置くスペースは無い。いや、私も家で仕事をするときに1部屋使っているし、物置にしている部屋もあるので、そこを整理整頓すれば空間的には確保できる。しかしながら、今のところ、片付けるパワーが無い。

また、子供用に1人ずつ部屋を与えるといっても、まだ年齢が低いので、可能ならもう少し大きくなってからにしたい。上の息子ならもういいかもしれないが、下の娘は5歳なのでちょっとまだ自分の部屋は早い気がする。

息子だけベッドを買って1部屋使ってもらうことも考えたが、彼は寂しがり屋なので寝ないかもしれない。それに、遊び好きな彼のことなので、部屋にこもって色々イタズラして寝なくて翌朝不機嫌になられても困る。

二段ベッドに決定

ということで、たどり着いた結論が、二段ベッド、だ。

これを寝室に置くことにしようと。そうすれば、息子も寂しくない。今まで通り、みんな同じ部屋で寝るわけだから。

ただ、そうなると、ダブル、セミダブル、二段ベッドを全て一部屋に置けないので、ダブルかセミダブルのどちらかは別の部屋に置いて、大人は一人そこで寝る。もう一人の大人は、今まで通りの寝室で寝て、その近くに二段ベッドも置いて、子供たちはそこで寝ると。なお、別室で寝る大人は、不公平感が出ないように、日替わりで変えることにする。

そういえば、私も幼い頃、弟と一緒に二段ベッドを使っていたのだが、自分の部屋を貰ってからは、そのベッドを組み外して、1つずつのベッドに分けて使うようになった。

だから、今は二段だけれど、いずれ分けたりして、子供たちにもそのようにして使ってもらおう。

それを子供たちにも相談すると、

息子「いいね、二段ベッド。絵本を枕元に置きたい」
娘「私もそれが良い。ぬいぐるみを置いて飾りたい」

と、幸いなことにご賛同いただいたので大丈夫そうだ。

よくある二段ベッドのデメリットとしては、

  • どっちが上か下かでモメる

  • ベッドではしゃぐと危ない

  • 転落の危険

というものがあるらしいが、これらも家族間で一応協議して、取り決めはしておいた。上は息子(兄)で、下が娘(妹)。娘はまだ身体が小さいので、上のベッドの隙間から落ちると危ない。その点、息子は身体も大きくなってきており、隙間から落ちる心配は少ないため。

ベッドの上ではしゃいだり、互いのところをのぞき込んだりするのもダメよ、と約束はした。多分やっちゃうだろうけれど、そこは注意をしていくしかない。

あとは転落危険性だが、寝相が悪いのでこれは十分に気を付ける必要がある。上のベッドは両側に柵があるが、下は片側には柵があって、もう片側には無い。一応、その柵が無い側の床には座布団などを敷いておくことにして、あまりに落ちるようなら、ベビーフェンスを別途用意する予定。

といったわけで、幾つか展示品を見て、その場で即決して購入。二段ベッドは、来週に我が家に届くことになった。

ちょっぴりの寂しさ

そしてその日の夜。

いつものように、「||||」の字で眠る。二段ベッドが来たら、今まで使っていたベッド(ダブル+セミダブル)のほうは我々夫婦でそれぞれ使うつもりなので、こうしてみんなで寝るのも、あと一週間か、と。そんなことを考えていた。

ふと、私の左隣に寝ている娘を見る。今は5歳。まだまだ小さいと思っていたけれど、最近では文字を書いたり読んだりし始めている。聞けば、先生に見つからないようにこっそり、保育園の同じ組のお友達に手紙を渡したりしているそうだ。恐らく小学生に上がれば、一緒に寝ることも、お風呂に入ることもしなくなるだろう。どんどん成長していって、大人になっていくんだな。

それは息子も同じ。毎日ヘトヘトになりながら学校で勉強して遊んで、帰宅してくる。習い事もほぼ毎日していて、きっと大変だろう。でも、本人は自分でやりたくてやっているようで、決して弱音は吐かない。宿題をやり忘れて激怒することはあっても、それは自分に対して怒っているらしい。真面目で頑張り屋だ。できることも多くなってきて、一日一日を一生懸命に過ごしている。どんどん成長している。立派だなと思う。

二段ベッドが届くまでの一週間。これが過ぎたら、別々に寝るのだな。そう思いながら子供たちの寝顔を見ていたら、ちょっぴり寂しい気分になった。

余談

そして朝起きたら、私と娘は「ラ」の文字になっていた。

娘の寝相が悪すぎて、私は「ラ」という文字の中の「フ」という文字の姿勢で寝なければならなかった。きつすぎ。娘は「ラ」の中の上の横線。ちなみに、妻と息子は「メ」だった。もう重なってる…。一体なんの文字なん。「ラメ」って。

やっぱり、ちゃんと睡眠はとりたいわ。。

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