見出し画像

その…と引き換えにして、の話。

先日はつい愚痴っぽいつぶやきを吐いてしまいました。(みっともないので消しました)

日を置いて、多少は気持ちが落ち着くかと思いきや、まったく穏やかにはならず。

というわけで、気持ちの整理をつけるためにも、この件で1本記事を書きます。

※注意。すごく長いです。めちゃくちゃ愚痴です。



1.自治会。


何度か記事にもしている気がするのですが、今年度、私は住んでいる地域の自治会で役員を務めています。

その関係で何かしら活動があるんですよね。お祭りの準備だとか清掃活動だとか、そういういかにも「自治会の仕事です」的な。

で、詳細は書きませんけど、その件で何人かと班分けをしまして、地域内でとある活動をしていたわけなんです。

私は自治会の役員なんて初めてですし、さらに言うなら、この町に引っ越してきてからすぐにパンデミックが起こったこともあって、この地域のイベントごとと無縁だったんですよね。しかも町内が結構広いと。

そうすると、その班割されたメンバーの方々も、初めてお会いする人たちばかりなわけです。というか全員お初にお目にかかる方々でした。


2.登場人物。


そのメンバーの中に、正確なご年齢は存じ上げませんけれど、見たところ恐らく70~80代くらいの男性がいらっしゃって。

彼が今回の話の主軸になるんですが、その人、のっけから高圧的なんですよね。いえ、お年寄り特有の豪快さと言いますか、歯に衣着せぬ方のようなんですよね。居ますよね、そういう人。良く言えばフレンドリー、悪く言えば馴れ馴れしい。

もう少し詳細化しますと、

・私
・Aさん(70~80代)
・Bさん(40代くらい)
・Cさん(50代くらい)

というメンバーが居るとして、その彼はAさんとします。

どうやらAさんは、その中でBさんとは面識があるようなんですよね。メンバーの中でもBさんは比較的若いようでしたし顔見知りだからなのか、Aさんは上から目線のそれはそれは偉そうな態度でBさんに接しているわけです。

「やれ俺の若い頃はこうだった」「やれ昔はもっとこの町も自治会もこんなに活気づいていた」だのと。

それを滔々とBさんに言い続けているわけなんです。Bさんも優しい方なんでしょう、ウンウンと何の異も唱えずに黙って有難くそのお話を聴いているわけです。

ところが、それだけならまだしも、話はだんだんと「今の若いのはなってない」「こんなに町に元気が無くなっているのは困ったもんだ」「もっと町の若いもんが率先して協力していかなきゃいけない」だの、そういう方向に発展していきました。嫌な予感です。

しかも、結構強い口調でそれを言っているんですよね。客観的には分かりませんけど、個人的にはかなりキツくて。そして、まるで私やCさんにもその話が聞こえるようにと言いますか。

居ますよね。こういう「昔は良かった、今はダメだ」と懐古主義にガチガチに縛られている人。私個人はその思想を批判するつもりはないです。ないですけどね、それを押し付けるのはナンセンスだと思ってます。

さらに、私は、そもそもこういう偉そうな人が大嫌いです。しかも話もつまんないと来たもんで。なので、会話をしちゃうと多分ケンカになる気がしたので、その話を聞いていないフリをしてずっと無視を決め込んでいました。

すると、今度は、Aさんが私のほうにも話を振ってくるではありませんか。

どんな口調で?
それはこんな口調で。


3.Aさんの口調。


それまで全く会話もしたことのないAさんですが、私に対していきなりこのようなことを言ってきました。

「あのさ、来月に〇〇の行事があるだろ。
 回覧板が行ってると思うけど。
 そこのアンタ(私のこと)は行くんだよな?」


とのこと。

その行事については知っていました。

ですが、こう言ってしまっては申し訳ないのですが、その〇〇という行事に参加する意義が無いと考えていたので、同じ地域の関係者には事前に不参加の旨を伝えていました。

ですので、

「ああ、それでしたら予定があるので行けません」


とAさんに返答しました。

もうこの時点で結構私は不愛想になっていたと思います。器が小さいのは重々承知なんですけど、言い方でもうダメなんですよね。そういう人の話を聴くモードにはなりません。拒絶反応起こしちゃって。

というか、普通は(って言い方をしてはいけないかもしれないですけど、というか一般的には)、お互い初めましての関係って、もう少し相手に配慮をするものなのかなと勝手に私は思っていたんです。

でもいきなりこの失礼な態度ですから。ちょっと面食らっていた部分もあったと思います。

すると、Aさんはさらに話を深堀してくるではありませんか。

「あ?なんで出ねえんだ。予定って何だ?
 日曜だろ。仕事は休みじゃねえのかよ」


私もかなりイライラしていました。理由は後述します。

「ああ、とにかく予定があるので無理です。
 仕事は日曜が必ず休みというわけではないですよ」


とぶっきらぼうに答えます。何の予定だとか訊かれてもこんな人に詳細を答えてあげる義理はありません。

それが気に入らなかったのでしょう、Aさんはその後もずっとグチグチと私に因縁のようなものを付けてきます。

「そりゃあ予定があるならしょうがねえけど、
 こういうのはみんな協力してやるもんなんだよ。
 上の役員の職についたらそうは言ってられねえよ」


とか何とか。

私は別にその自治会でさらに上の職に就きたいとも思っていません。望もうが望むまいが、どうせ輪番で担当することになりますし。

もちろん、こういった地域の取り組みというのは協力して参加することが大事だということは理解しています。しかし、私生活を犠牲にしてまでこの自治会の活動に時間を割くつもりは一切ありません。

相手をするのも面倒くさかったので、ちょうどAさんが指しているその役職に就いているBさんに対して、私は、

「勤めている(仕事がある)と、
 なかなかこういう活動は大変ですよね」


と話を振ってみます。

Bさんは、恐らくですが風見鶏なのでしょうね、

「ええ、まぁ・・」


と口を濁していましたが、そこにAさんがさらに話に割り込んできました。

「仕事があるのはみんなそうだろうよ。
 そんなのは言い訳にならねえ。
 みんな勤めながら頑張ってやってんだからさ」


とのこと。

はあ。アンタに話してんじゃないんだけどな・・。というか自治会メンバーの方々どう見てもリタイアした人ばかりなんですが。この人は、自分のことは棚に上げて、現役世代の負担は認識しているんだろうか。

まあとにかく、この人の言うことは分かりました。正論だとは思います。個々人の協力無くして、このような活動は成り立たないのはたしかですから。任意団体なので強制ではありませんし。

ですがね、そういう態度で臨まれると、私は意地でも迎合しません話が通じない人間に対して取り合うつもりも一切ありません。

そうなると、こちらも自分の主張を繰り返し続けるだけです。

「はあ、そうですか。ただ、行けませんので」


と言い続けるだけです。ケンカもしません。


4.イライラの原因。


そもそも、なぜ私はここまでAさんに対してイライラしたんでしょう。

まず、初対面の人に対してこういう物言いをしてくるというのが私には何とも受け入れられないのです。

考えてみると、よほど親しい間柄は別として、会社でも普段でも、基本的には他人と話すときには敬語を使うのが慣れていました。

ましてや、初対面の関係では敬語を使うのはもちろんのこと、相手に対して配慮だったり尊重するようなスタンス(相手のあることですし、それが現実的に出来ているかどうかは別として)で居るのが当然と思っていました。

そのため、こういうケースでちょっと驚いてしまったんですよね。というか、他人に対して必要以上に距離を詰めずに、なるたけ普段から紳士的に仕事(広い意味で、他人とともに共同して行うような物事全般)を進めることを意識していて、なおかつそれに慣れすぎていて、ついうっかり忘れていました。

ああそうか、そうだった、こういう非常識な人間も現実に存在するんだったな、と。

そういえば、こんな高圧的な感じは、以前に下請業者として開発作業をしていた際に、それはそれはお偉い発注元企業の一課長様からされた経験があったっけ。なんて記憶が呼び起こされたりしました。

今回の件に話を戻しますと、多分彼自身は、自分より年齢が下とかで判断しているのかもしれません。

でも、年齢が下とか上とかそういうのでカンタンに態度を大きく変えるような人間は、正直言って私は苦手です。目下の人間には敬意も表さず威張っていいと考えているのか分かりませんけど、仮にそうだとしたらやはり論外なんですよね。

また、私は性格があまり良くないので、そういう人に対しては自分がされたようなものと同じような態度で臨んでしまうんですよね。目には目をと言いますか。むやみに遜ったりしたくなくて。なんで偉そうにしている相手に対して、こちらが下手に出なくてはならないんだって。

ましてや、こう言っちゃなんですが、自治会の仕事なんかに比べたら家族で過ごす休日の方が比にならないくらい重要です。

それを「休みの日なんだから参加しろ」というような、こちらの都合を全無視するような物言いをされますと、仮に参加する意欲はあったとしても俄然行きたくなくなります。

上でも書きましたが、あくまで任意の団体であって、誰かから強制されて活動に参加するなんてことは、おかしいわけです。

個人的には、相手の都合を考えもなく、自分の都合を優先させようとしている感じが、もうダメ。そんなこと言う人の意見は私は一切聞きません。

つまるところ、

「親しき仲にも礼儀あり」

私はこの考えを大切に思っていたからこそ、これを平気で打ち破るようなAさんに対して心底嫌悪感を抱いていたのだろうと思います。

というか、親しくもないし初対面にも関わらずその態度はありえないでしょう、と。それでイライラしていたこともあったのだと思います。


5.得るもの失うもの。


たしかに、よくよく振り返れば、私の態度は大人げないものだったかもしれません。

Aさんがどのような人か分かりませんが、たった数十分、いえ数分話しただけで「初対面の人にそういう物言いをするような人」ということくらいしか分かりませんでした。

イライラしたのは未熟でしたし、彼の主張も分かります。

ですが、もしそこで私が「そうなんですね。すみませんでした。では〇〇の行事は参加するようにしますね」と答えたらどうなっていたのかと想像します。

Aさん自身は、自分の主張が通り、これでまた一人自治会の活動に参加する従順な若者を手懐けることができたとほくそ笑むことでしょう。

他方で、私はどうなるでしょう。家族で過ごすはずだった休みを潰し、話したこともない見知らぬ人たちの中で一人ポツンとその行事に参加することになっていたでしょう。

これによって奪われるのは、自由、です。私生活で、休みの時間に享受するはずだった、自由。恐らくこの行事だけでは終わりません。彼らは「若者がもっと頑張るべき」というよく分からない論理があるようなので、何かあれば強引にでもその役を押し付けてくることと想像します。

では、それと引き換えに、一体何を得るのだろうと考えました。

断っておきますと、自治会の活動自体は、それまで私は好意的に考えていました。まあ好意的というか、必要なら町のために頑張りたいという思いです。

幾つか記事にも書いたのですが、この町で生活し、子供を育てていく以上、より住みやすい町にしたいという思いがあるからです。そのために自治会が機能するのであれば、そのなかで私に出来ることがあるなら進んで引き受けていきたいと考えていました。

ですが、実際、自治会の活動に参加する中で、理不尽なこともあったり、こういう無礼な老人とも接する経験もしているわけです。

そうなると、こんな疑問が湧いてきます。
これを耐え抜いた末に、一体何があるのだろうかと。

あまりメリットデメリットでこういう活動を評価したくないと思っていましたが、正直言って、このような自治会であれば不要なのかもしれません。年に数千円の会費を払い、特に欲しくもないお菓子(数百円)も得て、特に近所の人たちとの交流も無い。無駄に町内が広いことでまとまりもないので、何か親睦を深めるような機会も無いんですよね。

あまり言わないようにしていましたが、私が前述の「〇〇という行事」に参加しないと決めた理由も、私など役員の職に就いているメンバーしかその行事に参加しないからでした。

言ってみれば、地域の全員が参加するものではなく「そういう面倒な行事には役員の人だけ負担すればいい」という思いが見え隠れしていることを感じ取ったためです。町内の大半がそのような姿勢なのです。

なので、自治会の役員というのも輪番で汚れ仕事。面倒だけど一年間耐えれば任期が終わる、と。

ただ、冷静に考えると「じゃあ何のための自治会なの?」「これって意味あるの?」というのが、私の中でますます強まっているのです。

言い方は悪いかもしれませんが、古くからそこに住んでいるお年寄りだけが幅を利かせて大きい顔で偉そうにしている。かたや、最近引っ越してきた若者たちはその自治会に「メリットが無い」と見限って辞めていく(もしくはそもそも入らない)という状況。

そう考えると、そこで所属し続けていくことで得るものって、実はほとんど全く無いんじゃないかとさえ思えてくるわけです。

もう惰性で昔から続けているだけで、ほとんど何か社会をより良くするような機能が果たせていないように見えてしまうのです。やってもやらなくても同じ、って。


6.今後の話。


さて、ここまで愚痴満載でお届けしてきたわけですけど、真剣に考えないと、正直悩ましいなと思っています。

深刻な話、やはりこの自治会に未来は無いんじゃないかと。何も、非常識な老人に嫌なことを言われたからとかそれが直接な原因ではありませんが(いえそれもたしかに大きな一因ではありますが)、やはりこの団体の存在意義が私にはどうしても理解できないで居るのです。

「やりたくないけど、みんなやっているから仕方なく続けている」

そのような思いが充満した組織が、そして残念なことにその本音を抱えたまま誰一人それを表には出さず、惰性で続けているだけの状況で、果たして何か未来に良い結果をもたらすものなのか。私には想像できません。

とりあえず今年度の1年間は役員なので続けてみるつもりではいますが、これはどうにも続けていくことに何か意味があるとは思えなくて。今の時点で。ちょっと来年度以降は続けていく意欲は失せてきています。

それと同時に、仮に辞めることになったとしてそれによってどのような影響があるのかということも、そろそろ真剣に考えておきたいと思っています。

それは、自治会を抜けたことでの生活のしにくさが出てくるとするならそれは何なのか、とか。あとは、もう少し大きい話で言うと、この町にとって何か自分ができることは無いのか、それは自治会を抜けてしまうことでその機会が失われることにならないのか、とか。

何を得て、その引き換えに何を失う覚悟を持てるか。あるいは、何を失って、その引き換えにして何を得ようとするのか。何かしらの行動をしたら、その結果を受け入れること。

ちょっと、現実的に今後どうすべきかを考えるフェーズに入ってきたかなという気もしています。自分の生活にとって今後どう影響が出てくるのかという話ですから。

そういった意味では、Aさんにも感謝しないといけないかもしれません。あなたのおかげで、自治会という無駄な時間や労力を費やす活動を見限るための一歩を踏み出すことが出来そうですと。町の未来のために期待していたその役割は所詮幻想であったと早いうちに気付くことが出来ましたと。

・・なんて、嫌味はそこそこに、いやほんとに、こんな状況だとそりゃ若者はこんな団体になんて入りたがらないよなぁ、なんて切実に思います。



また何か話があれば記事にしよう。もし辞めることになったらまた色々と起きる気がします。田舎で、古い人間たちの居る町で生活するというのは、そりゃ色々あるでしょう。何かあればもうすぐにでも記事に書きますよ。むしろネタを提供してくれてありがとうございますの精神。

ただ、今回こんなに書いたけれど、気持ちはスッキリしません。もっと、誰かが無理するのではなくみんなが良い方向に進めるような社会になればいいんですけど。出来ないものかな。また続きあれば書きますね。おわり。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?