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健康=好調、とは限らないの話。

つぶやきでも何度か書いたのですが、ファスティングやってみました。

ファスティング。要するに断食ですよね。

って偉そうに言ってますが、やったのは、たった一日だけです。スケジュールはこんな感じです。

<1日目:準備期>
・朝:いつも通り(フランスパンとか牛乳とか)
・昼:焼き芋、コーンスープ
・夜:焼き芋、豚汁、ミックスナッツ、牛乳&青汁
総カロリー:1,275kcal

<2日目:ファスティング期>
・朝:ミネラルウォーター
・昼:豆乳&青汁
・夜:スムージー(バナナ、青汁、豆乳)
総カロリー:212kcal

<3日目:回復期>
・朝:おかゆ(梅)、味噌汁(具なし)、スポーツドリンク
・昼:味噌汁(豆腐、わかめ)、月見うどん、納豆1パック
・夜:牛乳&青汁、肉豆腐、焼き芋
総カロリー:1,289kcal


このメニューなり方法なりが正しいのか私には分からないです。

ただ、感想としては、


当分もうやりたくない・・



でした。

以下、雑感を述べていきます。

※この記事はファスティングを否定するものでも、推奨するものではないです。あくまでファスティングっぽいものをやってみたおじさんの体験談の一つにすぎませんので、その点ご了承ください。


1.きっかけ


なぜファスティングをやろうと思ったか。それは、妻の勤め先の先輩がやってみたらしくて「よかった」と聞いたからです。

私も妻も家で過ごすことが多いので、運動不足気味ですし、ついつい食べ過ぎてその分のカロリー消費が追い付いていない気がしたんですよね。

なので、せっかくならちょっと試してみようと思ってやってみました。本気のダイエット目的ではないですけど、デトックス効果とか、内臓を休めるとか、そういうのができるのであればやってみようかなと。

一応健康になるようなことを耳にしたもので、身体が(そして精神も)どうなるのか、純粋に気になった次第です。

言ってしまえば実験ですかね。


2.気を付けたこと


色んなサイトにファスティングのやり方は書いてありましたけど、初心者なので、とりあえず1日だけやってみることにしました。

内訳は、上にも書きましたが、前日を準備期間、当日1日ファスティング、終わった後の1日を回復期間にあてる、というものです。

本当は、酵素ドリンクなんかを用意して飲むと効果が高いそうですが、我が家にはそんなお金が無いので、水または青汁で代用することにしました。

ただ、どうやらファスティングをやっていると脱水症状になることも多いらしく、水に関しては1日2リットル以上を飲むよう気を付けました。

あと無理はしないこと。


3.やっていて辛かったこと


まず頭痛。何より頭痛。

妻はあまり辛くはなかったそうですが、私の場合は、頭痛が本当に酷くて辛かったです。どうやら調べたところ、日ごろから糖質を多く摂取している人はこの頭痛の症状が出ることが多いらしく、まさに自分は心当たりありまくりでした。つい食べちゃうんですよね。チョコとか飴とか。糖質以外にも脂質をたくさんとっている人もなるらしい。要するに、普段の食事でカロリー過多な人はそうなるのかな。

たしかファスティング当日の日の午後くらいから頭痛がどんどん酷くなって、もしかしたらこれは低血糖とかミネラル不足が原因だったりするのかもと思い、岩塩を少し舐めたりもしました。その時は収まったりしましたが、夜になったらまた痛くなったり。結局、たっぷり睡眠をとって起きても、翌朝はまだ頭痛が酷くてマジで生きた心地がしなかったです。

あと、倦怠感もありました。恐らく体力や筋力低下すると思われたので、できるだけ散歩したり軽い筋トレをしたりもしましたが、身体のダルさみたいなのはずっと残っていました。摂取するエネルギーは全然無いのにもかかわらず、動いたりして消費するエネルギーばかりあってしんどいのかな。

でも、恐らくですが、こういう体内に溜め込んだ脂肪を燃やして(カロリーを使って)生命維持をしようとすることでダイエット効果にもつながるんだろうなぁなんて思いました。

他にも、眠気もありました。これもきっと身体の中で無駄にエネルギーを使わないようにしているんだろうなぁと。省エネモードってやつですね。

それと、冷えもすごかった。手先とか足先がもう冷えて冷えて仕方ないんです。たしかに、ここ最近めっきり秋らしくなって気温も下がってきましたけど、そういう次元の話ではなくて。なんかもう震えそうなくらい寒い。太陽が出てて日が差して気温は割と高いはずなのに、手足も氷のように寒い時がある。でも熱は無い。なんか変な感じです。

あ、そうそう。このファスティング中に出る頭痛や倦怠感などの症状は、どうやら「好転反応」と呼ばれるものらしいと知りました。

これは、身体が健康になるために一時的になる不調らしく、体内の毒素が排除されたりだとか新しい細胞に変わるための自然な動きのようです。

なので、頭が痛くても「これは好転反応なんだ・・」と思うことで、少しは耐えられました。が、あまりに酷いときには湿布貼ったり横になったり、正直、めっちゃ生活に支障出てました。どうしようもないときには、最終的に頭痛薬にも頼ったりしました。

ちなみに、空腹感はそんなに辛くは感じませんでした。水をガブガブ飲んでいたからかもしれません。


4.その後の変化


まぁ正直一日程度やったくらいで大きな変化はないんですけど、それでも、回復期+翌1日くらいは固形物がのどを通らなくて。というか、怖いんですよね。「消化に悪そうなものを食べてお腹壊したりしないかな・・」と思ってしまって。

で、必然的に、野菜とか豆類とかそういう食事中心になって、動物性たんぱく質を食べる時もすごくよく噛んでから飲み込むようになったりして。加えて、ファスティング直後の回復期は、量もそこまで食べられなかったです。よく噛むのと、そもそも胃袋が小さくなったことですぐお腹いっぱいになっちゃう感じがしました。

それから、味覚が過敏になった感じがします。ちょっと濃い目の味付けがもう辛い感じ。お味噌汁も、お湯を足してちょうどいい濃さに感じました。スポーツドリンクもなんかちょっと甘くて、お水で割ったりなんかしてました。

そうなると、当然ながら、体重は減ってました。ただ、私は最近は体重測定はしていないのでどれだけ減ったかは詳しくは分からないです。そもそもダイエット目的ではなかったのですが、身体が軽くなるのは気分が良いですね。


5.総括


というわけで、結論としては「もうやりたくないな、当分」です。

なぜかって、やっぱり頭痛が辛いんです。空腹感よりも、頭痛が、頭の痛みが、ズキズキとすごかったです。

これは、私の普段の食生活がいかに乱れているか、まざまざとその現実を突きつけられる形になりました。

痛くて痛くてしょうがないんですよね。ミネラルや糖分を少しとっても、肩を揉んでも湿布を貼っても、それでも痛みは引かない。回復期が一番ピークで、何もできなかったです。

夜中、あまりに痛いんで頭痛薬を飲みました。あまり胃の中を荒らしたくなかったので本当は服用したくなかったですけど、致し方なく。

そしたら、翌朝はケロッと治っていてほぼほぼ元気になっていました。おまけに、起きたら空腹状態でお腹周りに心なしかちょっとシュッとしている感じがして、そこで初めて「まぁ、試しにファスティングやってみるのも悪くはないかな」なんて思いました。

それでも、上にも書いた通り、もう当分いいです。だってあの頭痛をまた経験しなければならないと思うと、どうしても乗り気になれないのです。


余談(好転反応について考える)


ただ、よくよく思い返してみると、この痛み、何だか初めて経験する類のものではない・・。

それは何か。

あっ、そうだ。

これは

二日酔いの時の頭痛と同じ痛み!


いや、厳密に同じかどうかは分かりません。けれど、体感としてはかなり近い痛み。こう、頭の後ろ側からズキンズキンと来る感じです。

試しに、私が二日酔いになった時によくやる対処法「お水をたくさん飲む」と「お肉(動物性たんぱく質)を食べる」の2つを実践してみましたところ、何となく痛みが引いていく感じがしました。

二日酔いの時にも「もう当分お酒はいいや・・」と思う感じも似ています。

私は今回の件で「好転反応」というキーワードを知ったので、これを無理やりにでも当てはめて考えてみます。

今回、ファスティング的なことをやってみた(その方法の正しさは分かりません)ことで、頭痛などの症状が出ました。これは、どうやら「健康な状態に戻る過程で、一時的に不調になる」というような意味だそうなので、かなり強引な仮説を立てるならば、二日酔いも「好転反応」とは言えやしないだろうかと。

つまり、あの二日酔い特有の頭痛も、怠さも、吐き気や胃のムカムカも、もしかしたら体内が正常に戻るための大切な活動ではないかと。

私は医学的な知識など皆無なので適当なことを言っている可能性は大いに高いですけど、お酒を飲んだら肝臓でアルコールが分解され、アセトアルデヒドという物質になり、その毒性が二日酔いの原因だと聞いたことがあります。また、アルコールの分解自体にも水分が必要とされるとか、アルコールに利尿作用があって水分は出て行きやすいとも耳にします。そうすると、脱水症状になって体内の不調を招き、二日酔いになる可能性もあると。

仮にこれが正しいとすると、その二日酔いに陥っている身体の中では、正常な働きに戻すために、めっちゃしんどいことをたくさんやっていると考えられます。

これが、個人的にすごく不思議だなと思うわけです。

人間の、いえ生物の身体の仕組みの不思議と言いますか。「このままじゃダメだ」と勝手に判断して、苦しい思いをして(させて)、正しい流れに戻そうとしてくれるわけです。

言わば、安全装置が働くというようなそんな印象です。

また、もう一つ不思議なこと。

幾ら普段から自分は健康だと思って過ごしていたとしても、私なんかはこうしてファスティングを通じて「好転反応」としての頭痛などの諸症状が現れるわけです。

食事を抜く
  ↓
外から入ってくる栄養が無い
  ↓
体内でそれを補おうとする
  ↓
結果、体内のあらゆる不調が出てくる

この一番最後の不調は一時的なものであって、身体を本来の正常な状態に戻す働きをする。それが「好転反応」であると。

健康になるために一回めっちゃしんどくなる。

ってことは、普段から「自分は健康だ」と思っていたとしても、それは単に表面上何かしらの病気などに罹っていないように見えているだけめあって、実際には不健康の極みだったりするわけなんですよね。必ずしもそうかと言うと違うかもしれませんが。

なんだか面白いです。

今回は実験の目的でファスティング的なことをやってみましたが、色々と楽しめました。

これを誰かに薦めたいかと言うと全然そんな気は無いですし、自分自身も何度も書いていますように「当分はもういい」と思っているわけですけど、こうして食事を抜き、最低限の生命維持に必要な物質だけを体に取り込んで過ごしてみることで、文字通り「生きる」ということを肉体が選択しているんだなぁと学べました。

また同時に、その反面、如何に普段の自分の食生活が身体にとって負担を強いていたのか、それを今回「好転反応」の程度の強さを通じて実感しました。

甘いものとか脂っこいものとか、大好きなんですけど、ファスティング中は味覚が過敏になったり胃が空っぽになって小さくなるので、「いや、そういうの、今はちょっといいや…」と思うようになったのも新鮮でしたね。

まあ、段々と普段の食生活に戻していくので、また、「不健康」になっていくのでしょう。

気が向いたら再度トライしてみようと思います。そのためには、事前に糖質脂質を控えめにして、少しでも「好転反応」が起きないようにしたいものです。おしまい。


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