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ポンコツ夫の話。

ワンオペだなんて言いたくないですが、現在、そういう状況です。

妻の勤め先は、勤続年数◯年とかで連続休暇が貰えるのです。

休みの前半、妻は、下の子が小学校に上がる準備(教材の一つ一つに名札シールを貼ったり何だり)をしたり、散らかっていた家の中を掃除・整理してくれていました。ありがたい。

では、休みの後半、どうしようか、と。

本当ならば私もどこかで一日くらい休みを取って、妻と一緒にゆっくり過ごせたらよかったのですが、あいにく現在、私の仕事が立て込んでおりあまり余裕が無いのです。

また、仮に休みを貰ったとしても仕事の連絡がバンバン入ってきたりそれを気にしてしまいそうで、きっと休んだ気にならないだろうと簡単に想像できます。

そういうわけで、残念ですが、一緒に休むことは諦めました。

その代わりと言ってはなんですが、妻に旅行に行ってくることを勧めました。最初は遠慮していたものの、妻は、仲良しのお義母さんと2人旅に行くことになりました。

考えてみれば、このような機会は、子供が生まれてから無かったと思います。

それだけ、妻は今まで家庭のために、自身の時間もエネルギーも存分に割いてくれていたのだなと実感しました。

さて、妻は妻で、そちらのほうは大好きなお義母さんと一緒に旅行を楽しんでもらうとして。私のほうでは、我が家では幼い子供たちに何が出来るだろうと考えました。

ワンオペと言うとそうなんですけど、そんなことは子供には関係なくて。

いや、そりゃ、今までお母さんとお父さんという二人居たところが、急にお父さん一人になるというのは変化としてはあるでしょう。

けれど、それによって今まで感じなかった不都合とか不便さを感じさせたくない。そう思うのです。

もちろん、妻ほどの家事のクオリティは求めるべくも無いのですけれど、それでも食事だとか家のことだとかは、今まで通り運営していきたいわけです。

そんなわけで、ワンオペ一日目。

私のお昼休みは返上して、近所のスーパーに買い出しに出掛けてお夕飯の準備。仕事を終えたら、いつも通りに子供たちを出迎える。手抜きで申し訳ないですけど、カット野菜とか調理済みの食材を一部用いて、時短料理。

洗い物とか洗濯、部屋の片付けは可能な限り手早く済ませ、夕食も何とか作って子供達に食べさせます。

ああ、良かった。食べてくれた。

食後、子供たちは宿題などのやるべきことも終えて、各々でゲームをしたり、ゆったり好きなことをやる時間。私も一息ついて、こうして note を更新。そして、お風呂も入って、そろそろ寝ます。

こんなこと書いている時点で、親としては何とも未熟で恥ずかしい限りですけど、やっと一日が終わろうとしています。当たり前のことを当たり前にすること。妻がやってくれていたことをやっただけなのに、この疲れよう。妻は働きながらこれらのことをこなし、文句の一つも言わなかったのに。

ここまで書いて、ふと思いましたが、こういうことを書いている時点で「私、良いパパでしょ」的な雰囲気を滲ませてしまってはいないだろうかと不安になりました。

とんでもない。

こんな、妻に単に数日間の旅行に行ってもらっているだけで、こちらはヒイヒイ言っているという惨めなザマを露呈しているだけなのです。

そもそも「ワンオペ」なんて言葉は、個人的にはあまり好きにはなれないのです。その事実を認めざるを得ないのは分かってるんですけど、それでも、一人だから何なんだ、という思いがあります。一人だろうが二人だろうが、家のことを通常運転で回していくことには変わりがないだろう、と。

かく言う私も、今まで家事の一部は担ってきたつもりです。夕食を作ったり、洗い物をしたり、お風呂を掃除したり、ゴミ捨てをしたり、子供の送り迎えをしたり。

でも、文字通り、全ての家事をやるというのは、やっぱり違う。こたえます。

たとえば、夕食を作る、だけじゃない。

野菜庫にある食材を無駄にしないようにしながら、足りない食材は買い足して子供たちが食べそうな献立を立てたり。残った料理は冷ましてからタッパーに入れて冷蔵庫で冷やして翌日の朝ご飯にしたり。食べ終わった食器は全員分すべて洗って乾かして食器棚にしまって、三角コーナーや排水溝のゴミは捨てて綺麗な状態にしておいたり。

たとえば、子供の送り迎えをする、だけじゃない。

子供が保育園に持って行くお弁当箱、ハンカチ、ティッシュ、タオル、帽子、そういった準備をしたり。迎えに行って帰ってきたら、園服を着替えさせて洗濯機に入れる前にティッシュをポッケから出したり名札を忘れずにとったり。翌日の天気を見ながら、外干しするのか乾燥機にかけるのか判断して後日着ていけるようにして準備したり。

一部ではない。
文字通り全部。最初から最後まで。

そして、この一つ一つを全てこなさなければ、家は回らないというプレッシャー。

そういうのを自分の肌で感じてみて、こなしていくこと。そこにはやっぱり「ワンオペ」なんて言葉がどうだこうだなんてどうでもいい話で。「家事を手伝う」なんてフレーズも出て来るはずが無いんです。

そしてそれを当たり前のように今までやってくれていた妻。もう感謝してもしきれません。

ですから、旅行に行ってきていいよだとか、家事をやりましただとか、そういうのを書くこと自体みっともないのは分かってます。だから何だよと。それは私自身にも思います。

そうなんですけど、今まで自分が妻に甘えてきたことは事実なわけで、こうやって本当に自分一人で全部をやらなきゃいけない状況になることで、そういうことを思い知ったという意味でも、この記事は私にとって書かなきゃいけなかった。そういうふうに思うわけです。

言うなれば、ポンコツ夫の愚かにも今更ながら得られた気付きなわけです。

さて、妻が帰ってきて気分良くなれるよう、部屋は片付けておき、洗濯物はキチンと畳んでしまっておき、そして子供たちもやるべきことをやって機嫌も良い状態にしておく。うん、当面やることは見えてきました。それに向けてがんばろう。維持しよう。目下それが一番大事。

・・えっ、仕事?

すみませんけど、そんな余裕無いですわ…。それは、それなりで。やっぱりポンコツなんですよね。。おわり。

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