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白雪姫と悪の女王

The Sakerによる「白雪姫」と「ゴルディロックスと3匹のクマ」をミックスさせた童話です。気楽に読んでください。
(画像に意味はありません)

2023.2.13 The Saker
by Batiushka

子供や孫に読んであげたい物語


昔々

実はそんなに昔ではないのですが、西の方に悪い悪い女王がいました。

彼女はうぬぼれが強く、自分を愛していたので、他の誰も愛することができませんでした。そのため、王がいなかったのです。

だから彼女はいつも鏡を見て、自分と他人を比べていました。自分は特別で、他の誰よりも優れていると考えたのです。邪悪な女王は黒魔術を学び、自分はとても強く、絶対に何でもできると考えていたのです。西の王国を狡猾に手に入れた彼女は、世界中のすべての王国が自分にひれ伏し、崇拝するべきだと考えていました。

彼女は魔法の鏡を持っていて、毎日鏡にお願いしていました。
「鏡よ、鏡よ、鏡さん。この中で一番強いのは誰です?」

この質問をするたびに、鏡は同じように「女王様、あなたが一番強いです。」と答えました。 女王は自分のことをとても愛していて、また魔法の鏡が真実しか語らないことを知っていたので、これはとても喜ばしいことでした。

しかし、ある朝、「鏡よ、鏡よ、鏡さん。誰が一番強いのだ?」と女王が尋ね。鏡が答えたとき、彼女はショックを受けました。
「女王様、あなたは強いです、本当です。でも、白雪姫はあなたよりも強いのです。」

虚栄心を打ち砕かれた女王は嫉妬に狂い、自分のHATO(Huntsmen And Trappers Organisation)に所属する30人の猟師全員に、白雪姫が好きな人とは話をするな、彼女のものを売り買いするなと命じました。そして、森に行って、森の中の悪い人たちにたくさんの金と銃を与え、銃の使い方も教え、白雪姫を殺すように命じました。彼女はとてもとても怒ったので、白雪姫が死んだ証拠に、猟師たちに白雪姫の心臓を持って帰るよう命令しました。

そこで猟師たちは銃を全部持っていき、たくさんの金を悪い森の人たちに渡して、白雪姫を殺そうとしてもらいました。しかし、悪い森の人たちも猟師たちも動くものなら何でも撃ってしまい、すぐに弾がなくなってしまいました。30人の猟師たちは、悪い森の人たちが白雪姫を殺せないのを見て、代わりに悪い女王がほんの数年前に森に放った悪い精霊を殺すことにしました。そこで彼らは悪い精霊を殺し、その心臓を女王に持ってゆきました。

白雪姫はというと、悪い精霊が死んだことを知ったとき、とても喜びました。森の善良な人々が、悪い女王がかけた恐ろしい呪縛から目覚め、やっと自由になったからです。


白雪姫は

猟師たちを避けて、北と南と東の王様が住んでいる三人の家を訪ねることにしました。その家が見えると、白雪姫は中に入って休みました。家の中にはテーブルがあり、白いテーブルクロスと3枚の皿が置かれていました。 壁際にはベッドが3つ並んでいて、掛け布団がかかっていました。白雪姫はとてもお腹が空いていたので、それぞれのお皿からパンを食べ、それぞれのカップからミルクを飲みました。その後、白雪姫はとても疲れたので、ベッドの一つに横たわり、すやすやと眠りにつきました。

夕方、三人の王様が帰ってきました。彼らは山で鉱物を採り、それを便利なものにして市場で売っていたのです。 みんな一生懸命働いていたので、妻を見つける暇もありませんでした。家に帰るとすぐに、誰かがそこにいたことがわかりました。

最初の者は言いました。「誰が私のパンを食べているのだ?」
二人目は、「誰が私のカップで飲んでいるのだろう」と言いました。

しかし、3番目の人は、自分のベッドを見て、白雪姫がそこに横たわって眠っているのを見つけました。三人の王様は皆駆け寄ってきて、驚いて叫びました。 彼らは3本のろうそくをとってきて、白雪姫に光を当てました。

「なんということだ!」彼らは叫びました。「白雪姫だ。彼女は私たちに会いに来たんだ!」

彼らはとてもうれしかったので、白雪姫を起こさずベッドの中で寝かせました。 次の朝、白雪姫が目を覚ますと、三人の王様がいました。

「どうやって私たちの家に来たのですか?」と三人の王様が尋ねました。

彼女は、悪い女王が森の悪い人たちに自分を殺すように命じたが、30人の猟師たちが森の人たちに渡した銃がもう使えないので、彼らの家に来て休んでいることを話しました。

三人の王様はしばらく話し込んでから、「私たちは一生懸命働いているから結婚しないのです。もしあなたが私たちのために家を守り、食べ物を与え、暖かくし、すべてをきれいに整頓してくれるなら、私たちは皆、欲しいものをすべて手に入れることができます」

白雪姫は「そうですね」と言いました。白雪姫は友達と一緒に片付いた家に住むことを、とても楽しみにしていたからです。

それで白雪姫は三人の王様と幸せに暮らしました。 毎朝、彼らは山に行き鉱物を探し、物を作って売りました。毎晩、家に帰ると白雪姫は食事を用意し、家の中を掃除をしてくれていました。日中に小さな動物とよく遊ぶ以外、少女は一人でした。


さて、西の悪い女王は

白雪姫の心臓を食べたことで、自分がまた一番強くなったと思うしかありませんでした。 彼女は鏡の前に進み出て言いました。「鏡よ、鏡よ、鏡さん。一番強いのは誰かしら?」

鏡は答えました。
女王様、あなたは強いです、本当です。でも、青い山の中の白雪姫は三人の王と一緒に、すべての良いことを行っています。あなたよりずっと、ずっと、ずう~っと、強いのです。」

鏡は嘘をつかないと知っていたので、女王はショックを受けました。女王はとても怒って、猟師が自分を騙したこと、悪い森の人たちが鉄砲の使い方を知らず、HATOからもらった金を全部使ってしまったことを知りました。そして、白雪姫がまだ生きていて、三人の王様と友達になっていることを知りました。そこで彼女は、どうしたら白雪姫を追い払えるかを考えました。それは、彼女が世界で一番強い女性でない限り、彼女の嫉妬と虚栄心は休むことを知らないからです。

そしてついに、彼女はあることを思いつきました。彼女は白い宮殿に行き、最も秘密の楕円形の部屋に入りました。そこで彼女は毒リンゴを作り、それを「デモクラシー」と名付けました。 外から見るとそれは美しく、それを見た人は誰でもそれを欲しがりました。 しかし、それを少しでも食べると誰でも死んでしまうのです。

女王は「友好関係(PR)クリーム」というもので顔に色をつけ、誰にもわからないように老婆に変装して王様たちの家に行き、扉を叩きました。

白雪姫は窓から頭を出して、「誰も入れません」と言いました。

老婆は「それでいいのですよ。」と答えました。「ほら、私のかわいいリンゴを一つあげましょう。」

白雪姫は「いいえ、知らない人からは何もいただきません。」と言いました。

「毒が怖いのですか、あなた」と老婆は尋ねました。「ほら、りんごを二つに切ってあげる。 あなたが半分食べて、私が半分食べますよ。」

そのリンゴはとても巧妙に作られていて、片方だけに毒が盛られていたのです。白雪姫はとても無邪気で、美しいリンゴに憧れていたので、老婆が半分食べているのを見ると、もう我慢できなくなりました。そこで彼女は手を出して、毒の入った半分を手に取りました。 彼女はちょっと一口食べたところで地面に倒れました。どうやら死んでしまったようです。

邪悪な女王は邪悪な視線で彼女を見て、大声で笑いながら、「雪のように白く、花のように赤く、カラスのように黒く、まさに地域覇権国だ!」と叫びました。「 三人の王がお前を目覚めさせることはないだろう。」

家に戻って、彼女は鏡に尋ねました。
「鏡よ、鏡よ、鏡さん。一番強いのは誰?」
すると鏡はこう答えました。
「女王様、あなたが一番強いです。」


その時、彼女の残酷で嫉妬深い心は安らぎました。残酷で嫉妬深い心が安らぐことがあるのと同じくらいに。そして悪い女王は西の王国全体に、誰も二度と白雪姫のことを話してはいけないという、取り消しの命令を出したのです。

3人の王様が家に帰ると

白雪姫が横たわっていました。彼女は全く息をしていませんでした。 まるで死んでしまったかのようでした。 三人の王様は白雪姫を持ち上げて、長い間見守っていました。 話しかけ、揺さぶり、泣きました。しかし、何の役にも立ちません。彼女を藁のベッドに寝かせ、3人は彼女の隣に座り、彼女のために嘆き、3日間泣きました。埋葬しようとしましたが、彼女はまだ生きている人間のようにみずみずしく、美しい赤い頬をしていました。

彼らは「彼女を黒い土の中に埋めることはできない」と言い、透明なガラスの棺を作らせ、四方から見えるようにし、その中に彼女を寝かせ、金色の文字で彼女の名前と王女であることを書きました。

そして棺を外に出し、一人が常に棺のそばにいて彼女を見守りました。動物たちもやってきて白雪姫を弔いました。最初は賢いフクロウ、次に強いワシ、最後に平和なハトが来ました。

さて、兵士たちと山を旅していたある王子が、偶然にも王様たちの家にたどり着き、一夜の宿を探しました。王子は白雪姫の入った棺を見て、金色の文字で書かれていることを読みました。そして、三人の王様に言いました。「その棺を私に買わせてください。 私に棺をください。」

しかし、王様たちは答えました。「世界中の金をもらっても売るわけにはいかない。」

そこで、王子は言いました。「白雪姫がいなければ生きていけません。 私は彼女を尊敬し、私の最も大切な人として尊重します。」

それを聞いて、善良な王様たちは彼をかわいそうに思い、棺を渡しました。王子は兵士たちにそれを肩に担がせて運び出しました。ところが、兵士の一人が石につまずき、白雪姫ののどに刺さっていた毒リンゴの欠片が飛び出してしまったのです。 彼女はそれを吐き出すと、目を開け、棺の蓋を開けて座り、再び生き返ったのです。

「まあ、ここはどこでしょう。」と彼女は叫びました。

王子は嬉しそうに言いました。「あなたは私と一緒にいるのですよ。」そして、彼女に何が起こったかを話しました。「私はこの世の何よりも、あなたを愛しています。 一緒に僕の城に行こう。僕たちは王と女王になるんだ。」

白雪姫は王子と恋に落ち、一緒に行くことになりました。二人がお城に着くと、人々はとても喜び、全世界の人々を結婚式の祝宴に招待しました。

西の悪い女王も

婚宴に招かれ、最も美しい衣服に身を包むと、鏡の前に立って言いました。
「鏡よ、鏡よ、鏡さん。この中で一番強いのは誰かしら?」

鏡は答えました。
「女王様、あなたは全く強くありません。その通りです。そして、若い女王はあなたよりもずっとずっと強いのです。」

邪悪な女王は激怒しました。若い女王が白雪姫だとは知らずに、結婚式に出向いて彼女を殺そうとしたのです。しかし、彼女を見るや否や、彼女は白雪姫であることを悟りました。そしてすぐに悪い女王の虚栄心は深い深い恐怖に満ち、彼女はナルシズムの怒りで死んでしまったのです。

こうして、

ついに邪悪な女王から解放された西の王国は、北、南、東の三人の王様と友好を深めはじめました。邪悪な女王を完全に見限った西の王国には、四人目となる王様が誕生しました。

ついに一族郎党が揃いました。それからすぐに、四人の王は妻をめとり、とても幸せになりました。

白雪姫と、王様になった王子はというと、毎年、悪から解放された記念日に、世界の四王国の四人の王様とその家族全員を招待して、大きな舞踏会を開いていました。音楽とごちそうと歌と踊りと笑いが夜明けまで続くのです。

そして、彼らはその後ずっと幸せに暮らしましたとさ。
(めでたし、めでたし)


考察(らしきもの)

いかがでしたか? 悪ノリしすぎてごめんなさい。

とにかく、この話の登場人物は、白雪姫がロシアで、西の王国がアメリカ、悪の女王がネオコンであることは間違いないでしょう。ただし、7人の小人の代わりが、(ゴルディロックスに出てくる)3匹クマになっています。

また、歴史的経緯と白雪姫のストーリーをピッタリ合わせようとすると、けっこう無理が生じます。ですから、細かいことは抜きにして、皆さん各自で好きなように解釈していただく方が、良いかと思っています。童話に対し能書きを垂れるのは野暮ですから、ここまでにしておきます。

これだと思う解釈があれば、コメントをお願いします。

おまけ

ディズニーの新作「CRT Snow White(批判的人種理論白雪姫) 」