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映画 | キングメーカー 大統領を作った男※わかってるさ

U-NEXTで「キングメーカー 大統領を作った男」を観ていました。

"ー面白いー"手に汗握りながら観ておりました。

本作ではどうしようもない政治、選挙などにおける人々の無関心、欲望、その欲望を利用して自身の既得権益を守り、そして際限なく無心する人々の姿をこれでもかと、描いています。

主人公はまた両極端な人物たち、高い理想と志を持ち"欲に負ければそこに体技はない"という政治家キム・ウンボム。きれいごと?負けたが善戦した、そんな言葉は嫌い!勝てばいい、勝たなければ意味は一切ない!!あらゆる手段を講じて勝ちにいく参謀ソ・チャンデ。

与党陣営の選挙、えげつない。
国家予算の10%強を投じても選挙に勝とうとする、ってどういうことなのかー…もう、わたしなどは想像を超えて過ぎていてイメージがわかない、思考停止になっちゃう!ときに衣類、食料、高価な嗜好品、そして"金"とかー。ばんばん配り、イデオロギーなんてどうでもよくって"共産ー〇×△?!"って合言葉で欲しいものをもらって喜ぶ人々の姿、どっちもどっち。浅ましいです。

ソ・チャンデ、選挙に勝つため手段は問いません。
金、金がなければ金を持ってるヤツから拝借、敵陣営が配った"袖の下"をその陣営を装って回収!ただ回収するだけじゃなく、それはまた厭らしく・腹立たしく…もらったときには大感謝の人々へ「二度と来るな!」と言わしめるその取り立てぶりー。回収したものを自陣営からの"袖の下"として取り上げたのに堂々とくばっちゃうところなど、もう悪魔でも恥ずかしがっちゃうような悪辣ぶりでー。


本作の主人公たちが理想とするゴールは同じ、でもそこへ至るまでの手段はまったく別物で共闘、亀裂、別れ、そしてー…

という展開、もうハラハラ、ドキドキ。
派手な描写はないのに緩急、驚き、喜び、苦しみや悲しみ・切なさとかの要素がここにも、あそこにも、こんなところまでもかとー。政治に関連する題材で人の本質をえぐってくるこの怖さがもう!

怖くて怖くて-、面白かったです。

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