唐船ドーイについて

「唐船ドーイ」は琉球地域を代表するゾメキ曲であり、古くは琉球古典音楽に「漢那節」として記録されており、民間では「畦越い(あぶしぐい)」という唄の系譜として広く分布している。
沖縄本島と周辺離島各地では「唐船ドーイ」などと呼ばれることが一般的であり、古い歌詞の部分を抜粋した「島尻真壁ぬ首里ぬ主」なども派生している。
与論島では踊り歌の一部となっており、沖永良部島では「畦越い(あぶしぐい)」又は「畦越いぬ水(あぶしぐいぬみじ)」などと呼ばれ「ヤッコ踊り」で使用されている。
徳之島では天城町では「餅貰い」、徳之島町などでは「畦越ぇぬ水(あぶしくぇぬみじ)」などとして伝承されている。
奄美大島北部や喜界島などでは「あぶしくぇ」などの名前で「八月踊り歌」として伝承されている地域がある。
宮古島や多良間島では「笠踊り歌」として、宮古島宮国では「前の山あやぐ」の一部として伝承されている。
八重山では竹富島の「種子取祭」の「十人踊(じっちゅ)」のメロディとして伝承されている。

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