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「リップ塗って大喜利する」ハイパーピンボール理論~ド歩く編~ 実践記録

この記録は、オモコロ編集長 原宿さんの「ハイパーピンボール理論 ド歩く編」に基づく実践記録である。

視聴者のお悩み「どうやってやりたいことみたいなものを見つければいいのでしょうか。」

俺もやりたいことがなかったから、気持ちは分かるんですよ。
大体みんなそうっていう答えが多い。「何かをやれば、やりたいことは後から見つかるんだよ」大人たちはみんなそう言います。

でも、(その答えに)ちょっと飽きた。

実際そうだなと俺も思います。「やり」の後に「やりたい」が来る。
ただそれを聞いても、実際そんなに解決になっていないんじゃないかって。「で、どうしたらいいの?」そこなんですよ。

僕が今日持ってきたのは「ハイパーピンボール理論~ド歩く編~」。
ド歩くっていうパターンはどうかなって。やりたいことはなくても、降りたい駅とか、行ってみたい場所くらいはあると思うんですよ。そしたらもう……行く。行って、ド歩いてください。気になったところも全部行ってみて、行動範囲を広げるんです。

ピンボールはいろんなところにぶつかって点が入っていく。自分がピンボールの球になったような気持ちになって、いろんなところに当たっていくの。「あっ、この店いいな」「俺好きそうな店だ!」みたいなのがあったら、入る。飲み食いして、めっちゃいいと思ったら、言ってください。「いいっすね!」をとにかく自分の外に出す。すると、「いいでしょ?」が来る。

こうなったら、自分がもうやりたいとかではなく、何かの流れにさらわれている。そうしたらできるだけ遠くに流されてください。

少し前の動画だけれど、これを久しぶりに見返して、「私もド歩こう」と思った。

やってみたいことがちらと思い浮かんでいた。大喜利をしてみたい。

今まで大喜利のコンテンツを観るのは好きだった。昔からIPPONグランプリが好きだったし、最近は大喜る人たちとか。

そして大喜利については、自分でもできそうだと思っていた。ホワイトボードに何か書いて、大きな声で発表すればひとまず成立する。私でもできる!

ド歩くぞ、と思っていた時に、ツイートを見た。

わー、警備員さんが来るのか! これは背中を押されている気がする。ちょっと緊張するけれど、行かなくちゃ!

ド歩く編はスピードが重要。行こうと思ったら、すぐに予約した。

ただ、参加申し込みをした時のユーザーネームが「砂」だったので、会場でも一日「砂」で過ごすことになってしまった。

申し込んだらあとは行くだけ。当日は行きなれない秋葉原駅で下車。

少し時間があったので、スタバで休憩。大喜利前だし、腹ごしらえした方が良いかな……。めずらしくサンドイッチを注文。隣の女性2人が、イケメンなのに社会性ゼロ、だけどイケメンだからどうしようという何とも刺激的な話をしている。私はこれから大喜利をしに行く。

そろそろ時間だし出ようかな。店を出てすぐ、リップを塗り直していないことに気付く。

大喜利するのにリップってしておいた方がいいのかな……? 分からない。でも、気合をいれるために口紅をぐいと塗る。その日は塾の勤務終わりだったので、黒スーツ。気合十分だ。

会場に続々と人が集まってくる。みんなお笑いの話をしていてちょっと怖い! そして自然と、こんにちパンクールの蛇口捻流さんと警備員さんが。一緒に大喜利するのか~。

ついに定刻となり、イベントが始まる。はじめは4ブロックに分かれて、それぞれ2問ずつ大喜利する。これを2周。警備員さんと同じブロックになった!

参加されていた方、みんな面白い。そこに、完全初心者の私が座っている!緊張したけれど、何回も答えることができた。うれしい!

2周目が回ってくるのが楽しみだった。なんというか、カラオケの順番を待つときの気持ちに似ていて、ちょっと緊張するけど、自分の答えで笑ってくれたら気持ちいいなと思う。

2周終わったら対決型。ブロックごとに勝ち上がる人を投票で決めていく。対決型も参加するか迷ったが、こういう異文化に触れるときには肩まで浸かった方が良いって知っているから、最後まで参加することにした。

対決型では、審査員5人が手を挙げて投票する。私は初心者ブロックに入れてもらった。お題は「アホアホパトカー、どんなの?」。「『ピーポー』と言っている」と答えたら、審査員担当の人たちが全員手を挙げてくれてうれしかった。しかも、いつも観ている警備員さんが私の回答に手を挙げてくれた。これってすごい!

心地よい疲労とともに、イベントは終了した。帰路で、参加者の方が声をかけてくれた。初心者向けのイベントもたくさんあるそうだ。今度行ってみよう。

こうしてド歩くことで、ちょっとした私の野望「大喜利をしたい」は達成されたし、次の冒険のエネルギーも手に入れた。何より自信がついた。

人が集まってすることは、特に東京では、一歩踏み出してみればスッとできてしまうことが多い。こうして私も「いいね!」を伝えたので、ピンボールが動き始めている。

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