梅雨時期の植物の管理について
6月と言えば、「梅雨」
洗濯物が乾かなかったり、なんだか気分が乗らなかったり…と憂鬱な気分になりがちですが、梅雨は植物にとってはとっても大事な時期らしいです。
今回の、駅家町にある花屋flowershopHAKKAのあまのひろみさんのコラムは、「梅雨時期の植物の管理について」です。
せっかくお迎えしたグリーン、梅雨も元気でいて欲しいですよね！
こんにちは。駅家町にある花屋flowershopHAKKAのあまのひろみです。
今回は、おうちの鉢植えや切花において、梅雨時期に気を付けることや楽しみ方についてお伝えしたいと思います。
インドアグリーン
お部屋の中の観葉植物の管理は、「水やりと日当たりの管理」が基本です。
梅雨は湿度が高い時期なので、まず水やりを少し控えるようにします。水の量を減らすのではなく、１回の量はそのままで、間隔をあけるようにします。土が湿った状態が続くとカビや虫の発生原因になりますので、水やりはメリハリをつくります。
段々と日差しが強くなる場合は、直射日光を避けて、カーテン越しの明るいところへ置くのがベスト。また、蒸し暑い時期でエアコンや扇風機などを使う場合は、必要以上の乾燥を避けるため、なるべく葉に直風が当たらないようにします。
ガーデニング梅雨対策
おうちの外の植物の管理は、長雨が続く場合は、植物に直接雨が当たると葉が傷ついたり、根腐れを起こしたりしますので、軒下に移動したり、簡易的に屋根を作ってやるようにします。移動できない場合はなるべく水がはけるように、鉢受けを外したり、レンガやすのこの上に置くなどして、地面から少し高い位置に置いて、通気性がよくなるようにしておきます。
また雨で泥がはねて、葉が汚れたり、虫がついてしまうのを防ぐために、鉢の表面にバークチップなどを敷いてマルチングしておくとよいでしょう。
プリザーブドフラワーやドライフラワー
こちらの保管に適した湿度は30～50％くらいです。梅雨時期は、雨が続いて、湿度が80％を超えることもあります。お部屋の湿度が高くなると、それまで乾いていたものがその水分を吸います。水分を吸ったお花やグリーンは色が透けてきたり、付けてある色が染み出てきたりします。スワッグやリースなど壁に掛けているものは壁紙が汚れてしまったりしますので、壁との間に布や紙をはさんだり、覆ったりします。
またドライフラワーは、水分を吸うと、真っすぐに乾いていたお花は首が曲がってしまったりします。その場合は、一旦逆さに吊り下げるようにします。
対策としては、除湿器やエアコンなどの除湿機能を使いお部屋全体の湿度を下げます。また、ケース入りなどは、ケースへ乾燥剤を同梱しておきます。色が透けていたものでも、梅雨が終わり、湿度が下がってきたら、全部ではないですが、自然に色が元に戻るものもあります。
梅雨時期のお花を飾る
梅雨と言えば、紫陽花です。花の色も青やピンクなど鮮やかな濃いめの色の種類が多く、曇った景色も一気に明るくしてくれます。
紫陽花は花びら(実際はがく部分)が多く、葉も大きいため大変水分が必要になります。鉢物で管理する場合も毎日の水やりは欠かさず、切花の場合は茎の中心部分の綿を取り除いて、縦にハサミを入れるなど水揚げの工夫が必要です。
また、この時期の枝物では、スモークツリーが大変人気です。花は５月終り頃に咲きます。花は小さく、目立ちにくいですが、花後に出てくる黙々とした綿毛のような花柄（かへい）を伸ばした姿はボリュームがあり、圧倒されます。もくもくの花部分は段々と色がくすんでいき、そのままドライフラワーになります。丸い葉は、色も鮮やかで水をはじく姿が大変美しいです。枝物としても、シンボルツリーとしても管理しやすい木です。
梅雨は植物にとっては欠かせない時期
洗濯物が乾かない、外でも遊べない梅雨時期ですが、植物にとっては欠かせない時期です。
うまく付き合って、この季節を楽しみましょう！
教えてくれたのは…
flowershopHAKKA あまのひろみ
職場の先輩から頂いたウエディングブーケがきっかけで花を習い始める。その後、フラワーショップで８年ほど生花販売と教室を運営。勤めていた店が閉店することを機に、ショップを引き継いで独立。現在の教室の生徒さんは約20人で、お子さんから70歳くらいの幅広い世代の方が教室に来られています。「お花を贈った方も贈られた方も笑顔になるお花屋さん」をモットーに、日々お花と向き合っています。
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