御祝いの年齢とカラーのお話
こんにちは！
駅家町にある花屋flowershopHAKKAのあまのひろみです。
新年度を迎え、新しい生活や気持ちで毎日を迎える方もおられることと思います。
数え年では、新年でひとつ歳をとりますが、社会人の方や学生時代は４月が新スタートですね。それぞれのお誕生日も１年の新スタートの節目になるでしょう。
長寿祝いとは
毎年の誕生日に合わせて節目となる歳の長寿を祝うことは、古くから馴染みある行事の一つです。現代はご本人のお誕生日に満年齢で長寿祝いなどをすることが多いです。60歳から10年ごとやゾロ目の年齢などでそれぞれ呼び名があるのをご存じでしょうか。それぞれの御祝いの名前やテーマカラーがあります。カラーに合わせたお花を贈って御祝いをされることがありますので、ご紹介したいと思います。
還暦(かんれき)（60歳）
60種類ある暦が元に還ることから、また「赤ちゃんに戻る」という意味合いで赤色をテーマカラーとしています。赤い物などを贈ったりしますが、赤バラ60本という粋な贈り物の方もいます。
緑(ろく)寿(じゅ)（66歳）
2002年に日本百貨店協会が提唱した新しい長寿祝いの種類です。66をろ「緑緑（ろくろく）」と見立てて、定年65歳と合わせてお祝いされることが多いようです。テーマカラーが緑なので、緑色の物や観葉植物などを贈ることが多いようです。
古希(こき)（70歳）
中国唐代の漢詩の一節に由来します。70歳まで生きるのは古くから非常に稀（まれ）であるとされています。古希のカラーは紫色です。紫は高貴な色とされています。生花ではあまり種類がないので、プリザーブドフラワーのアレンジなどを贈られることもあります。
喜寿(きじゅ)（77歳）
還暦や古希は中国伝来の御祝いですが、喜寿以降は日本発祥の御祝いとされています。ゾロ目に御祝ごとをする習慣は3月3日や5月5日の節句の御祝いと同じような意味合いがあります。奇数やゾロ目については、御祝いをして厄払いをしようとした古来の考え方に由来しています。喜寿のカラーも紫色です。
傘寿(さんじゅ)（80歳）
傘の文字の略字を分解すると「八十」となる事から。傘寿のカラーは黄色や山吹色です。明るい色でいかにも縁起がよさそうです。傘の字を使うことから実際に傘を贈ったり、ヒマワリなど明るい色のお花を使った花束などを贈られます。
米寿(べいじゅ)（88歳）
米の文字を分解すると「八十八」となる事から。八は末広がりで縁起が良い数字とされており、八が重なることからとてもめでたいこととされています。米寿のカラーも黄色や山吹色です。ゴールドも近い色ですので、ラッピングにゴールド色を使うこともあります。
卒(そつ)寿(じゅ)（90歳）
卒の俗字である卆が「九十」と分解することが出来る事から。卒寿のカラーは紫色や白色などです。90歳くらいからは、かなり高齢となりますので、花束など解いて花瓶に入れるなど手間がかかるものではなく、見て楽しめる生花のアレンジメントなどが喜ばれます。
白寿(はくじゅ)（99歳）
百という字から「一」をひいて「白」という字になることから。白髪や白い髭などのイメージからも白寿のカラーはもちろん白色です。白いバラなどや白いカスミ草など爽やかなアレンジメントもおススメです。
百(ひゃく)寿(じゅ)（100歳）
「ももじゅ」と読むこともあります。文字通り百歳で、１世紀を生きた御祝いとして「紀(き)寿(じゅ)」ということもあります。百寿のカラーは桃色ということでピンク色や白色など。100歳の御祝いが出来る人は多くありませんので、盛大に御祝いしたいですね。
それぞれの色に合わせた贈り物で御祝いしますが、色にこだわることなく、百合やバラや胡蝶蘭などはおおよそ好まれますので、好きなお花を贈られることも良いです。生花なら花束やアレンジメントや鉢物、造花ならプリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーなど形態も嗜好に合わせるとよいでしょう。
高齢になると毎年のように御祝がありますが、１年１年長生きしている毎日が御祝のようなものなのかもしれません。お祝い事の場合は先延ばしでもOKなので、御祝が遅れてしまっても大丈夫です。
教えてくれたのは…
flowershopHAKKA あまのひろみ
職場の先輩から頂いたウエディングブーケがきっかけで花を習い始める。その後、フラワーショップで８年ほど生花販売と教室を運営。勤めていた店が閉店することを機に、ショップを引き継いで独立。現在の教室の生徒さんは約20人で、お子さんから70歳くらいの幅広い世代の方が教室に来られています。「お花を贈った方も贈られた方も笑顔になるお花屋さん」をモットーに、日々お花と向き合っています。
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