#16 若手が辞める話

筆記試験・適正試験・面接試験(集団、個人含)をクリアし、内定をいただいて正式に職員になった新人さんたち。しかし、1~3年以内に退職してしまう人も少なからずいます。理由としては大きく分けると3パターンだと思います。

<病んでしまった場合>業務・人間関係等、何かしらのきっかけで病気休暇を取った人。病気休暇を使い果たし、有給休暇も消費し尽し、欠勤状態になる人もいるでしょう。鬱状態であったり、健康上の理由から退職する人が多いと思います。昨年は新人が3人病んで辞めました。割合的に一番多いのは、残念ながら病気によるものです。

<転職する場合>他の市町村の試験を受けなおしたり、民間企業に転職など、職を変える若手も多いです。もともと第一志望でなかったり、実際に就職しても「思ってたものと違う」と判断してやめる人も多いです。決裁をもらうのも時間がかかる、モノを購入するのも手続きが面倒、自分より働いてない上司より給料が低い、収入が低い、何がやりたいことができた等、転職に係る理由が第二位だと思います。

<寿退職の場合>結婚し退職する人、女性がほとんどです。嫁ぎ先へ引っ越すため退職しています。嫁ぎ先の市町村の試験を受けて合格した同期もおりました。結婚を機に転職・転出という人もいます。なお、ご懐妊した際は退職せずに、産休や育休をとれるのが公務員の強みですね。

ちなみに、若手が辞める場合は、(理由にもよりますが)一度人事部門から「考え直してくれ」的なアプローチが入ると思います。せっかく入ったのにやめてしまうのですから。これからの市役所を背負う若手職員たちを無くすのが惜しいことでしょう。失った職員はすぐに補充することができません。昨年度に合格した(が、内定が出なかった)人達に電話をして、年度途中の採用として迎えることもあるようですが・・・。

退職は個人の理由や責任によるものが大きいですが、中には人間関係や環境等を改善すれば「退職するまでには至らなかった」というケースも多いと思います。退職した理由や経緯を明らかにし、傾向と対策が練られないのか人事部門は注意してみるべきだと思います。(そんなことを人事部門に言っても人事部門の業務が増えるだけで解決策は出ず、悪循環やデフレスパイラルは止まらさそう、とは言えない)

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