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ブランドを語る 山一

第四回は上質な木曾天然木の料理道具ブランド「山一」。フライパン倶楽部店長が山一さんの魅力に迫ります!

故郷の山河と共に生き、匠の技を継承する

松田美智子さんの自在道具の販売をきっかけに、山一社長の柴原孝さんが当店へ訪問下さいました。 自在道具は、その理を紹介しながら販売していましたが、柴原さんは、道具を理路整然と説明して下さいました。 先人たちが使ってきた木製品には理がある。木製品は、水分をほどよく吸収してくれて、食材を美味しくする。 柴原さんの造詣は深く、それを分かりやすく、しかも不安に感じているお手入れの方法まで詳しくご教授下さいました。

松田美智子さんプロデュースの自在おひつ

江戸時代から「寿司桶とお櫃は木曽のサワラが一番」と言われますが、山一さんは、その木曽に本社を構えます。 木曽のサワラは、耐酸性と耐水性に優れている。 しかも、樹齢100年以上のもの、さらに、心材(木の中心部分)のみを厳選。 また、量産品の多くがバフ仕上げのところ、山一さんは鉋(かんな)で仕上げる。 鉋で仕上げることで木肌にツヤと耐水性を残します。このように材料選定から仕上げに至るまで確かなモノづくりを継承されています。

木曽ひのきのまな板

かたや、まな板は、200年以上の樹齢のヒノキを厳選。 樹齢が高いことで、木目が細かく平行に並ぶ柾目(まさめ)になるため、包丁の刃当たりが良くなります。 もはや、高樹齢のヒノキは国内では木曽だけと言われます。 そんな希少価値のある木を使っているからこそ、削り直しのサービスを実施しています。 しかも、良心的なサービス料。 また、取扱説明書では、木製品のお手入れを事細かく解説されているのも山一さんらしさです。

山一のロゴもしっかり焼き印されています

山一さんは、木曽川が流れる山間の街で、故郷の山河とともに生きてきました。 時に山河は災害を引き起こしますが、その同じ山河から日々の生業が生まれました。 その木製品加工産業は、江戸時代から今日までずっと続いてきました。 そこで育まれた匠の技が、私たちの生活に潤いを与え続けています。 この時代、それをいかに継承していくか。そんな使命をお持ちだと感じます。 理のある良いものを、末永く作り続ける。それは、私たちが生活で使い続けることにつながります。

山一

建築材の最高級材として扱われる「木曽ひのき」を加工する長野県南木曽市にある木製品加工会社。 100年から300年にわたる高樹齢の確かな木曽ひのきを厳選して、手仕事で製品に仕上げて行く。 機械磨きではなく、カンナ仕上げにこだわる等の匠の心をお持ちです。 それは、まな板の削り直しのサービスにも表れています。確かな品質の木製品をお求めの方におすすすめできます。

実店舗takatsu店内の様子

編集後記

店長の「山一を語る」はいかがでしたか? 代表の柴原さんには商品ページを作成する時、色々な質問をしたところ丁寧に教えていただきました。 こういう時に道具と人がピタリと合致して、道具が生き生きと感じられてきます。上質な道具の良さをお伝えするにはどうしたらよいのか、山一さんの製品を目にするたびに気持ちが引き締まるのです。これからも大切に販売させていただきます。