自分の価値を安くすると、相手はその安さに価値を見出してしまう

こんにちは、これは僕が会社を辞めて個人1年目の時の話です。先に書いておくと、自分の価値を安くする事が良いか悪いかという話ではありません。

本文の『自分の価値を安くする』というのは、『他の人と同じ事ができるけれど、この人より安くします』という意味です。

最近コーヒーの話をしているのでコーヒーで例えます。コーヒーでもトップオブトップと呼ばれるコーヒーは1杯1,000円でもおかしくないコーヒー。スペシャリティコーヒーでも、ここだと380円、このお店だと450円という感じです。

最初経験も他の人と比べると浅かったという事、街でチェーン店がなくて日常使いに何度も通ってほしいなとハンドドリップのスペシャリティコーヒーを300円で出していました。

さらに価格が浮くと良くないと思い、量はそこまで多くはない自家製コーヒーゼリーも200円で出していました。

こんな事をしていたので、時々4~5人で来られてそのうちコーヒーゼリーだけ頼む方もいらっしゃったりしました。

薄利多売だーと思いながら2か月程経った頃、当時10年近く経営されている方が初めてご来店されました。初対面ながらこんなアドバイスを頂きました。

この価格、安すぎるよ。場所もだし、もっと取れるよ。300円で売っているという事は、相手に『自信がなくて、そこまで美味しくはないと思わせてしまう可能性がある

最初は値上げする事に抵抗がありましたが一理あるなと思い、ちょうど年末だったので年始からしれっと値上げしました。

200円のコーヒーゼリーとかを目当てにきていたのか、その方々はもう姿が見えなくなりましたが新しく来られる方も増えてきました。

3年目に入りましたが、お店を選ぶときに『コーヒーは絶対400円以下の所しか入らない』というルールを決めている人はほとんどいない気がしました。

自分は安くして他の人の手助けができたらいいという価値観であればそれはそれで良いでしょう。実力が伴ってきたり、差別化ができたり、自分自身にしか出来ない事があるのであれば安売りしなくても、欲しい人には売れます。

新しく始める時は『まだまだ自分なんて...』と思って安売りしがちです。僕も安売りしていたと思います。ただ、『評価は相手が決める』ので、自分の市場価値を分析してみて、相応の値段にしたら良いなと思います。

もしかすると、『この人はこんなに出来てもっと払ってもよいのに、これでいいんだ』と思われるかもしれません。

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