Agile Talks vol.2 の振り返り

イベント内容

XP祭りでもRSGTでもプロポーザルを採用できない位,多くの方が話したいことがあるのかな?と思うので,月1位で60名から100名位入る場所で,ただただ主催者が聞きたい講演や参加したいワークショップを聞く/参加するとともに外部の方が参加できるイベントを作ってみようと思います.
https://agiletalks.connpass.com/event/153398/

 「プロダクト開発に足りなかったピースとしてのマネージャー」

2つ目の話にある「マネージャーはチームを管理するのではなく支援する」という話をまさに実践していると感じた。改めて考えさせられたのは、支援は支援でも、チームが自立していけるように支援する というところ。メンバーが大変だからと、自分が身を切って支援するというような動きをしてしまうと、いつまで経ってもチームは自立することができないので良くないなと。他にもたくさん印象に残ったことがあったけど、特に印象深いところ3点。

・改善効果を実感してもらう
・肯定的な自己充足的予言
・評価について

改善効果を実感してもらう

日々改善のための施策を打ち、KPTでこれ良かったねとかそういう話はしているけれど、長い期間で見た時に大きな改善になっているという気づきを与えることができていないと思った。過去のKPTで話したことは全てログとして残っているから改めて振り返ってみるのと、月末のKPTは対象期間を一ヶ月にするとかでもいいのかもしれない。

成長していると実感してもらえれば、メンバーが勝手にやるようになるというのも確かになと思った。

肯定的な自己充足的予言

プロとして接すればプロとして振る舞う という話。
自分のチームには若手が多いため、なるべく細かく教えながらやっていこうと思っていたけど、アドバイスはしても、決断を自分たちにさせる というポイントはチームを自立させるためには重要だなと思った。

評価について

評価に関しては毎回、当たり障りのない目標を立て、当たり障りのない評価をされの繰り返しで、イマイチ納得感を得られるようなものではなかったので気になっていた中で良いなと思ったポイントが以下3つ。

・個人の評価を、チームの評価結果と市場相場を照らし合わせて決める
・コンピテンシーマトリクス
・全員がフィードバックを送る経験をする

個人の評価を、チームの評価結果と市場相場を照らし合わせて決める

市場の相場は、転職ドラフトだったりGolangエンジニアだったら、各社のおGolangエンジニア募集ページなどからおおよその金額を求めるというもの。単純な比較はできないものの、市場ではこのスキルを持っている人が年収◯◯◯万円だから、あなたはこれくらいですって言われば納得感は増すなと思った。

コンピテンシーマトリクス

定期的にコンピテンシーマトリクスを更新することで、今までできなかったことができるようになったと視覚的にわかりこれも納得感に繋がりそうだと思った。

コンピテンシーマトリクスを本格運用するには、かなりの工数がかかりそうだけどこれを作ることのメリットが多いと感じられたので、スモールスタートで作っていきたい。

以下の記事を読んだら尚メリットを感じられた。

全員がフィードバックを送る経験をする

人を評価する経験はマネージャーにならないとなかなかできない

成長を可視化することで納得感を与えるのも大事だけど、そもそもフィードバックする経験って確かに必要だなと。マネージャーの役割はメンバーへの支援と考えるのであれば、メンバーからマネージャーへのフィードバックはあって然るべきな気が。

「ちゃんとしてるScrumってどんなのだ? 〜“ざんねんスクラム”で学べるチームビルディング術〜」

アンチパターン集ということで、経験豊富な二人が事例をたくさんあげてくれました。その中でも気になったポイント。

四半期ごとにメンバー構成が変わってしまう
メンバーの異動は起こってしまうものなので仕方がないが、過半数が変わってしまうことがないように調整すべき。せっかく築いてきた共通認識がなくなってしまうのを防ぐため。

マネージャーとチームの関係は支援ではなく管理になってしまっている
マネージャーがチームに対してあれこれ報告しろという状態になってしまっている。マネージャーは支援するべきであって管理ではない。

偽スクラムマスター
いろいろ手法は知っているけど、なぜそれを導入するんだっけ?というWhyの部分を考えられてるかどうかが境目とのこと。

まとめ

チームによって合う合わないはあると思うのでそこは調整するとして、今回の勉強会のように実際に行った施策をたくさん教えてもらえるのは非常にありがたいと思った。

三浦さんの発表のQ&Aの時に「いいチームだと言っていたが、何をもってそう判断したのか?」という質問に対して、「全社アンケートをとったところ、98%の人に良くなっていると回答された、生産性が上がってShipする量も増えている」と言っていたの、カッコよかったな

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