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『やす子と宮下草薙を見てワクワクした話』 テレビかじりつきVol.15

呼吸するようにテレビを見てしまうふぬけの番組視聴録です

#シンパイ賞 (8/1)

すっかりスイーツ芸人としての称号を手にしたぼる塾の田辺さん。多くのお店が彼女に紹介してもらおうと、田辺さんのもとには毎月20個モノお菓子が献上されてくるという。

ぼる塾はどうしてもあんりが目立つだけに、田辺さんが早い段階でキャラを手にしたのは大きいと思う。はるちゃんは先日の『さんまのお笑い向上委員会』で「観覧の女の子かな?」ってぐらい雛壇で手を叩いて爆笑してる場面が印象的だった。演者なんて意識は微塵も感じさせず、誰よりも楽しんでいた。何度もカメラで抜かれていたのでリアクション役としてはグッジョブなんだろう。

ただこの日のゲストだったぼる塾を完全に喰ってしまったのがレギュラー陣の宮下草薙。

宮下のエピソードトークの切り出しが気に食わなかったのか、突如草薙がブチギレ出したのだ。

そこから2人は日頃の鬱憤を爆発させてマジ喧嘩をはじめ出す。ついにはスタジオを立ち去ろうとする宮下。それに対して「言葉で勝負しろよ!」と煽る草薙。

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爆笑問題や霜降り明星がなんとか仲裁するも宮下は「人目のないところだったら殺してますよ」と真顔で言い放ち、草薙も間髪入れずに「俺もだよ!」と即答。いやどんな会話だよ。

視聴者としては腹を抱えて笑ったが、この常にどう転ぶか分からない危うさも彼らの持ち味だから仕方ない。とりわけ草薙の情緒の安定しない爆発力には、アメトーークにて事務所の先輩・有吉弘行も太鼓判を押していた。

ちなみに『スイモクちゃんねる』や『ゼロイチ』で見せる宮下草薙のロケっぷりは嘘がなくてとても面白い。ふつうに仲良しで微笑ましいシーンも沢山あるし大好き。

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#さんまのお笑い向上委員会 (7/31)

ゲストとして登場した蛙亭。最近はバラエティにおいてイワクラよりもその存在感が際立っている中野くん。彼の根拠の見えない堂々とした口ぶりやどこか憎めないキャラクターは見ていて確かに飽きない。先日の『マルコポロリ!』でも抜群に面白かった。

しかしここでもメインゲストを喰ってしまった芸人がいた。まあこの番組においてはそれは珍しいことでもなければひとつのくだりでもあるのだが…その芸人は元自衛官芸人として活躍するやす子だった。迷彩柄の衣装とポケモンみたいな愛らしいフォルム、「はい〜」という受け答えが口癖の芸歴わずか2年目の女芸人である。

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彼女はどの番組で見てもハズしてるところを見たことがない。「ほふく前進」ネタなど元自衛官ならではの武器は誰とも被らないし、ほとんどテレビを見ずに育ったというバックボーンは誰を相手にも物怖じしない大胆さに繋がっている。

それはお笑い怪獣・明石家さんま相手でも変わらず、番組中も散々イジられてもマイペースに臆することなく返していた。なんなら途中「はいはい」と雑に流すようなリアクションも見せて他の先輩芸人たちに総ツッコみされる形で爆笑を生んでいた。愛らしい見た目とギャップのある、この突如飛び出すふてぶてしさもまた彼女の魅力。

そうそうたる顔ぶれの先輩芸人がいる中で圧倒的な無双ぶり。天然ではなく純粋というべきかもしれない。

他にも無茶ぶりに応えてお芝居をした後すぐさまほふく前進ネタに繋げたり、ZAZYと全く同じ内容のトークを繰り返す天丼をかましたり、説教をするフジモンに逆ギレしたり、かまいたち山内に似てるというネタもきっちり対応するなど、天然だとかピュアだとかで片付けるには申し訳ないほどお笑い偏差値の高さを感じる。

当然、周りの先輩芸人たちに助けられてもいる。とはいえ、それだって才能であり武器のひとつ。擦れたところがない不思議な魅力を持ってる彼女は手を差し伸べたくなる存在なのだろう。つい絡んでいきたくなる雰囲気も確かに感じ取れる。

先日たまたま見た納言・幸のYouTube内でも、幸はやす子について言及していた。「面白すぎる。純粋でホントに。これだけ純粋な子はちゃんと売れるんだろうなって。ちゃんと売れてて嬉しい」とベタ褒め。

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またゲスト出演していたアルコ&ピースの平子も「やす子は独立国家」とその唯一無二の存在感を絶賛していた。

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宮下草薙にしろやす子にしろ、物怖じせずに時には誰相手であろうと大胆な立ち振る舞いができ、同時にそれが許される何ともいえない愚直さを備えた芸人さんはどう考えても強い。

視聴者側の予測を上回る展開を期待できる芸人さんにはいつだってワクワクさせられる。



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