愛という名が付かなくても大切な関係性/『愛がなんだ』感想
好きな人の好きな人になりたい。
そう誰もが望み、悩み、泣いたり笑ったりした経験があると思う。平安時代から詠まれてるであろう永遠のテーマを、本作は切実に描いている。わかりやすいハッピーエンドもなければ突き放すわけでも絶望するわけでもない。ドラマチックでもない、ある種の平坦さが結果的に思いをめぐらす余地を残している。とりわけ、夜の杉並区は舞台として説得力を持っていた。
映画『愛がなんだ』感想。
<あらすじ>猫背でひょろひょろのマモちゃん(成田凌)に出会い、恋に落ちたテルコ(