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The Article of the Day! マリエさんの告発から、ママジャーナリストが「性と権利と社会問題」を考える

おはようございます
朝読んだ「プレジデント」の記事で
マリエさんの告発のことを初めて知りました

彼女のインスタはフォローしていたものの、私のフィードにあまり上がってこなかったので、スルーしていた模様。

プレジデント記事の内容は、他の週刊誌の記事より、彼女の置かれた状況をどうこう言う前に、日本のジャーナリズム全体に訴えかけるものでした

筆者の牧野さんは、米国でピューリッツァー賞に輝いた「#MeToo」ムーブメントを例に挙げて

アメリカでは大手メディアが被害者の声を集めるとともに綿密な裏取り取材を重ね、2017年
に特報を放っている。これこそ世界的な「#MeToo」運動の起点であり、公益にかなったジャーナリズムのお手本だ。

と言っています。

その上で、日本のメディアの問題を次のように指摘しています:

大きな違いが一つある。マリエは孤立無援なのだ。大手メディアから完全に無視され、ネットや週刊誌上で話題になっているにすぎない。なぜなのか? 大手新聞社で社会部経験のある現役ベテラン記者に匿名を条件に聞いてみたところ、新聞界は以下の理由で消極的であるという。

① 「われわれは次元の高い問題を扱っている」という日本の大手メディアが持つゆがんだプライド

 「芸能界でよくある話」が、「女性の人権に直結するテーマ=人権問題」に発展させる価値あるものという発想に至らない

③ 調査報道に真剣に取り組んでいない。(背景に訴訟リスクあり)

結果大手メディアは社会的弱者にとっての駆け込み寺になっていない。

その上で、

大手メディアが女性の性的被害に無頓着なのは構造問題なのかもしれない。各社とも女性役員をほとんど取り入れてないのだ。それどころか「男性・日本人・中高年・プロパー」と四拍子そろっており、多様性とは対極の世界にいる。これでは弱者に対する配慮が欠けるのも当然といえる

弱者に対する配慮に欠ける。辛辣な批判です

そんな中「週刊文春」が特殊を組んでいることが書かれていたので早速読みました。が、この文春のインタビュー内容、正直普段文春を読んでいない読者が220円の費用を払って読むにはあまりにお粗末な取材内容と言わざるを得ませんでした(→実際購入してまで読んで、えーっ「これだけかい」て思わざるを得なかった、、、)

枕営業については、(残念なことに)昔から本当に色々なところから耳にしてきました。枕営業を強要されるような場面に出会さなくても、男性が多い飲み会の席で、いわゆる「下ネタ」トークを聞かされる、振られるなんておそらく80、90年代の派手な飲み会時代を経験した人なら少なくとも、1、2回は経験しているでしょう。そして「シラーっと受け流す」なんてことは、処世術として当たり前のようにやってきたことなのではないでしょうか。

フェミニスト的には、この受け流す行為も、男性の加担をしているうちになるらしいという話しも耳にしたことがありますが、実際問題いちいちそこで相手を批判していたら多分会話にならない。その場で我慢できなければ席を立つ。そして単純に二度と誘われないようにする。そうすることをやってきました。

それこそ最近では、女性を侮辱するような発言になった会話には「それセクハラになりますよ」と上手く釘を刺せる様になりました。お酒が入らない席でも、特に自分より年上の男性が増えれば増えるほど、なんだかなぁという発言をする人が出てくるのも事実です、、、

過去に出会った人たちで、こういうセクシャルなネタを会話に持ち込んだ男性の会話を受け流した経験を振り返ると、単純に「所詮こんな話ししかできない人」とか「そんなレベルの会話しかできない」とちょっと蔑むではありませんが、そういう評価を持つようになった記憶があります。

つまり、その男性は、自分の価値を自分で落としてしまうわけです。困ったことに、男性はそのことにきっと気付いていない。あるいはそういうネタが話せる男性が、男性の中で人気があるのかもしれません。いわゆる武勇伝ってヤツを嬉しそうに話すおじさんたちを何度か目撃してきたので。

一方で、女性の中には、それがその男性の「Weak Point(弱点)」と捉えて、使ってやろうという人も出てくる。ハニートラップなんてまさに、それですよね。

個人的な意見としては、問題の一つに女性自身が、枕営業をツールとして使っている人がいるのではないかという点です。ハニートラップをかけることで、自分に有利なことをやろうとする人がいる。

芸能界でいえば、身体を売っても「売れたい(=仕事が欲しい)」、「身体を売ればテレビに出られるなら、安いものだ」と思い人がいる。

そういう風に思う女性(あるいは男性もかも)が一人でもいたら、そう思わない人にとっては、勝手に違う土俵に乗せられて、競わないといけなくなるようなものではないでしょうか。

芸事として、美しさに磨きをかけたり、演技力を磨いたり、そういう流れで注目されれば良いですが、実際のエンターテイメントの世界で活躍している人は、多くの人材がその中で活躍したいと挑んでいるわけで、注目を集めるのは簡単ではないと思います。

芸事の能力がある人が、世間の注目を集めるまでには、注目されるまでのプロセスにこれまでは「運」が必要でした。

その運を掴むきっかけとして、エンターテイメントの業界で影響力を持つ人に取り入ることが必要だった人が多かったのだと思います。

しかし今はYoutube、TikTok、InstagramなどSNSツールのよって、世界のオーディエンスに、影響力を持っている人を抜きにつながることができるようになりました。

その分、権力のある人、影響力を持つ人に取り入るための「不用意な」営業活動をしなくても良くなることを願います。実際そうなってきたのではないのかなぁ。

さらに今回のような過去に起きた事件/問題が露呈することで、なおさらこれから社会的な厳し視点が入るようになることでしょう。(それを願う!)

一方で、男と女の間にセックスが存在する限り、「性を利用した問題」はなくならないと思うのは、私だけでしょうか。

ここ日本は、世界でもトップ3に入る性産業が賑わう国です。

そんな業界が蔓延る日本で、コーヒーが熱いというだけで、マクドナルドを訴えることができるような考え方を持っているような米国人と同様に「権利主張を訴える」人が増えのかは疑問です。

では私にできることは何だろうと考えてみました。まずは、男女ともに子どもの時から、「性」というものが、子どもを作る、快楽を得るといったことだけでなく、権利や社会問題に繋がる可能性があるもの、という事実や情報に基づく認識を持てる様に大人は情報共有していくべきなのではないでしょうか。

それが、今#MeTooムーブメント、伊藤詩織さんの事件、今回のマリエさんの告発を私なりに追って考えた、「性と権利と社会問題」に対する考えです。さらに一女性ジャーナリストとして、この問題についてはもっと学び、真剣に考え、追ってみたいと思う題材になりました。

男の子のママ目線で言えば、この問題はまずは近々ティーン間近の息子としっかり共有し、ディスカッションしていきたいなと思います。

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