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とあるインターネット業界のエンジニアのこれまでのキャリアをゆるく振り返る - vol.3 初めての転職決意編

2004年10月中旬、タバコをやめた。タバコをやめて以来、令和元年を迎えた現在に至るまで一本も一口も吸っていない。もはや吸ってたのかどうかもあやしい。ずっとノンスモーカーである気持ちの方がでかい。吸う気すら起きない。その気持ちはタバコをやめた時からずっと変わっていないから驚きだ。

喫煙者時代は一日2~3箱を吸うヘビースモーカーだった。特にメンソール系を好んでマルメンをずっと吸っていたがもうちょいメンソールがきついKOOLに移行してからはずっとKOOLを吸っていた。KOOLって名前もカッコイし何か特別感を感じていた。

タバコの煙で口から輪っかを出すやつがあるが、煙で輪っかをつくるのは得意だった。何かある度にきかんしゃトーマスごっことして煙で輪っかを作ってポッポーとやっていたような気がする。今ちょっとだけ小さな嘘をついた。トーマスごっこは嘘である。トーマスごっこはしていなかったが煙で輪っかをつくって他人に吹きかけるのは得意だった。完全に迷惑な奴である。

今よりは禁煙が五月蝿く言われている時代ではなかったが世の中は確実に禁煙に向かっていた。東京都内の一部では路上喫煙が条例で禁止され始めていて、罰金の制度が始まったか始まっていないかくらいの時代であった。

友達が禁煙セラピーを読み終わったあとに全く吸いたくないし自分はノンスモーカーなんだと何やら訳のわからんことを言っているという話はvol.2 新卒編で軽く触れたが、友達がやめたというので嘘だろ〜と思いながら自分も禁煙セラピーを手に取り読み始めた。

禁煙セラピーの冒頭で「この本を読み終わってタバコをやめるまでは絶対にタバコを吸い続けてください」的なことが書いてあった。これだけでも衝撃である。タバコをやめるのに吸い続ける…だと?意味がわからなかった。これ以上はネタバレになるし著作権的にもアウトなので禁煙セラピーが気になる方はを買って読んでみて欲しい。

とりあえずその書かれている本の中身に従って読み終わって最後のタバコの日を消した時には自分はノンスモーカーになっていた。完全にそう思っていた。不思議な体験である。

ノンスモーカーになった自分は翌日会社で「タバコやめたんですよ」と先輩や同僚に話しまくっていた。周りは喫煙者だらけだったので「うそだよー、絶対やめらんないよ〜。」とからかわれた。それでも自分はノンスモーカーになったんだと信じて疑わなかった。疑う余地もなかった。

それから喫煙所に行くことがなくなったのでスモーカーな同僚たちとおしゃべりする機会が減り寂しい気持ちにもなったが、時間が経つに連れて全くきにならなくなった。そもそもそんな休憩時間みたいなものが無駄な時間にすら思えてきていた。仕事は集中できるしイライラもしないし全く問題がなかったのだ。

そして2週間くらい経った頃には頭の前辺りにかかっていたモヤが完全に晴れたような瞬間が訪れた。その時ノンスモーカーである自分に完全に確信をいだいていた。そして急になんと言い表わせば良いかわからないような感情が湧いてきて圧倒的感動を抱いていた。自分はタバコから解放されたんだと!

ただし、なぜ本を読んだだけでやめられたのかその仕組みが全く理解できなかった。意味がわからなかった。わからなかったのでネットでとにかく禁煙セラピーについて調べていた。

今はインターネットが普及した世の中なので何かしらの情報にたどり着くと思うが、まだインターネットは世の中に普及しきっている感じではなかったが、Yahoo!BBがADSLモデムのばらまきをやっている世の中だったので、ジョジョに世の中に確実に浸透しはじめていた。

ネットで禁煙セラピーを調べていた自分はものすごく気になるサイトを見つけてしまった。

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※上図は当時のサイトはもうすでにないのでInternetArchiveからキャプチャしたものなので実物と多少異なります。

なんということでしょう…。まさかの禁煙セラピー事業が日本で展開される?!なんてこったい!

このサイトを見つけた時はテンション上がりまくりのMAX状態で気分はヘヴン状態ぃぃ!!!脳天直撃セガサターンとはこのことだった。ありがとうセガ!ちなみにプレステ派だったのでセガサターンは下級生2を中学の時に友達の家に泊まった際に夜な夜なドキドキしながらやったくらいの思い出しかない。

キャプチャは創業メンバー募集が終了してしまっているが、閲覧当時、創業メンバー募集フォームがまだ残っておりフォームから創業メンバーに応募する意思はすでに固まっていた。あとは応募するだけだ。いくつか役割があったのを覚えている。禁煙セラピスト、バックオフィス、広報、みたいなポジションだった気がする。

この時点では自分はセラピストはやりたくなかったのでバックオフィスを選んだ。履歴書や職務経歴書を送るようなフォームではなく、フリーフォーマットだったような気がしている。転職経験もあるわけないので何か熱いメッセージっぽいのを書いて応募したような気がする。

応募したあと、根拠はなかったが受かる気がしていた。だいたいいつも受かる気がしている。懸賞とかも応募する前から当選したときのことを心配している。といっても懸賞は引きが弱いのでほぼ当たることはないが…。

しばらく経ったか経ってないかは覚えていないが、そんなに時間はかからなかったと思う。禁煙セラピー担当者から一度会って話ししましょうという連絡がきた。いよいよ面接かな?と思っていた自分は、いつでも良いですよー的な返信をし、いくつかのやりとりを経て禁煙セラピー担当者と会う約束をした。

vol.4 禁煙セラピー面接編 に続く!

おまけ

新卒半年くらいでいきなり初転職を意識してしまった自分ですが、転職もちょっと考えてみても良いなーと思った人はDIGROWで超良いインタビュー記事があがったので読んで見るのがオススメです。

転職はでっかく気持ちよくしたいですよね!

次回に続きます!

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