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佐藤航陽とタイムマシン

年明けに自分にとっては衝撃的な白昼夢を見た。佐藤航陽氏が作るメタバース世界の先にタイムマシンがあるのではないかという壮大な話だった。すごく現実味があったのでかなりヤバいと思った。

去年彼が出ている動画をいくつか見ていていろいろずっと気になっていることがあったから、本を電子無料版だけ読んでいた。タイムマシンの話なんて一切してないけれど、聞いたり読んだりしたものからなにか影響を受けて勝手にそんな夢想をしたんだろうか。
目が冷めてから、タイムマシンの出てくる漫画や映画を思い出してその装置とメタバースのイメージを考えたりみたりした。

この夢ははたして合っているのか、それとも見当違いの期待を彼に重ね合わせているのか? 気になってしょうがないので、佐藤航陽氏の本を3冊、紙で買って一ヵ月かけて読んだ。

「未来に先回りする思考法」
「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」
「世界2.0 メタバースの歩き方」

「未来に先回りする思考法」は2015年刊行ということもあってか、そういう系の本っていろいろあった気もする、ちょっと逃走論みたい、先端走っててすごい、もちろん内容は濃いし学びは多い。

「お金2.0」は2018年の本でベストセラーにもなっていたらしい。仮想通貨やブロックチェーン、これからお金をどう捉えるといいのかなどについて書いてある。今読めばもっともなことだけど、もっと早く読んでおけばよかったと思った一冊。

そして「世界2.0」。
2022年3月というから去年だ。序章は穏やかなんだけど、本章のメタバースに入った途端、熱量がすごい。熱い。

いっこだけ言わせてもらうと、コンピュータやインターネットやSNSの歴史を語る項では、それ私が体感しきた世界と違うーそこそうじゃなくてーっていうのが数箇所あったけど、世代が違うから、彼はそう見えてたんだな、そういう知識なんだなということでスルーしとく。

それで熱量高いままの本章を読み進んだら(中身についてはホントはそこが重要なんだけど割愛)、終盤にメタバースでタイムトラベルすることについて書いてあるじゃないの!「バーチャル・タイムトラベル」という項があるじゃないの!短い項だけど。
やっぱりそうなんだ!
今のメタバース、マルチバースの先に、彼にはとっくにタイムトラベルが見えていたんだ!
タイムマシンってこういうふうにして実現するのかも〜と私が白昼夢で見たままのことを、この人はとっくに見据えていたんだ。
ここまで実験と創造をしてきた人がそれを惜しげもなく言葉にして表してくれてるってすごい。

感動した!!!

あら?じゃあなに? 去年3月に刊行されてこの本読んでる人たちはこのイメージを既に共有してたってこと?うわー、やばいな自分、ビハインドしてる。

そしてこの本のエピローグには泣かされた。子供から見た母親はそうだったんだね。早く乗り越えられるといいねとしか言えないわ。だって一生その考えなの無駄じゃん?(本に書いてないだけでとっくに乗り越えてるのかもしれないけど)

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