映画「違国日記」感想(ネタバレ注意)追記あり。

https://ikoku-movie.com/

原作が好きなので映画化が決まったとき、
キャストはどうなるか、などの不安や怖さはあったものの
同じく原作好きの夫と「絶対に観に行こうね。」と話しました。
というわけで違国日記、観て来ました。

嫌いではない、でもいろいろ残念というのが正直な感想。
全11巻の作品を139分にまとめるのは無理があったかな…。
(これ、原作を読んでいない人は話が分かるのかな?)
ちょっとずつ、つまみ食いしていたら、おなかいっぱいになってしまった、というような感じ?
あんまり美味しくないブッフェみたいな。
一点か二点突破くらいでいってほしかった。

原作の内容の良い話を詰め込んでいるけれど
そのどれも中途半端で終わっている印象。
中途半端だから台詞が言葉が滑っている。残念。
もっと心の声があっても良かった。ないから感情の変化が分かりづらい。

お葬式のシーン、
原作では「たらい回し」という直接の言葉は出てこない。
朝が周囲の会話を聞いて聞き流すなかで
「たらい回し」という言葉を連想(したであろう)からの
「たらいってどう書くんだっけ?」になる、はず。

日記帳のシーンも違和感があった。
日記をつけるといいかも、というのと日記帳を渡すのとが同じシーンになってしまっていた。
(これは原作未読の人には違和感はないのかもしれないな?)

遠吠えのシーン。
あれは千世ちゃんじゃなく本来は槙生ちゃんだった。

卒業式も入学式も槙生ちゃんは「一緒に行こうか?」とは言わなかった。

えみりは初めて槙生ちゃんに会ったときに
「何で結婚してないんですが?」なんて不躾な質問はしなかった。

笠町君、失言が過ぎる。

槙生ちゃんの性格や朝への態度がブレ過ぎかな。
何か葛藤が薄いというか。

原作のほうが好きだし秀逸なので映画の微妙な点ばかりが目についてしまう…。
ので、良かったところ。
全般、女性がかわゆい。
銀胡蝶さん(槙生母)、染谷君(弁護士)が良かった。
染谷君は原作のイメージと違うけれど、何だかあのチグハグで不器用そうなところが良かったな。
瀬戸君の笠町君は顔のバタ臭い(褒めてる)ところが良かった。

実はラストあんまり覚えていない…。
どうやって終わったっけ??
ちなみに夫も「…。」という感じでした。
今度、アニメになるそうなので、そちらに期待。
違国日記は映画やスペシャルドラマ的な尺よりも
連続ドラマやアニメなどのほうは向いているな、と思ったのと
今まで意識していなかったけど脚本って大事なんだな、と思いました。

以上。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また。

追記。
朝が、槙生ちゃんのキャスターつき椅子に座って
移動しながら大声で歌うシーンがあるのですが
あれ、階下の人に絶対に響いていて迷惑なのでやめたほうがいいと思う。
苦情来るぞ…。
原作にはそのようなシーンはなかったと記憶しています。

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