山形と私と新幹線(小説風)①

前日雪が降りとっても寒い朝。

 朝8時くらいに起き、今日は楽しみにしていた山形旅行〜と起きるも目に飛び込んで来たのは衝撃的なニュース

「山形新幹線 オーバーランで運転見合わせ」

 なんだオーバーランかとスルーしかけたが、よく考えたら、「今日山形新幹線を撮りに行くのに止まってたら意味なくね?」と思い少々焦ったものの、数時間で運転再開したのでよかった。

 家で洗濯物を干して、テレビを見て、気が付けばもう11時。時間が過ぎるのは早いもんだ、準備しなくては、と動き出した。

 家を出てから何分たっただろうか、宮城の巨大ターミナル、仙台駅が見えてきた。
駅に近づく程ビルが増え、新幹線の線路があったりと都会感は増す。

 切符を買ってさあ行こう!なんて当時の私はそう気楽では無かった。前日、風邪をひいたのか頭痛と倦怠感が酷かった。何ならまだ治ってないと言っても過言ではないだろう。何度も夜に撮影に出掛けたりして、体が悲鳴を上げていたのかもしれない。

 ようやくこれから乗る列車が来るホームに着いた。が、列車はまだ来ていなかった。車庫から来るためだ。「早く来い」と心の中で叫んでいた。なぜか。とても寒いからだ。寒さをナメ切っていた私は、この日ネックウォーマーを持ってこなかったのだ。初めは良かったものの、駅に着く頃には震えていた。風が吹いていなかったことが救いだった。

 待つこと約15分、ようやく列車が進入してきた。30分くらい待ったような気がしたが、実際そんなことはなかった。これから訪れる山形に思いをめぐらせながら、出発を待った。

②に続く



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