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あなたの想いを大切にするファンリーシュ ~私のゆずれない想いと、支えてくれる仲間たち~

皆さん、こんにちは。コミュニケーションリーダーの戸田岸 舞です。Funleashに加わって1ヶ月が経つことを機に、メンバーに言葉にもっと触れたくなり、インタビューを実施することにしました。
初回は、Funleash CEO 兼 代表取締役 志水静香さんインタビューです。人事領域25年のキャリアを持つ志水さんと人事未経験の私が言葉を交わすことで、何が見えてくるのか、ここでご紹介してみたいと思います。

●組織は社員を大切にして向き合っているか

志水さんは、複数の企業でキャリアを積み重ねる中で出会った、他の立ち上げメンバーである2名と、多くの想いや言葉を重ねた末に、2018年からFunleashのCEO 兼 代表取締役に就いています。詳細な経歴はコチラからもご確認頂けます。

この対談の冒頭では、これまでの経歴の中での印象的なエピソードと、そこからの想いが共有されました。
これまでの記事などで語られた言葉や想いから、過去に身を置いてきた組織で「社員である『人』に携わること」を通して、忘れられない経験が詰まっていることは、既にご存知の方も多いかもしれません。

既に公開されている記事で多く伝えられる、ギャップジャパンでの数々のストーリー。「それがなぜ、志水さんの経験の中でも特別なのか」について、ここでも少しご紹介してみます。

志水さんが入社した当時のギャップジャパンは、就労環境も報酬も「ブラック」と表現されるほどの状態だったとのこと。しかし、制度が整備されていないだけで「人に対して『Fair(平等)やRespect(尊敬)』という言葉」は溢れており、そこには想いを持つ人たちがいることを志水さんは感じ取りました。
「ここで働く人たちが『楽しくて仕方ない、誇りに思える会社にしたい』という想い」と強く感じたこと。これが周囲が大反対する中、ギャップジャパンに身を置くことを決断した理由です。
そして行動に移した数々のアプローチが記された、下記の記事も改めてご紹介したい記事の1つです。2017年当時に先進企業の取り組みインタビューとして掲載された内容ですが、今読んでも全く色褪せない印象を持ちます。

更に今でも、アルムナイであるギャップジャパン卒業生の方たちからも「本当に最高の職場だった」「社員を大切にしてくれて、ありがとう」という言葉が寄せられるとのこと。こんなこと、本当にあるのだろうか…と信じられない方が大半ではないでしょうか。
このように志水さん一人ではなく、仲間と一緒に新しい世界観を作り上げてきた経験が、今なお強く志水さんの気持ちを突き動かす原動力になっています。

一方で、複数の組織で人事として目の当たりにする中には「強烈な問題意識を感じる言動」にショックを隠せなかった、という経験もあるそうです。

・多くの社員が退職時に感じる経営層への落胆
・社員は辞めても仕方ないという組織文化
・施策に短期的な売り上げのみを求めること
・社員を雇用してやっているという姿勢
など…

これらの「社員を大切にしない組織への問題意識」は、志水さん一人が持っている特別なもの、でしょうか?

仕事や働く場所を考える時に、企業が表向きに発しているメッセージと、社内で見聞きする現実に、大きなズレが生じている組織は多いかもしれません。
そこに課題を感じた時に、一般的には組織全体の文化を変えるのは数年単位の時間が必要、と語る志水さん。しかし、その過程についても常識にとらわれない印象的な体験があります。

経営者が「うちの社員はダメだから」と言ってしまう組織であっても、それは社員の問題ではなく、経営層にも大いに課題があると、志水さんは考えています。

その課題とは
「社員と真摯に向き合っているか」
というもの

社員の想いに積極的に耳を傾け、「では、何が出来るか」を共に考える姿勢を示すことで
「本当はこういう会社にしていきたい」「こんな事が出来るのではないか」という声が集まり、実際にそれらの想いを実現するプロジェクトに社員の数十名が賛同したことで、短期間での変革も実現しています。

「人事から行動していくことで、一人ひとりの社員が数か月でみるみる変わっていけることも確信した!」
と、振り返ることができる経験もあるからこそ、経営層の社員への想いが、組織の変革を大きく左右するという確信があるとのこと。

このエピソードを聞いた時、対談の以前に私が志水さんのキャリアに対して持っていた、1つの疑問が晴れるのを感じました。

「目にする記事も実際のお話も、ギャップジャパンでの経験からの話題が多いのは何故だろう。それ以外の経験から活かされているものは?」

▼この問いの答えについて、下記がポイントだと考えています

● 中に入って感じる課題に対して、一貫して自ら行動していくことで、
自分のゆずれない想いに気付く瞬間が日々あったこと

● この気付きは、常に先進的で素晴らしい人事文化や風土のある組織からだけではなく、受け入れ難い体験も経て、思考する先で得てきたもの

● 様々な文化や傾向を持つ組織にも身を置いてきたからこそ、出会う気付きを未来への原動力となる想いとして、磨かれていくものがある

Funleash設立を大きく左右した、志水さんの信念となる「ゆずれない想い」について、更に聞いてみたくなった冒頭のシーンでもありました。

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●お互いの想いが何よりも大切な理由

志水さんがFunleashを立ち上げた原点は、人事を経験してきた自分たちのゆずれない想いについて、「数名のメンバーと共有することで、よりハッキリとした課題感が見えてきた」という点にあります。

その課題点に触れる前に、1つ確認したい点があります。
皆さんは「人事」と聞くと、多くの人は一つの『部門』を想像するかもしれません。

しかし、本当の「人事」とは・・・
経営自体に深く関与して、経営者の右腕としてやっていく立場。
一人ひとりのメンバーによる経験と自信があるからこそ、強く感じるものがありました。
その経験を持つメンバーによる、いくつかの仮説と想いが以下になります。

・自分たちの素晴らしい経験は、数々の企業での「たった1%のケース」かもしれない
残り99%の組織では、望ましくない状況が起き続けているのではないか
社員を想い、その可能性を心から信じる組織や経営者に寄り添って支援したい
・どうやれば変革できるのか、迷ったり諦めたりする人は多いかもしれない
・そうして困っている人たちが自身をもって行動したら、社会は変わるのでは?
・自分たちの経験から、その変革へのヒントを伝えることが出来るはず
・一人ひとりが本来持っている可能性を引き出したい
本当の意味で質の良い人事ソリューションを社会に届けられる人を増やしたい

これら想いの実現には、重要なポイントがあります。
日本は、組織や人材に関わる課題を抱えているという状態が長く続いています。30年経っても日本企業は変わらない、その課題は人事部門にある、と話題になってしまうことも多いのが現実です。
しかしこの課題にいま必要なのは、一方的な人材サービスの押しつけではなく、組織に属する多くの人が我慢を強いられずに、個人と組織の可能性を引き出していける場所を作っていくこと。

そして何よりも忘れてはならないのが、
場所を提供する側とその場で活躍する側、双方の取り組みが欠かせないということ。

この状況の例えとして、病気の治療シーンが挙げられます。
ある病気を改善したいと訪れる患者さんに対して、医師は薬を提供します。
医師として、その薬が最適であるか、他の検討や選択を怠っていないかという真摯な姿勢。
患者さん側も、薬を受け取ったことで満足することなく、日常生活における改善にも積極的に取り組むこと。
この双方が相乗効果を発揮してこそ、病気が治るという状態に辿り着けます。

志水さんは「個人や組織が変革したいという想いを抱く時に、学びの機会や人とのつながりから自分を高めることで、所属するホームに変化をもたらしたいと思えること、時に心が折れそうでも、場所に集う仲間からの勇気や励ましがあることで、次へ進むための力を手に出来るような
『個人と組織への、想いがあるプラットフォームを提供していきたい』」と、Funleashへの想いを語ります。

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●ゆずれない想いを社会に

今のFunleashには、かつて想像もしなかったような、多彩でユニークな人たちが集まっています。
例えば、経歴からの既存イメージを壊せるほどに、困っている人に自分が持っている知見を惜しみなく提供するGIVE(与え続ける)の精神を持つメンバーやサポーター、そして支援を求める人や組織

その様子に背中を押される今、志水さんは自分自身の大きな転機の1つを振り返ります。それが、まだ新卒入社から間もない頃に「自分が持つユニーク(違い)を活かすこと」へのアドバイスを海外で得た経験。

この「ユニーク」という言葉も、志水さんと少し掘り下げてみたいと思います。ユニークについて、皆さんはどのような印象を持つでしょうか。

幼い頃から志水さんは、他人とは全く違う自分や、みんなが出来ることに疑問を持つ自分、そしてどこにも属せない所在のなさ、を感じていたとのこと。(幼少期の詳細エピソードは、こちらのnoteでも綴られています。)

その志水さんが、アメリカを訪れた際に出会ったのが「それが個性なんだから良いのよ」という言葉。当時、生き辛さを感じる志水さんが、ほっとした瞬間であり、解き放たれた経験です。
そして「同じようにユニークである故に思い悩む人に、『あなたは、あなたのままで良い』と伝えることで、本来もっている可能性や強みを発見し、解き放ちたい」と、今でも自分を突き動かすエネルギーになっていると語ります。

では「自分が持つ可能性を活かす」ためには、何が必要なのか。

最後に、個人にとってのサードプレイスの存在について、このように話されました。
同調圧力や誰かの我慢によるものではなく、ここに来ると属性や立場を関係なく、大切にしてもらえると感じられる場所や仲間の存在は、今の社会に強く強く求められています。

そして、志水さんは「実現したい世界を目の当たりにしている」と確信する理由として、今まさに展開している、ファンリーシュ・アカデミア生徒の姿があります。
・自分の軸となる信念や目的を発見する
・自分が本当は何を実現したいか語り合うこと
・このような夢を実現したいと仲間に宣言する
・夢の実現を報告し合い、メンバー同士が切磋琢磨する

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設立から3年が経った今について「あの日、私たちが考えていた仮説は正しかった!という想いが日々強くなっている」と語る志水さん。

自分の信念に基づいて「挑戦しよう」という方々の想いには、本当に強い力があります。その想いを今は言葉として上手く表現できなかったとしても、その想いが消えない限り、人や組織に惜しみなく寄り添い、実現できるよう応援したい。
志水さんの言葉の通り、Funleashの使命の1つとして、今後も社会に広がっていってほしいと感じています。

個人の集合体が社会であるからこそ、「ありのままを信じ、可能性を解き放ちたい」という想いを持つ個人や組織と出会っていくこと、そして一人でも多くの方が拠り所となる機会が増えるように、Funleashの世界観を届けていけたらと感じています。

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