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ミニチュアタイ料理が出来るまで【ラープムー】

ラープムーとは

「ラープ」とはラオスや東北タイの料理で、お肉や魚などをミント等のハーブや野菜類、唐辛子、ナンプラー、ライム、煎り米粉で和えたもの。
無印良品さんなどでも秀逸な手作りキッドが販売されていたりと、だいぶ認知度が高まってきたなぁと思います。
東北タイ(イサーン)料理大好きな僕にとってうれしい限り。今回は、そんなラープをミニチュアで作ってみようと思います。豚肉(タイ語で”ムー”)をイメージして作りますので「ラープムー」です。

本物の材料で作る

まず、実際のラープを作るにあたっても非常に重要な役割を果たすのが「カオクア」と呼ばれる、タイのもち米を炒って荒く砕いた調味料。
ミニチュア作品を作るうえで、多くの素材は樹脂粘土で作ることが多いのですが、今回は本物のタイのもち米「カオニャオ」を実際に炒り、ミニチュア用にこれでもかっ!というほど擦って用意しました。

ゴールデンフェニックスのカオニャオ
炒っていきます
ここからひたすら擦ります

カオクア ミニチュア用完成


素材を作る

赤玉ねぎ

続いて、赤玉ねぎを作ります。玉ねぎをスライスしたときのことを考えて、カーブをつけて薄く伸ばした樹脂粘土の表面を赤玉ねぎ色に着色していきます。

左の白いのが樹脂粘土です。固まると少し透けます。


紫と赤を混ぜて、配合を変えながら何度か薄く塗り重ねます。

赤玉ねぎはこれを薄くスライスして使用します。

ワケギ

次にワケギです。細いテグスに、緑に着色した樹脂粘土を薄く付け、固まったらテグスを抜き、輪状になったワケギをスライスします。

これも中央は少し白くなるようにしてます

添え付けにもこだわる

きゅうり

タイの少しでかめのきゅうりをイメージして作ります。
薄く着色して棒状にした粘土の表面をきゅうりの皮色で塗り、スライスします。

スライスしたきゅうり

ここからきゅうりの中央の種の部分を表現するために、中央部分をミニルーターでへこませていきます。


ミニルーターでへこませてます。


へこんだ後

へこんだ中央部分に、粘土で作った種と、薄いクリアグリーンに着色したレジンを流し込み、きゅうり中央の種部分の透明感を出します。

レジン
きゅうりの種を粘土で作ってます。極々小さく。。。
レジンを流し、種を置いていきます。目がしょぼしょぼするw

UVライトでレジンを固めてきゅうりが完成します。

UVライトで硬化中
きゅうり完成

キャベツ

同じく付け合わせのキャベツを作ります。
キャベツはオリジナルのシリコンモールドに粘土を詰めて作ります。

粘土をキャベツ色に着色
1枚1枚葉を作って重ねていきます
リアルでしょう??

かなりリアルな型だと自負しておりますwこの作り方は、今後有料記事等で紹介していければと考えています。

乾燥唐辛子

ラープの上によくのせてある乾燥唐辛子を作ります。赤く着色した粘土をシリコン棒などでしわしわの質感をつけて乾燥させたのち、さらにエナメル塗料のクリアレッドとクリアオレンジを混ぜて塗り、唐辛子表面のテカリを表現します。ブラックもごく少量混ぜることで、乾燥してる感じが出ます。

ちょっとずつ配合替えてムラを出すとリアルにできました。


乾燥中
完成!

ミント

ラープに欠かせないハーブ「ミント」は、会社への通勤路で歩道に生えていた雑草を摘み、乾燥させて着色し使います。
ミントの葉によく似た雑草を見つけ、嬉しそうに摘んでるオッサン。誰かに見つかっただろうか。。。

ミントに似た雑草

豚肉

肝心の豚肉の作り方を紹介してませんでした。写真無しですが、テキストのみでお伝えします。
肉色に着色した樹脂粘土を薄く伸ばし、ピンセットで挽肉っぽくなるように小さくつまんでクシュクシュにします。これで出来上がり!

ナンプラーで和える

材料が揃ったら、ナンプラーベースのソースに見立てた、茶色に着色したレジンを作ります。
それを、実際のラープを作る要領で、各素材と和えていきます。
この方法が大成功。実にリアルな質感が出たと思います。

ナンプラーっぽくレジンを作成
各部材をそろえて、ここから和えていきます。お皿もいい感じ!
材料とソースを和えます
和えたラープ
UVレジンで硬化

完成

そして完成しました!


是非Instagramも見てください!

いかがでしょうか?
これからもイサーン料理シリーズを充実させていきたいと思いますので宜しくお願い致します!
Instagramでは、ミニチュアタイ料理の最新作をどんどん投稿していますのでどうぞ宜しくお願い致します!

https://www.instagram.com/khaosan46/



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