ミニチュアタイ料理が出来るまで【カオクルックガピ】
カオクルックガピとは?
ガピという小エビの塩漬けペーストで炒めたゴハンを、様々な付け合せと混ぜて食べるタイ料理です。具材が多く華やかで、特に女性に人気のこの料理を1/10スケールのミニチュアで作っていきます。
主な具材
(きゅうりから時計まわりに)
★きゅうり
★唐辛子
★いんげん
★シャロット
★ライム
★青マンゴー(千切り)
★揚げ中華ソーセージ
★揚げ干しエビ甘
★豚バラ肉の甘煮(ムーワーン)
★卵焼き(千切り)
ムーワーン(หมูหวาน)を作る
ムーワーンとは茹でた豚肉をシーイウダム(タイの黒醤油)とオイスターソース、パームシュガーで甘く煮た料理です。
まず、3枚肉を表現する為、樹脂粘土で赤身用と脂身用の粘土を作ります。
粘土を層状に重ねます。
肉の形に成型したら、アルミホイルで質感を付けます。
肉をカットし、着色したジェルメディウムで角煮風の照りを付けます
こげ茶絵の具で、さらに焦げ目も表現します。
そして完成です。
いんげんを作る
樹脂粘土をいんげんの中身の色にアクリル絵の具で着色します。
粘土を細く伸ばします。
細く伸ばした粘土の中央に、カッターでいんげんの筋を付けます。
外側をアクリル絵の具で着色します。
粘土が乾燥したらカットして完成。
錦糸卵を作る
アクリル絵の具で黄色に着色した粘土を薄く伸ばし、白の粘土をその上にちりばめる
白の粘土をのし棒で伸ばし、黄色の粘土になじませます。
歯ブラシで質感を付けて乾燥した後、細くカットしていきます。
細く切った写真を撮り忘れました。
きゅうりを作る
きゅうりは作り置きがあったので、それを使いました。
いんげんと同様、きゅうりの中身の色に着色した粘土を成型し、外側を皮の色の絵の具で塗ります。
それを輪切りにして、断面に歯ブラシで質感を付けます。
きゅうりの中央の部分の加工の為、ルーターで窪ませます。
きゅうりの種を作ります。ごく小さい粒なので疲れます。小さくカットして指で一つ一つ丸めます。
窪ませたところに種と着色したUVレジンを流し、固めて完成。
赤玉ねぎを作る
透明粘土と通常の樹脂粘土を混ぜ、ごく少量のベージュ絵の具で着色して薄く伸ばし、歯ブラシで引っ掻いて筋を付けます。
引っ掻いた外側の部分を絵の具で着色して乾燥させます。
帯状にカットして、くるくると巻き、両側を押さえて玉ねぎの形にします。乾燥させてカットすれば、きれいに断面になるのではないかと今回思いついてやってみました。
両側を押さえて玉ねぎの形にしたところ。本当は秘密にしておきたい技です。
乾燥するまで待てずに一個カットしてみました。思った通り、いい具合に断面が仕上がりました。この手法は他の部材でも使えそうです。
しっかり乾燥させてからカットします。
マナオを作る
透明粘土を緑に着色して丸め、乾燥させます。
乾燥後、半分にカットし、さらに房の数にカットしていきます。
カットしたところをやすりで自然な丸みを付けます。
白絵の具で着色した水溶き木工用ボンドをカットした部分に流し込んでいきます。
外側に白く着色した樹脂粘土で皮を付け、さらに外側を着色して完成です。
その他の具材を作る
【揚げエビ】干しエビの形に粘土を成型し、揚げ感を付ける為、着色し、ハイグロスバーニッシュで照りも加えます。
【輪切り唐辛子】少量の粘土を針に刺し、成形して一つ一つ着色していきます。その後種を内側に入れ完成です。(写真無)
【中華ソーセージ】以前に作ったソーセージに揚げ感を付ける為、やすりで表面を荒らして、焦げ色を付け、ハイグロスバーニッシュで照りも加えます。
【ごはん】オリジナルのご飯の型に着色した粘土を詰め、さらにムラを出す為に絵の具で着色します。
盛り付け~完成
まずガピご飯を中央に据えてから、周りに具材を並べていきます。立体感が出るように気を付けながら盛り付けていきます。
そして完成したのがこちらです。
いかがでしたでしょうか?こちらの作品以外のタイ料理も、僕のInstagramにて続々投稿していますので、是非チェックしてみてください!
読んでいただいてありがとうございました!
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