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賃貸不動産経営管理士があると、マンション管理士試験で少しは有利なのか

 私が管理業務主任者試験・マンション管理士試験に独学で合格したときの経験から対策方法や勉強方法の記事を書いています。

 賃貸不動産経営管理士があると、マンション管理士試験でどのくらい有利なのかみてみました。

賃貸不動産経営管理士試験では、おおよそ以下の出題がされています。

・賃貸借契約で8問という構成
①民法6問
②借地借家法2問
・建物設備の分野で9問という構成
③建築基準法3問
④建物設備6問
その他
⑤会計1問
⑥税金1問
・保険1問
⑦個人情報保護法1問
・原状回復ガイドライン2問
・他のガイドライン2問
・高齢者住まい法1問
・マネジメント1問
残りは、
賃貸住宅管理業法から出題されています(歴史背景やら役割やら登録制度やら重要事項説明書など全部ここにひっくるめてます)。

①〜⑦がマンション管理士試験では重なっています。
少し詳しくみてみましょう。

チン管        マン管
民法6問        → 6問
借地借家法2問  → 民法に含めた
建築基準法3問  → 1問
建物設備6問   → 10問

 民法は、ほとんど「賃貸借」にからむ出題で、時効、抵当権、保証、使用貸借、請負、不法行為、相続の基礎が出題されており、マンション管理士試験の範囲よりも全然狭いし易しめです。
 
 建築基準法は、天井高、共同住宅の避難施設、採光・換気など、
 建築設備は、外壁の劣化診断、排水、電気ガス設備、建物の構造などがマンション管理士試験よりもひねくれてない問題で、肩ならしにちょうどいい感じです。

 まとめると、賃貸不動産経営管理士の勉強ができていると、マンション管理士試験では、広めにみたとして13問くらいの下地はあるかなと思われます。マンション管理士試験の方が難しいので13問得点できるという意味ではないです。
 マンション管理士試験は、賃貸不動産経営管理士の25倍以上は合格しにくいです(個人的な感想)。

 余談ですが、私も出題が40問の頃に賃貸不動産経営管理士試験を受験して合格しましたが、登録していないので失効していると思います。
 マンション管理士試験に合格していると、いつでも賃貸不動産経営管理士の合格はできそうなので、やる気がでたらまたやるかもしれません。
 当時、妹夫婦がちょうど賃貸系の不動産屋に勤めていて、偶然同じ年に受験していたようなのです。
 結果は、合格点が24だったかで、妹26点、ダンナ28点、私36点でした。不動産屋でもない私が一番高得点なのは、民法・借地借家法ができているから。

 しっかし、令和4年の賃貸不動産経営管理士試験は、国家資格化したからといって、個数問題で難化(13問出ました)というのは悪手だよなぁ。しかも出題ミスもあったし。今年のマンション管理士試験がこうならないといいのですが。

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