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謎のお方

フリー雀荘デビューは散々だったワシ。(前話)
性懲りもなく、翌週にまた40000持ってリーチ麻雀NG(仮名)へ行く。
今思えば当時は
”リーチ麻雀〇〇〇”とかの看板が多かったと思う。

実際の店の画像ではありません。あくまでイメージです

2回目のせいか、緊張なく店のドアを開けて入る。
”今日は空いてるなぁ~”と思っていたら
「ぷくぷくさん、いらっしゃいませ~」
前回来た時の店員さん、ワシの名前覚えている。
ある意味、印象深かったのか?
2回目のフリー麻雀は、客4人での卓組となった。
1人は先週同卓した人で、「兄ちゃん、また来たのか!!」
と嬉しいのか、馬鹿にされているのか判らんがニコニコしていた。
あとの2人は初めての人。
1人はスーツ姿の人だけど・・・・
もう1人は独特な雰囲気のある、体格ががっちりしている人
3人とも自分の父親と同じ年くらいか上な感じの人達。
1ゲーム目、手が入りフリー麻雀で初めてのTOPをとる。
「優勝、ぷくぷくさん。おめでとうございます」
と言われて、ちょっとだけ嬉しかった。
別に景品とか貰える訳じゃないのに・・・
でも、箱(お気持ちカードを入れる)に赤いカードなど複数枚が増えた。
そして2ゲーム目で、のちに勉強ネタになった牌姿

実際の牌姿

ワシは、8巡目くらいにこの聴牌をとる。
そして、前回同卓した人から七萬をダマテンロン和了した。
「兄ちゃん、キレイな手つくるんだなぁ~」
と言われたワシ。
この時、この言葉の真の意味を理解していなかった。
結果は2着で終了し、2人抜けて卓割れとなる。
「あちらの卓が南2局でラス半がありますので、少々お待ちください」
と言われ待ち席へ
「ぷくぷくちゃんだったっけ?年いくつだ」
背は高くないが、体格ががっちりしている方から不意に話しかけられる
「18歳です。本当ですよ」
と少し気取った感じで返事したが、その方は
「・・・・・・」
と黙ってこちらを見ている
”正直に話した方がいいかなぁ~”と感じて、小声で
「18歳は本当ですけど、高校3年生です」
と告白
すると、
「俺はマツザキって呼ばれてる。ぷくちゃん正直だな」
と笑いながら名前を教えてもらった。
ここからなぜか、ぷくちゃんと呼ばれる
続けて、
「麻雀好きなのか?賭け事が好きなのか?」
と聞かれたが、麻雀が好きなんだと思います・・・みたいな返事をした。
そこで、2ゲーム目の話が出てきた。
「ぷくちゃんな、あの時のカタチ覚えているか?あれはな・・・」
と解説をしてくれた。
マツザキさんいわく、和了2巡前にワシの捨て牌二萬をとっておいて

八萬は不要で、このカタチが良い

一四七萬待ちリーチするのが、こういう店の麻雀なんだという内容だった。
印象的だったのが
「リーチ麻雀の店と書いてあるだろ?あれは、リーチかけてお気持ちをたくさんもらう麻雀という意味だぞ!!あとは店都合もあるけどな」
と笑って説明してくれた事
この局で、TOPだったマツザキさんから直撃すればTOP。
ハネツモでもTOPだったが、ワシは満貫確定の道を選択していたのだった。
マツザキさん曰く、三面待ちにする理由として
①1発で四七萬を自模れば、跳満になる。
②1発でなくても、裏ドラが乗れば跳満になる
③3着目の親は、向かってくるから和了しやすい。
④お気持ちがたくさん貰える可能性がある。
という事であった。

1発・赤・裏は1つお気持ち500

要は、リーチ麻雀荘での麻雀はお気持ちをたくさん集めれば良い
という結論だった。
①、②のケースになっていたら、お気持ちが3枚か6枚もらえてTOPも
ワシの三色和了では、お気持ち1枚だけ
仮に②で裏が無くても、赤お気持ち3枚もらえていて、2着でも+1000UP
仮に3着以下になっても、お気持ちを10枚集めれば負けは無いに等しい。

なるほど!!そういうゲームなのか!!と天からの啓示を受けた気分になったのを覚えている。
だけど、ひとつ疑問が・・・・

”なんでマツザキさん、こんな風に教えてくれたんだろ?”

いつか聞いてみようと、ワシはこの時に思っていた。
そして、この日からこの店に来るのが楽しみになっていった。
仲間内麻雀からフリー麻雀へ切り替わっていくキッカケになった日である。

ぷくぷく




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