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コロナウイルスの先にある未来

こんにちは、幸田涅槃です。

連日、新型コロナウィルスの影響で
市場が大きく揺れています。

今回の記事のベースは3月9日に書き
上げたものですが、最新の動向も含め
急いで加筆しました。

本来はまだ未知数の部分も多く、
不確実な事柄を含めた情報について
言及することを避けていました。

今以上に不安を煽ったところで、
何も生まれませんから。

しかし、ある程度の見通しをお伝えする
こともこの私の使命と思い直して、
先週末から引きずっていた嫌な予感を
書くことにしました。

最初に云っておきたいのは、
何事もあきらめた時点で終わり。

あきらめさえしなければ、どんな道であれ
それは成功への道半ばということ。

3/9時点で大幅安となった株価と為替は、
サウジアラビアの原油増産報道に
端を発するものでした。

こういう時期に資源・商品価格は金価格を
除いて下落することが多いのですが、
それに輪をかけた形になります。

しかし原油安による本当の影響は、
ここから出てくることになるでしょう。

というのも、このサウジの増産によって
もっとも打撃を受けるのは、高コスト
体質の米国シェール企業だからです。

今後、実体経済の悪化が長引き各種産業
で倒産や債券の債務不履行が増えると、
社債の危機・金利高騰が発生します。

シェール業界はもともと高い採掘コストを
低金利の債券で賄い、実質は自転車操業で
埋めてきました。

しかし、シェール産業で倒産や債務不履行
が増えると、リーマン危機と似た社債の
金利高騰が発生します。

これを受けて今以上に中東情勢も緊迫化
しますし、当然、そのツケがマーケットに
押し寄せてくることになるでしょう。

今日時点では一時的にトランプの発言が
好感を呼び反発しているようですが、
その場しのぎという印象を拭えません。

にわかに、スタグフレーションに陥る
シナリオが現実味をおびてきました…

今の金融市場というのは何段階かの構造の
うえに築かれた、いわば砂上の楼閣です。

はたして、その構造自体が何階建てに
なっているのかが誰にもわからない。

そんな中ですでに市場に織り込まれている
要因以外に、まだ多くの懸念があります。

そのひとつが、中国経済。

7日に発表された2020年1~2月の中国の
輸出額(ドル建て)は前年同期比17%減。

輸入も4%減となっています。

とくに中国の輸出業者は中小企業が多く、
物流が滞ったままで操業できない
中小企業が多く存在しています。

この中国経済の余波を受けて、
日本経済への影響もまだまだ
大きくなるはずです。

残念ながら日本経済というのは、
政府による隠蔽によって実体経済が
たくみに粉飾されてきました。

ここぞとばかりにコロナウイルスを隠れ蓑に
これまでの膿を表に出しにくると思います。

現に、19年10~12月期GDPは実質で
マイナス7.1%と下方修正され、市場予想
よりも大きな落ち込みとなりました。

しかしこの数字はコロナウイルスによる
マイナスを反映していない昨年の数字です。

ここから先に待ち受ける最大の危機は、
コロナウイルスなどではありません。

雇用環境は悪化するでしょうし、
賃金上昇や福利厚生など当てにできません。

しかし金融危機というのは裏を返せば
数年に一回は起こっていること。

それを知ってるのと知らないのとでは
雲泥の差です。

皆さん一人ひとりが未来を見通す力を養い、
自分の力で生き抜くすべを身につけて
いかなくてはなりません。

今以上の学びが必要です。
そして覚悟も必要です。

ともに成長していきましょう。


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