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地方でビジネスデザイナーとして起業して思うこと

ページをご覧いただきありがとうございます!このページをご覧いただいている方はおそらく「地方で起業」「ビジネスデザイナー」という言葉に興味を持っていただいた方が大勢かと思います。どちらも今のトレンドっぽいキーワードですよね。小生は元々地方在住だったので何の違和感もなく地方で起業していますが、都会に住んでいる方からすれば「地方でビジネスデザイナーなんてやっていけるの?」と思われるのではないでしょうか。今回は起業して約1年3ヶ月経ち、実際に取り組んで感じたことをまとめました。

所感① ビジネスデザイナーは地方こそやりがいがある

小生は香川県で起業しており、クライアントは1億円に満たない企業から数百億円の企業規模まで幅広くご一緒させていただいております。

小生のスタイルは企業の経営戦略全体をデザインするので、商品や事業だけでなく人事評価や組織構造、企業文化も含めすべてをリデザイン、リブランディングしていきます。

そうなると、経営者または意思決定者と直接会話し、スピーディに取り組んでいかないとお互いロスが多くなり早晩うまくいかなくなるので、お互い最高の準備をして良い緊張感を持って取り組むことができます。またこの規模の企業だと、新規事業開発や新商品開発も大手のようなスピード感、プロセスではなく、とにかく「やってみなはれ」。走りながら考えるというスタートアップ的な良さがあり、成功も失敗も一喜一憂しながら一緒になって取り組めるのは地方ならではだと思います。

所感②ビジネスデザイナーは地方こそ必要

なんせ地方は人手不足。

特にデジタルの知識を有しながらマーケティングやブランディングが理解でき、さらにオフラインのことまで語れる人はほとんどいません。小生は前職の経験からそのニーズに対応でき、開業1年目から順調に仕事を進めることができていますし、2期目も良い感じに進められています。

地方企業には本当によい商品なのにくすぶっている商品や素材があったり、隠れたシェアナンバー1企業があったり、事業承継で若くして社長になり大きな夢を持って社業を伸ばそうと意気揚々としている人がいたり、首都圏に劣らないほどニーズがあります。

今ではZOOMなどを使ってビデオミーティングができたり、slackやTeamsなどで情報共有もラクになったので首都圏の企業が地方の案件をやることもありますが、それがうまくいくケースは、双方が本当に努力して距離の壁を感じさせないように役割分担とプロマネができているか、クライアントが優秀ということがない限り難しいでしょう。地方ではまだまだそういうやり方が敬遠されることもありますし、会って話をした方が早いことも多々あります。

所感③社会課題を解決するビジネスデザインは地方の方が実現しやすい

高齢化に伴う限界集落化により自動運転の必要性、ドローン宅配、空飛ぶタクシー、遠隔医療、パワースーツを着た介護といった新しいビジネスモデルやテクノロジーの活用は、首都圏より地方がテストマーケティングとして実証実験しやすいことは誰が見ても明らか。

同様に新しいビジネスモデルを考案し実現したいと考えた場合に地方企業ならではの良さがあります。それは、地方企業は複数の事業で成り立ちコングロマリット化しているところが多く存在し、組み合わせることや企業間コラボが生まれやすい環境にあるからです。

大手企業でもアクセラレーションプログラムやマッチングサービスがあるのでプラットフォーム経由でそういったプロジェクトが発生することもありますが、地方企業には創業の地をもっとよくしたいというパッションが加わり、そのスピードはとても早くなります。

高齢化のみならず、教育や一次産業のデジタル化による復活など日本が抱える課題の最先端を走っているため、ビジネスデザインができる、アイデアが出せて実行できる人が活躍するための土壌ができているといっても過言ではありません。

いかがでしたか?とはいえ起業はリスクを伴う部分も多々ありますし、「パラレルキャリア」や副業解禁といった動きも大手企業にはありますので一概に起業がよいという気はありませんが、自身の経験だけで言うと「やってよかった」と思えます。そして地方の方が起業のリスクは少ないとも思っています。そのあたりはまた次回、お話できたらと。


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