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お酒を一時やめてみて

私は、無類の酒好き。何でも好きだが、とくにビールは入り口の酒として欠かせない。毎晩ビール1、2缶程度。休肝日は設けない。友人と飲むときは、浴びるように飲む、のが基本だった。

ある日の朝、指が痛い

ガブ飲みしたある日の朝、指が痛い。全体的にむくんでるようだ。しかも、中指が曲がらない。曲げると今度は伸びない。これは弾発指というようで、今まで2回くらい経験してる。しかし、今回は治る気配は全くない。さすがに怖くなってきた。たまたま仕事で深夜帰りで疲れて風呂も飯も酒もなしで寝たら、弾発指は治らないまでも痛みはなく、しかもスッキリした感じがしたので、治るまで控えてみることにした。

最初は仕事が終わったときの酒の旨さが恋しくなり心の喪失感が強かったが、翌日の痛みのなさとスッキリ感がそれに勝っていたので耐えられた。

超一流の食事術

ある日、たまたま本棚に『超一流の食事術』というのが突き刺さっており、なんとなく読んだ。

その本には概要、『糖を控え、よいアブラを摂取すべし。そうすれば、身体は体内のアブラを燃やしていく身体となる。』みたいなことが書いてある。

「ほんとかよ。」と反発心と猜疑心が強く発生したのだが、指のむくみをなおしたかったのもあり、気がつけば影響を受けていた。

見出しに「1ヶ月で8キロやせた」とあるが、三週間で体重83キロから76キロまで落ちた。だからウソではない。

83キロのわたし
76キロのわたし

自分はこれまで、
①仕事後のビール(23:00から0:00くらい)
②ラーメン(汁まで飲み干す)
③コンビニで買ったマカデミアナッツチョコのイッキ飲み
の三段コンボが週4程度だった。最高のコンボだった。強い幸せホルモンを感じた。その時は。

しかし振り返ってみると、酒がラーメンを欲し、ラーメンの塩分が体内の水分を保水させ、むくみとなり、さらにあがった血糖値で身体に負担がかかって、翌日に激痛という流れだった。酒をやめたことは、残りのコンボもなくなった。本の影響もあり、夜8時以降は固形物を食べない。ジュースくらい。寝てる間、胃腸を休める。むくみの原因が塩にあるなら、夜は塩を控える。これによって、弾発指は治らないも、むくみはかなり抑えられている。

外国では、お酒好きが酒をやめてみて何が起きるか測る自己実験をソーバーキュリオリティ(シラフへの探求)というらしいが、今の自分はそれである。

何十年と飲んできたので、飲んでたときと今との違いはこんな感じ。

・頭はたいしてよくならない
・味覚は冴える
・よく眠れる。寝起きは気持ちいい。
以下、詳述する。

頭はたいしてよくならない

完全なる事実である。頭が冴え渡るとかない。むしろ、飲んでるときのほうが冴えてる(気がした)(錯覚だと思うが)
いまの脳のフィーリングは、子供のときのそれである。ぼっーとしてて、でも探求心があってのそれ。

味覚は冴える

味覚は変わる、とでもいってよいか。とくに塩味に敏感になった。これまで酒が入って美味しいと感じたメニューは悉く塩味が強いと感じる。大好きなラーメン屋でたべたラーメンが、こんなに塩辛かったっけ?と思った衝撃は、食べた喜びを凌駕した。
ほか、お茶の味、水の味、食材の味、これまでの自分の舌は寝ていたのだろう。今はようやく起きているのを感じる。

よく眠れる。寝起きは気持ちいい


これに、夜8時以降食べないが加わると、短睡眠でも大丈夫になる。寝る前の食事が内臓を疲れさせるので、そのぶん眠りを欲するのだろうか。

ビールのかわりに見つけたドリンク


ビールを飲むのを我慢して、かわりに発見したソフトドリンクがある。黒酢の炭酸割りである。酢と炭酸の辛さがビールを思い出させる。酢は入れすぎに注意。あと作ったら直ぐに飲み干すこと。時間が経つと酢の匂いがきつくなり美味しくなくなる。

このお酢の炭酸割りを、ビールをやめた頃はよく飲んだ。徐々に飲まなくてもビールが恋しくなくなり、いまではたまに飲むという感じだ。

ほかに、ブルーベリー酢、パイナップル酢でつくるのもカクテルみたいで美味しい。

さいごに

以上、つらつらと自分の経験を綴ってみた。指が治ったら飲むようになるのか、自分でもわからない。だがしばらくは、今の生活も発見があり悪くない。このまま継続してみようと思う。ソーバーキュリオリティだ。


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