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常識を知った上で疑えるか

全体的に色味が少なくシンプル、割と丁寧系な人が出入りしている、全国展開された雑貨店で、あまり丁寧でない僕がシャツを選んでいた時のお話。
若いカップルが言い争いをしながら入店してきた。喧嘩と言うよりは女性のほうが一方的にまくし立てていて、時折男性が小さな声で反論するといった具合だ。この店には全くと言っていいほど似つかわしくない不機嫌さ。

不機嫌を笑いに変換できる人は大好きだ。
「得意先とトラブルになっちゃって。食欲出なくてランチはかつ丼しか食べられなかったよー。ぶー!
こんな風にコーティングの仕方によってはネガティブ案件もコントに変えられる。

だが無邪気な不機嫌を表現する人は多い。

女性は大きめの声と感情を容赦なく男性にぶつける。
「そんなのジョーシキだからよ!」
でた!キラーワード「常識」。丁寧な説明が出来ない人が多用する「それが常識だから。」そこに逃げる人を僕はあまり信用していない。常識の中には曖昧さが山ほど隠されていて、説明不十分な身勝手さとアタマノワルサを感じてしまう。

「常識」の中にも、歴史を積み重ねてきたものは存在するので、はなから「常識を疑え!」などの短絡的な表現もまた極端だとは思うが。

ただ、常識を越えたところに創造があるのも確かなことだ。
常識を広げたり、常識から削ったり。
まあ、世の中ってこんなもんだよねー。に留まっていると、新しくてウキウキするような事象に巡り合えない。
おかげで今日も面白い場面に出くわした。通常モード「混んでるときの買い物に行かない」から、ギアを入れ替えて来た甲斐があったというものだ。

床と壁が油でべとべとで、店長寡黙、店員がもれなく不機嫌で、看板に「ストレス発散店舗!(店員のための)」と書かれた非常識な
無印良品があったら

それはそれで行ってみたいが。

さて、攻撃的で不機嫌なパートナーは非常識ではないのだろうか。


(266日)

#エッセイ #コント部 #ライフスタイル #僕なりの幸福論 #毎日note #常識非常識 #ご機嫌不機嫌

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