エントリーした覚えのないゲーム～勝ち負けの定義～

勝ち組ってなんでしょうか？これまた素朴な若者の質問　

「不老不死。死なない人じゃない？」
「いませんよ。そんな人。」

そういえば幼馴染のしーちゃんは、いつもゲームの途中でルールを勝手に変えてしまうので、敗者になることがなかった。卑怯だけれどある意味正義だ。
人生の勝ち負けなんて人の作り出した概念に過ぎない。そんなことはみんな分かっているし、今どき勝ち組とか古めかしくてナウなエモい言葉を使っている人がいたらお目にかかりたい。可能であれば長期にわたり観察したい。

人は比較することで上向きになれる頭の悪い生き物だから、負けてるよりは勝ってるほうがいいんだろうけどさ、勝者はどうやって決めるわけ？

仔犬みたいな可愛さか身体能力か収入か肩書か残ってる頭髪量くらいのもんだ。外側についてる物で判断するしかない。つまりは鎧選手権なんだ。　
地位や名誉や資産や容姿だけで考えるならば、地球上、敗者で溢れている。

リタイアしたあとには腰の痛みやら内臓の疾患で戦うのか。
墓石の大きさで勝負するのか。死んでるのに？

意味不明な鎧は脱いでしまえ。

条件が変わればルールも変更される。未来永劫絶対のルールはない。人類の歴史がそう語っている。

動物みたいに食うか食われるかだったら分かりやすいのにな。
そしたら間違いなく勝ってる。
今生きてる。
卵子一番乗り＆びっくりするような圧力を堪え母親の産道を通って生まれてきた。しかも今も生きてる。

すげえじゃん。

僕だって未熟さと思慮の浅さなら負けていないぞ。

人生台無し選手権なら堂々決勝進出だ。
人生無理しない選手権なら入賞している。
人生自堕落選手権ならレジェンドだ。

（286日）

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