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茹でおおまさり~畑の恵み

酒菜やまさきです。いつもありがとうございます。
今日はおおまさりと落花生の話。


 看板メニューと言えるものはうちにはありません。メニューが手書きで日替わりということからも、おわかりいただけるかも。ただ、このことは大切にしたいというものは、あります。

 お出しする物は、できるだけ手づくり。畑で栽培している、その成長の全てを知っている野菜。近江町市場で仕入れている魚やお肉。美味しい塩や砂糖、醤油。そして大豆から栽培して作っている味噌。シンプルだけど、素材のうまみを味わっていただける、そんな料理を楽しんでもらいたいと思っています。湯宿さか本のしんちゃん、みほさん、菜の花さんがプレオープンにサプライズで訪ねて下さった折に、開店祝いとして下さったのも、そういう思いにあふれた物でした。

さか本の砂糖と塩

 大切な大切な調味料を、こんな小さなお店の開店にお分け下さるそのお心に感謝するとともに、これからもずっと、本当に美味しい物をシンプルに・・・を心がけていかねばと思っています。

落花生の話

茹でおおまさり

 前菜三品に、この茹でおおまさりも乗っていることがあります。砂肝のコンフィ、インゲン、ポテトサラダ、丹波の黒豆などから、その日によって。
 この茹でおおまさりは、看板メニューの1つと言ってもいいかもしれません。旬は10月から11月の収穫時期。畑で採れたその数日間だけ、茹でおおまさりは、味わうことができます。この美味しさは、栽培した人しか味わえない物だと言われています。なぜなら、殻が固くなってしまってからでは茹でても柔らかくならないから。それは落花生も同じ。

落花生とおおまさり

 おおまさりは落花生の一種で、一回り大きいもの。落花生は甘みが強く、炒って食べるのが美味しいし、おおまさりは優しい甘さで茹でたり煮物に入れたりして食べるのが美味しいと思っています。

おおまさりの栽培

殻を割って、種を水に浸す
しばらくすると、芽が出てくる。

 おおまさりの栽培は、試行錯誤の連続。殻のまま畑に植えたこともあるけれど、ほぼ全滅。殻を割って、水に浸して芽を出す。いつのころからか、これでなんとか芽だしまでできるようになってきた。

芽が出たら、玄関でポットに植え替えて。だんだん両手を広げるように葉を出す。
ある程度伸びたら、畑に移植。あっという間に、鳥に狙われるので、すぐに網をかける。
6月から7月にかけて、花が咲き始める。
葉が枯れてきたら、収穫のサイン
この瞬間のために、4月から10月後半まで
おおまさりと落花生、同時期に収穫。
おおまさりの大きなつぶ
水洗いをして、泥を落とす
毎年、たっぷりと収穫。そしてすぐに・・・
採りたて茹でたてのおおまさり

 採れたてのおおまさり、それを茹でたてで食べる幸せは、作った者しか味わえないもの。でも、その美味しさを少しでも味わってもらうために、茹でたおおまさりを冷凍保存。美味しさそのままに1年間楽しめるようにしてあります。その日食べる分を解凍して、直前に温めてお出しします。この美味しさを、ぜひ店でお楽しみください。

落花生 その他の楽しみ方

甘みの強い落花生は、炒って食べたり、それを燻製したり。
これがまた、いい味わいです。
ロースとして
黒糖に絡めて
黒糖落花生(おおまさり)の完成
これがまた、ビールに合います。
煮物に入れると、茹で落花生のような風味で楽しめます。冬にはこのスタイルも。

 茹でおおまさりを中心に、落花生はいろんなスタイルで、お店のラインナップに並びます。見つけたときは、ぜひとも注文してみて下さい。

酒菜やまさき
小松市材木町47番地
営業 木~土 午後5時~10時
オーダー9時 ドリンクオーダー9時半
070-7784-3838


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