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【仕事】孫悟空って名乗る前の、悟空の名前、知ってる?

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株式会社・愛言社様
の中国語学習月刊誌『聴く中国語』。7月号より始まった連載・『西遊記』の挿絵を担当いたしました。これは1話。

株式会社愛言社様・『聴く中国語2023/7号』挿絵

挿絵を描くために岩波版や児童向け版を3種類くらい読みました。

ご存じの方も多いと思うんですが、花果山の仙石から悟空は生まれます。その時点では悟空って名前じゃないんですよ。

花果山で生まれた悟空は、はじめ(石から生まれたから?)、「石猿」って呼ばれてて、そのあと花果山の猿たちの王になると、「美猴」って名乗る。美しい猴(さる)。美髯公みたいなノリなのかな。

ちなみにでは意味が違うらしくて、岩波版の訳注によると、猴はニホンザルなどが属するマカカ属が主で、猿はテナガザルの属みたいです。

その後、美猴は、仙人に弟子入りして、その仙人(須菩提祖師・すぼだいそし)から、「孫悟空」って名前をもらう。

悟空が仙人に弟子入りするのは、死が怖いから超越したかったっていう動機。

そのために何年もかけて大海を2つも渡り、道中で人語も習得、仙人のもとでは、7年もまじめに修行する。お調子者のイメージがありますが、努力家なんですよね。

岩波の1巻だけ読んでると、悟空を主人公にしたほうがよくない? って思うくらい悟空の生きざまがアツい。

ところで、三蔵法師はドラマなどでは慈悲深く、落ち着いた若い僧という感じに描かれがちですよね。

岩波版だと、ちょっと引くくらいチキンでビビりで、悟空に対してわりとパワハラ上司で、悟空に同情できること請け合いです。ビビっちゃってる三蔵が見たい人は、岩波版がおすすめです。

『聴く中国語』は毎月10日ごろ発売。フレッシュな中国文化を発信されてます。だいたい語学雑誌コーナーにあるよ。




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