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【日記】2023.09.06
危ないところだった。
昨日始めたばかりの日記チャレンジのことなど忘れ、速攻で就寝の姿勢になっていた。
2日目にして記録を途絶えさせてなるものか、と
ベッドの上でこれを書いている。
今日は、2023年「このミス」2位に選ばれた
白井智之さんの『名探偵のいけにえ』を読んだ。
白井さんは、『人間の顔は食べづらい』という
かなりパンクな作品を父に勧められて(!)
読んでからというもの、
それなりに何冊か読んでいる。
基本、グロいミステリーだが
あからさまにぶっ飛んでいて、もはや清々しい。
惨たらしいシーンもあるから、人によっては
目を逸らしたくなるかもしれないけれど
文から滲む狂人っぷりが、割りと好きだ。
今作は、その執拗さは控えめにも感じたけれど
「このミス」に選ばれるだけあって
ミステリーとして、とても楽しめる作品だった。
主人公の探偵と優秀な助手が
ある宗教団体に潜入し、
その先で事件が起こっていくのだけれど
信者とそうでないものの間には
どうしても世界に対する認識の溝があり
お互い別々の真実を持っているところが
個人的に興味深かった。
展開も2転3転どころか、5・6回転くらいして
「まだ何かあるんかいっ」
と、ツッコミそうになった。
他の作品もまた読みたくなったので
しばらく白井さん熱は続くかも。
夜は哲学対話の「ゆるてつがく」。
テーマは〈推し〉だった。
問として
「実際に結婚できると思っている訳じゃないのに、推しの熱愛や結婚報道が出るとショックを受けるアレ、なんだ!?(祝うべきだと思うのに)」 を立ててスタート。
「推し」と一言で言っても、
上記のシチュエーションに対して
「確かにショック受けるかも」という人もいれば
「全然平気かも」という人もいて多種多様。
人の数ほど推しがあり、推し方があり、
推し(対象)とのちょうどいい距離感があり、
推す強さもあるんだろう。
1時間とちょっと、大人が集まって話しても
すごく楽しかったけれど、
うーん、まだまだ得体がしれないな、「推し」。
もっと細かく分解したり、俯瞰で見たり
色々と試してみたい。
「推しそのもの」への感情
「推している自分」への感情
でも分けられそうな気がする。
ラスト、参加者の方が
「Instagramなどのフォロー&フォロワーも似た関係性と言えるのではないか」
と仰ってて、めちゃくちゃ興奮した(落ち着け)
もっと深く話せそうだったから、
またこのテーマで話をしたい。
そんなこんなで寝る時間。
私にとって「他者におすすめしたいほどのお気に入り」のような意味で、いちばん身近な推しは旦那さんになるのかな?
確かに、文脈的に分かりやすくするために
「推し」という言葉を使うこともあるけれど
もう少し言葉に重みが欲しい。かも。
「推し」という言葉には軽さのようなものも含まれているのかもしれない。
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