2022年の株式投資型クラウドファンディング市場をまとめました-FUNDINNOレポート-
こんにちは!
今日のnoteでは、FUNDINNOで毎年公開している「株式投資型クラウドファンディング市場の年次レポート(通称FUNDINNOレポート)」について解説します。
日本国内の現状を希望と課題ともに確認し、今後の市場の発展につなげることができましたら幸いです。
このnoteでは、2022年度FUNDINNOレポートを要約してお伝えします。
監修:馬渕 磨理子さんのコメント
株式投資型クラウドファンディングの市場変化
まずはスタートアップの資金調達環境の変化についてです。
スタートアップの資金調達状況
スタートアップの資金調達状況に関しては、INITIAL社が公開している「Japan Startup Finance2022」に詳しく紹介されています。
株式投資型クラウドファンディングの状況
FUNDINNO経由の調達状況の変化
具体的にどのような投資回収の事例が出ているのかを整理します。
FUNDINNOの投資回収実績
FUNDINNOの投資回収事例と売買実績は下記よりご確認ください。
海外と日本のECF市場比較と課題整理
続いて、海外の株式投資型クラウドファンディング市場についても整理します。
海外のECF市場と日本を比較すると、成長率・仕組み共に課題も見えてきます。
米国のECF市場
米国は2021年11月から2022年10月までの1年間で、累計約4.2億ドル(約557億円)の資金調達がECFで行われており、StartEngine、Wefunder、Republicがメインプレイヤーとしてのサービスを提供しています。
ECFは米国においても企業は$500万以下と企業の調達額に上限がありますが$500万以上の調達手段としてRegulation Aと呼ばれる小規模公募の仕組みが存在しており、未上場企業の公募の仕組みが発達しています。
英国のECF市場
英国については、2020年に約$549m(※The 2nd Global Alternative Finance Market Benchmarking Report)の資金調達がECFで行われました。2021年非公表となっておりますが、取り扱い数は堅調にのびています。Crowdcube、Seedersがメインプレーヤーとなっております。なお、Seedersは米国のRepublicと連携を行っております。
その他の国の状況
アジア・欧米各国と比べても日本の株式投資型クラウドファンディングのマーケットは小さいことがわかります。
まとめと2022年を振り返って
最後に、FUNDINNOの2022年振り返りとこれからについてもお伝えさせてください。
2022年は、わたしたちFUNDINNOにとって大きな変化があった1年でした。
2022年2月、創業時(2015年11月)に想いを込めて作った「株式会社日本クラウドキャピタル」という社名を「株式会社FUNDINNO」に改名しました。
1. 株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」
2. クラウド経営管理ソフト「FUNDOOR」
3. 未上場株を売買できるマーケット「FUNDINNO MARKET」
これら3つのサービスが出揃い、「ベンチャー投資の民主化」を実現するためのワンプラットフォームとしてサービスを提供していくために、社名を新たにいたしました。
また、大きなチャレンジとして、特定投資家制度の導入があります。
長年の活動が実り、2022年1月28日金融商品取引法の一部が改定され、株式投資型クラウドファンディングについていくつかのルール変更がありました。それを受けて、2022年9月より「FUNDINNO」では特定投資家制度を導入し、さらに、法人投資家のご登録も可能となりました。
2023年は、業界全体が更に飛躍する為の活動に注力していきたいと考えています。
ミッションに忠実に、より良い市場、より良い未来をつくっていきたいと思います!
最後まで読んでくださりありがとうございました!
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