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【マッチレビュー】Bリーグ 23-24 B1第30節 GAME2 群馬vs信州


GAME1のマッチレビュー

ロスター

群馬クレインサンダーズ

信州ブレイブウォリアーズ

スタメン

群馬クレインサンダーズ

信州ブレイブウォリアーズ

試合結果とボックススコア

1Q 群馬24-15信州

2Q 群馬45-41信州(群馬21-26信州)

3Q 群馬66-54信州(群馬21-13信州)

4Q 群馬79-79信州(群馬13-25信州)

OT1 群馬89-85信州(群馬10-6信州)

試合展開

スタメンは両チーム共GAME1から引き続き同じメンバー。2-3ゾーンを敷く群馬に対し、信州は石川のドライブインによりまず一線のディフェンスを剥がし、ズレを作ってからインサイドのスペースをブラント、ドンリーが突いていく。群馬はジョーンズ、ベンティル、フリッピンの1on1を軸にセットオフェンスを展開する。

ハーフコートオフェンスの構成力に大きな違いは無いものの、ファストブレークからのポイントを積み重ねつつ、ベンティルが3pt成功数を順調に伸ばし続けた群馬が1Qをリード。信州も栗原の連続3ptで食らいつくが、タイムシェアによりベンティルと入れ替わったジョーンズが、バスケットカウント、カットインでオフェンスを牽引し、群馬が9点をリードして2Qへ。

2Qも信州はマーシャルのフリースロー、ドンリーのペネトレイトでインサイドを突く狙いを継続。一方の群馬は並里、ジョーンズが3ptを沈めアウトサイドから点差を広げていく。群馬のタイムアウト明けから、信州はマッツがローポストからのアタックと3ptで連続得点を重ねることに。群馬の保持局面は、ベンティルの1on1を軸にしながらも、ローポストでのシールから野本が押し込むなど連動性は確保する。

2Q中盤からオフェンスのペースを上げた信州は、ドンリーの3pt、マッツのリムアタックで群馬を4点差まで猛追。リードしていることもあり、保持局面におけるペースは必要以上に上げない群馬であったが、ジョーンズをハンドラーとしてハーフコートオフェンスを組み立てようとするものの、インサイドでのディスアドバンテージが響き単調に。信州の保持局面において2-3ゾーンを仕掛けた群馬に対し、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスポイントを積み上げた信州が追い上げ、群馬の4点リードで試合を折り返す。

後半は群馬はスタメン、信州はブラント→マーシャルに替えたメンバーでスタート。セットオフェンスにおいて5outからスペースを作りながら、引き続きジョーンズが得点を伸ばす群馬に対し、信州はインサイドアタックで対抗。早い時間帯でベンティルの個人ファールが3となるなど、インサイドでの台所事情の苦しい群馬はやや劣勢を強いられることに。

しかしながらオンコートの編成をすぐには変えない群馬は、5outからのオフェンスが機能。ペイントエリアに作られたスペースをフリッピンがペネトレイトで突けば、収縮したディフェンスに対しては辻がバスケットカウントとなる3ptを沈めるなど、in-outでのリズムを巧みに作った群馬がリードチェンジは許さず。ベンティルがベンチに下がった時間帯には、信州が三ツ井の3ptで追い上げるも、オンザコート1で粘りを見せる群馬は、八村の3pt、並里のエンドインバウンズでオフェンスの流れを止めず。群馬が12点をリードして4Qへ。

4Qは引き続きベンティルのオンザコート1で野本、木村、菅原、並里の編成。対する信州はマーシャル、ブラントの2ビッグにドンリー、栗原、山本のラインナップ。信州がマーシャル、ドンリーが連続で3ptを決めるなど先手をとり、群馬はベンティルが3ptで返す。石川、マッツが4ファールを喫するなどファールトラブルに陥った信州に対し、ジョーンズが積極的なアタックからファールドローに持ち込むと、1on1からオフェンスを動かし信州の追撃を封じに行く。

4Q後半にかけてアウトサイドシュートの確率が上がらない信州は、ブラントのバスケットカウント&ワンスローを決めるが、直後の群馬ポゼッションではベンティルがバスケットカウント&ワンスローでやり返し、マッツのファールアウトを誘発。信州は栗原が3ptを決めれば、ジョーンズがショットクロックブザービーターとなるジャンプシュートを沈めるなど、リードチェンジのクリティカルなチャンスを与える隙は作らない。

群馬がクローズへ向けて試合をコントロールするかに見られた終盤、オフェンスの流れが停滞した群馬に対し、信州は三ツ井のレイアップ、ブラントのアタックで2点差まで迫る。勝負所では、マンツーマンからのシンプルなヘルプディフェンスの徹底によりブラントのトラベリングを誘発し、ファールゲームからのフリースローをベンティルが確実に決めた群馬ではあったが、信州は栗原が土壇場で3ptを決めて同点へ持ち込み、2日連続でオーバータイムへ突入。

オーバータイムでは、ディフェンス強度を上げた両チーム。互いにポゼッションを生かせない展開の中、ベンティルがステップバックジャンパーで群馬が先制すると、接触で得たフリースローをジョーンズが沈め、群馬が4点のリードを得る。信州はマーシャルがリムアタック、群馬はベンティルが技ありのレイアップで打ち合うと、フリースローの応酬など2~4点差の攻防が続く。

手に汗握る終盤、最後のフリースローを辻が決めた群馬がゲームクローズに成功。連日のオーバータイムにもつれ込んだ激闘を制し、連勝を飾った。

雑感

GAME1に続き、GAME2もオーバータイムへもつれ込む接戦。2試合連続で群馬がオーバータイムを制し、連勝を収めることに成功した。

GAME1では二人合わせて52得点を記録したベンティル、ジョーンズは、GAME2でもそれぞれ27得点と26得点。合わせて53得点と、エースコンビがオフェンスを牽引。トータルリバウンドでは、これまたGAME1と同じく、群馬34-49信州で圧倒した信州が制空権を獲った中、GAME1を焼き直すような内容で接戦を勝ちきることに。

フリースロースタッツを見ると、群馬84.0%(21/25)、信州70%(14/20)であり、お互いにファールを多く喫する試合展開の中、フリースローをモノにした群馬がこの面では優勢。インプレー中においては、インサイドでのアドバンテージを終始保持した信州であったが、最終的にマッツ、石川がファールアウトするなど、ファールマネジメントにおいてもやや後手を踏んだ印象だ。

パーカー、ターズースキーというインサイドの要2人を欠き、ここから先のカーディングも非常に厳しい群馬であるが、まずは目の前の試合に一戦一戦集中することが肝要であるように思う。

今節にプレータイムを伸ばした八村、野本ら2m級の日本国籍ビッグマンがエースコンビの負担を落としていけるようなパフォーマンスを見せていけるか。終盤戦は正にチームの真価が問われることになるだろう。

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