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今週の相場観&論点(FX) 6/17~6/23



今週の主なイベントは次の通りです。



❏相場見通し(FX)

まず、予定がどうこうというより『相場の空気感が悪化している』ことを認識するべきでしょう。
確かにアメリカは利上げをしませんし、日本は利上げを考慮しています。しかしながら、欧州ではフランス、ドイツや英国で政局不安が生じています。アメリカでは悪い経済指標(特に雇用)が増え、着実にファンダメンタルは下方修正されています(思ったよりは強い感覚はあるが)。

メキシコでは、与党が財政悪化に導く内容の憲法改正を目指しており、可決する可能性がでてきました。メキシコペソが先週暴落したのはこのためで、今後は利下げも想定されます。

つまり、良いことより悪いことが増えた。
率直な相場観と言えるでしょう。全体的に投資心理が冷えてくると、ちょっとしたインパクトで暴落というケースは、過去に度々ありました。

あくまで私の直観ですが、ザワザワ来るものが今はあります。悪い相場になる感覚です。
※それが今週下がることを必ずしも意味しない


❏ 注目される経済指標・イベント

▶小売売上高(米国)

アメリカ経済は個人消費が約70%あり、強さの秘訣ですが、その消費を確認するうえで最重要のデータが小売売上高です。
景気が悪くなるとき、まず消費が悪化し、次いで生産や雇用が続いていくのですが、すでに生産や雇用は減速していますから、消費で裏づけがとれるとドル相場の先行きを確認できるでしょう。

▶BOE政策金利(英国)

今回、利下げを決定するのが妥当といえる状況にあります。ベイリーBOE総裁やBOE要人も利下げを容認する発言が相次いでいて、今回の予想は据え置きですが、利下げを決定してもサプライズとは言えません。
ただ、7/4に英総選挙が割り込んできたためBOEが忖度据え置きをするのでは?と言われています。BOEが構わず利下げ実施することは考えられるでしょう。※利下げは経済にプラスのため障害にならない

▶RBA政策金利(豪州)

豪州は金融政策が中立的な状況にあります。
直近のインフレ率や住宅着工は明瞭に回復過程にあり、RBAがこの状況をどう咀嚼するかにより利上げ・利下げの流れは変わってくるでしょう。タカ派だった場合、ハト派系通貨とのトレードチャンスが生じるでしょう。

▶消費者物価指数(日本)

日本CPIがでます。日銀も利上げへ少しずつ踏み出そうとしています。今回は「5月の電気代補助が切れた影響」が注目されます。当然インフレ圧力になるでしょう。先行指標である東京都区部CPI(総合値、前年比)は「+2.2%」と持ち直していました。もしかすると強含みのデータが見られ、円高に作用するかも知れません。

▶ウイッチングデー(メジャーSQ)(米国)

米国株式市場でウイッチング(日本でいうメジャーSQ)が6/14にあります。ウイッチングの前後は株価が大荒れになりやすいことかから「ウイッチ(魔女)」という言葉で表現されているのは有名です。
人為的にポジション調整がおこなわれ、相場観が荒れ、結果的にドル相場に影響するケースがあります。



(後記)
今週の相場観&論点については、記事の構成を検討中です。今のところこのスタイルで逝こうという形ですが、変更があるかもしれません。あくまでファンダメンタル視点で、為替相場に影響ある内容を中心にピックアップしていく所存です。

記事は以上です
また次の記事でお会いしましょう
Fundalia financial philosophy(FFP)

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