【ふなログ666】高い目標を掲げて猪突猛進、しかし安全かつ慎重に。
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昨日7/22(土)は、
親子で富士登山してきました。
結果、登頂は叶いませんでした。
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元祖七号目(海抜3,010m地点)を過ぎ、
八合目の約100m手前で、
頭痛と若干の吐き気、体力の限界(足元のふらつき)が、
長女から見られ、本人も下山を決めたのをキッカケに
下山を決めて安全に帰還しました。
スタート地点の
富士宮口五合目が海抜2,400mであって、
下山を決めたのが約3,100m地点でしたので、
約700m程登山できたことになります。
※地図アプリで調べたら、八合目と元祖七合目の中間あたりの位置でした。
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下山を決めるまで、
疲労してもずっと「頂上まで登る!」と言い続けていて、
小さな身体で気持ちだけで登っていたと思います。
小学3年生で
よくここまでやったと思います。
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すれ違う人から、
温かく声をかけてくれたり応援してくださったり、
お菓子をくれたり
(私としては少し警戒しましたが、目を見て信頼できたので頂きました)
標高3,000m超えの景観、山小屋でのやり取り、
有料トイレ、500円のポカリスエット、
山小屋で頂くカップラーメン、
夜中3:30出発しての真夜中の高速道路、朝日の美しさ…
などなど、
これまで経験しなかったことを経験でき、
無事に帰還して笑顔で、
実家で夕飯をご馳走になりました。
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先週別の登山道から登頂した私としては、
「まだまだ行ける!!」でしたが、
そんなことよりも、登山を楽しんでくれたことが
私にとっても、
何よりも得難い経験と思い出となりました。
「登るのが楽しかった」「また登りたい」
と言っているのが、何よりも嬉しいです。
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自宅に着いたら
入浴を済ませて泥のように床に就きましたが、
翌朝はスッキリ目覚め、気力も有り余っているくらいです。
気持ちとしては、
今日も登りたいくらいウズウズしてますし、
来週も御殿場口あたりから登ろうかと思いましたが、
来週末は悪天候の予報なので、見送ります。
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一方で下山の時の話をいたします。
下山を決めてから、長女の脚がふらつき、
少々心が折れ気味の状況だったので、
手を繋ぎながら、
丁寧に一歩一歩岩場を降りていきました。
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富士宮の登山道は
傾斜が厳しく岩場も多いので、
下山時には足を捻らないよう注意が必要です。
特に子供の小さな足の場合、
岩場の隙間や窪みに足を取られて
捻ってしまうリスクがあるので、
手を握りながら
足を置くところを伝えながら慎重に下山しました。
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今回は、五合目から7.8合目(位置的に)まで、
休憩含めて通常2.5〜3時間のところを約4時間で登山。
通常、下山にかかる所要時間は
登山時の3分の1くらいになるのですが、
下山は約3時間を要することになりました。
しかし、
岩場を慎重に降りながら、
標高が下がるにつれて景色を楽しむ余裕も出てきたり、
好きな「マイクラ」の話もしだすくらいになってきたので、
顔色よいまま
五合目からシャトルバスに乗ることができました。
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「安全に帰還する」というのは
引率者としてかなり神経を使う部分だったせいか、
帰宅した途端どっと疲労が襲ってきました。
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思えば、不可能かどうか別として
「どこまで登りたい?」→「頂上まで登りたい」
というやり取りを繰り返していたからこそ、
自分の意志で7.8合目まで登ることができ、
そこには
「未来と現状とのギャップ」という
大きな相克と葛藤があったはずです。
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私の方から最初から
「七合目まで行ければ御の字だよ」とあえて伝えなかったのは、
本人の意志でチャレンジして欲しかったからです。
(現在「本州横断ゼロフジゼロ」にチャレンジ中の友人から、先日アドバイスを頂いたのが、とても響いています)
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潜在能力を引き出すのは、
骨の髄からワガママなくらいの
高い理想と大きなエゴが必要です。
全てはそこから始まり、
そこに到達するための「どうやって?」という
戦略とか手段が紐付いてきます。
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つまり、
せっかく高い理想を掲げたとしても、
許容できないリスクを負って頓挫しないようにする必要があります。
そこに「慎重な戦略」が紐付くことになります。
これって、
登山に限らず人生やキャリアの戦略にも
同じことが言えますよね。
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どんな仕事をするのか?
どんなビジネスをするのか?
どんな働き方をするのか?
どんな企業で働くのか?
起業するのか?起業しないのか?
は、すべて
自分が骨の髄からワガママになって、
それを実現するために最良のものを選択するだけの話。
だから、
その答えは自分それぞれで見つけていくしかないのです。
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私は、普段のITインストラクターのお仕事でも、
そういった話題にはとても熱が入りますし、
受講生からもご好評を頂くことがとても多いです。
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親として、
子供にそういった選択肢(オプション)を用意してあげられるように、
自分がしっかりしていく必要がある。
だからこそ、
自分がそのような生き方を実践して、
背中を見せていく必要があります。
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帰りの車の中で
「頂上を諦めた時に泣いたのは、痛かったから?それとも悔しかったから?」
と娘に聞いてみました。
その答えは
「両方」でした。
我ながら良い娘を持ったものです。
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それでは、
今日も素敵な1日をお過ごしください。
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