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【ふなログ553】「虚心坦懐」に学び続けるのは難しい。


人には得意なこともあれば、
不得意なこともあります。

たとえ
「ソツなくデキる」人であっても、
「突出したものがない」という悩みに直面しているかもしれず、
「ずば抜けている」ものを持っている人であっても、
逆に「ダメダメな部分」に悩まされているものです。


先日、
小学2年の長女の算数(3桁の引き算)が
壊滅的なほど出来ていないことに悩んだ。
ということを書かせて頂きましたが、

その後、小学校の三者面談に参加し、
色々と担任の先生から話を聞くことができました。


算数の話題に入る前に、
図工の成績が良く、手先が器用であること。
そして、
絵画で「絵の具の使い方が高学年並み」
ということを聞きました。

そして、
図工で描いた絵画が「学年代表」として選ばれ、
展示されている!との話も聞きました。


お恥ずかしいことに、
まさか「学年代表」に選ばれているなど
知りもしなかったのです。


なぜ「絵の具の使い方が高学年並み」に
上達していたのか?について後で聞いたところ、
YouTubeで楽しみながら試聴している動画で
身に付けたというのです。


学年とか年齢など関係なく、
「楽しい」と思ったことに興味を持って、没頭する。

その結果、
平均以上の能力を身に付けることができる。
というのは、
何も子供だけの話ではないはずです。

「こうなりたい」という憧れの存在に出会った時、
その存在をロールモデルとし、
その背中を負いながら、模倣とマネをし続ける。

これを、
無意識に出来る人は
年齢関係なく強いと思うのです。


子供だから、
素直に「こうなりたい」という在り方に対して、
無心に虚心坦懐(きょしんたんかい)に、
素直にマネすることが
出来ている
のだと感心するのです。


ところが、
大人でそれが出来る人は
結構少ないと思うのです。

色々と斜に構えて取り組んだり、
自分のプライドを傷付けないように
どこか「自分のオリジナル」を守ろうとして
「いいとこ取り」してつまみ食いしようとしたり。

ダメなクセに
つまらんプライドを守ろうとする人が多い。
(一概に言えませんが中年男性に多い気が)

…それは以前の私。


しかし、そもそも
そんな学ぶ対象となる人、ロールモデルとのギャップを
自分に感じるのであれば、

「そのロールモデル丸ごとパクってやろうぜ!」くらいの
勢いがなければ、
つまらんプライドを壊して「モノにする」なんてことは
到底出来ないのではないだろうか。


案外、
「人から学ぼうとする姿勢」というのは
難しい
と思うのです。

「学ぶ」と言いつつ、
「参考にします」という姿勢だったり、
どこか自分を上に据えていたり。


学ぶのに「上下関係」
というのはないかもしれませんが、
少なくとも「学ぶ」のであれば、

自分が身に付けていないことを
賢明に身に付けようとする過程であって、
そこに余計な「我」を挟むというフィルターが
邪魔になるだけであることが多いのです。


自分に足りないことを身に付けるのに、
そこに「足りない自分の判断」を入れたら、
返って学ぶスピードが遅れてしまうのではないか。

上手くいっていない自分の我を挟むメリットは、
ほとんどありません。


私も時々やってしまうのですが・・
誰かから教えてもらった時に
「参考にさせて頂きます」と言ってしまうのも、
あまりよろしくなく、

「勉強になりました」と言うことで、
相手に対する敬意を示せるだけでなく、
自分もしっかりと学ぶ
という意志に繋げることが出来るのです。


・・・などと、
長女が無心に絵画に楽しんで取り組み、
人から評価されるレベルに達していたことを観て、
「大人(自分含め)はどうなんだろう?」と考えた次第でした。

人一倍素直じゃなくて
天の邪鬼な私の反省と自戒。

私も人に教えるお仕事をさせて頂いているので、
「勉強になりました」と言われるような
お仕事と発信、そして背中を見せ続けていきます。


それでは、
今日も素敵な1日をお過ごしください。

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