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ゲームを作った部署にいたときの話し、普通の部署ではないと感じた

ゲーム制作を担当していた部署に入社したときの話です。具体的には、F社のデザイン部門での出来事なのですが、記憶に鮮明に残っているのでここに書き留めておきます。
これは2000年頃の話で、現在では会社名も変更され、その部門も存在しません。

ユニークな部署だった

F社の電脳×××という部署は、その名前からして非常に奇妙で、一見するとどんな業務を行っているのか想像しにくいです。

簡単に言えばデザイン部門ですが、WEB、映像、コンテンツの制作を行っている部署でした。私はWeb担当として入社しましたが、後にこの部署がゲーム制作にも関わっていることを知りました。
直接の関係はありませんでしたが、そこで働いている人材は非常にユニークな人が多い印象を受けました。

どんなゲームを作った?

僕の知る限り、その部署でWindows向けのゲームが一つ製作されました。その内容は、MISTのような3Dアドベンチャーゲームで、3Dレンダリングされた空間をクリックして探索するタイプのゲームです。

当時は、このようなゲームが多く存在しました。このゲームはマクロメディアDirectorというゲームエンジンを使用しており、Directorは当時非常に人気がありました。Directorは映像制作に優れたソフトで、現在で言えばUnityのような存在です。

3Dアニメーションは、当時アニメーション制作に多く使用されていた3D Studio Maxで作成されました。モデリングは非常に精密に行われ、ネットワークレンダリングを駆使して制作が行われたと聞いています。

僕はなぜ採用された?

採用の理由は、WEB制作の人材としてでした。
しかし、HTMLが使える程度でPhotoshopやDreamweaverもほとんど使えない私が、急に採用されたのですから、仕事的には厳しかったです。

採用の決め手となったのは、私が「スタートレックが好き」と適当に答えたことだったそうです。この理由から、この部署がいかにユニークかが分かるでしょう。

また、3DCGの作品をたくさんホームページに載せていたことも、採用の一因だと思われます。ユニークな人間だと思われたのかもしれませんが、実際はそうでもないのですが。

僕の2000年頃作品、持っていたジッポをモデリングした
僕の2000年頃作品、SF的なイメージでしたが
僕の2000年頃作品、ソニックだが、実際のソニックは違うと思う

雰囲気に馴染めなかった

働いていた職場では、同僚が個性的すぎて馴染むのが難しかったです。休憩時間にはアニメや映画の話題が多く出ていましたが、私はあまり詳しくなく、年齢的にも上だったため、話についていくのが大変でした。

年齢層が異なると、どうしても溶け込みにくい部分がありますね。同僚のほとんどが20代だったのに対し、私は30歳前後だったので、余計にギャップを感じました。結局、そのことが原因で退職することになったのです。

入社して思ったこと

デザイン部、映像部、ゲーム部署に入るなら、専門学校でしっかり学ぶべきだと思います。実際、専門学校卒業生が職場で活躍しており、即戦力として評価されています。

一方、私のように独学で何かを学んでいるだけでは、実際の仕事で役に立つことはほとんどありません。すべてを一から教えてもらうのは辛いことであり、使えないと思われるだけです。
新卒であれば状況は異なるかもしれませんが、中途採用では一定のスキルを持っていることが求められます。

その後はWEB系の仕事へ

その部署を退職した後の話です。
短期間ではありましたが、WEB制作に関わったことで、WEBデザインが面白いものだと感じるようになりました。

そして、新しい会社に入ることになりました。そこではWEBデザイナーを募集していたのですが、偶然にも採用されました。面接には20人ほど来ていたようですが、僕のホームページがユニークだという理由で採用されたようです。

2000年頃には3DCGを載せている個人サイトはほとんどなかったため、珍しいと思われたのでしょう。

その会社で技術的には特別なことをしていたわけではありませんが、HTML、FLASH、イラストレーターで地図制作などを経験しました。
結局、1年ほどその会社で働きました。その後、別の会社で働くことになりましたが、その会社は少し厳しい環境だったため、今回はその話は控えます。機会があればまたお話ししたいと思います。

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