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ゲームパブリッシャーと話したがもう関わりたくない

ゲーム開発者として活動しています。最近、いくつかのゲームを完成させたので、販売を視野に入れるようになりました。
そのため、パブリッシャー2社の担当者とミーティングを行いましたが、その内容について感じたことを正直に述べたいと思います。

パブリッシャーの印象は良くない

ゲーム開発初心者の私がパブリッシャーと話す機会を得たのは、まるで夢のような出来事でした。
特に、まだ大したゲームも作っていない私がどうやってそのような機会を得たのかというと、私の方から積極的にパブリッシャーにメッセージを送ったからです。
ほとんど全てのパブリッシャーにSNSを通じて連絡を取り、13社から何らかの連絡をもらいました。その中の2社とはオンラインミーティングまで行うことができました。

13社からの連絡の多くは、ビルドを送ってほしいという依頼でした。そこで、連絡があればビルドを送ることを優先しようと考えていました。
僕が公開していたのは、ゲームの概要、トレーラー映像、そしてゲーム画面のスクリーンショットです。しかし、結局のところ、ゲームを実際にプレイしてみないとその良さが伝わらないということなのでしょう。

オンラインミーティングはしたが

そもそも13社から反応をいただけただけでも感謝しています。現状のゲームビルドをお渡ししましたが、その後ほとんどのパブリッシャーからは連絡が途絶えています。ただし、2社はビルドを渡す前にミーティングを提案してくれ、その結果オンラインミーティングを行うことになりました。

なぜ13社から反応をいただけたのかについてですが、トレーラー映像の影響が大きいと考えています。ゲームを評価する際、トレーラー映像は非常に重要な要素です。また、ゲーム画面も同様に重要です。さらに、デベロッパー用のサイトも作成しています。元Webデザイナーであるため、これらのことは得意です。

まずは、素晴らしいゲームであることを期待してもらうことが重要です。しかし、嘘をついてはいけません。ゲームの映像や画面は真実でなければなりません。

結論としては印象が悪かった

パブリッシャーとのやり取りについて振り返ります。1社目とのミーティングは約20分で終了し、2社目とのミーティングは約40分で終わりました。結論として、どちらもお互いに印象が良くなかったようです。

詳しく説明すると、彼らは最初、私のゲームに大きな期待を寄せていましたが、その期待に応える内容ではなかったため、不機嫌になったのだと思います。
私はそのつもりは全くなかったのですが、ビルドを提出し、正直に説明しただけです。オンラインミーティングを提案してきたのは先方であり、私は悪気はありませんでした。

私の仕事柄、デザインやグラフィックには自信があります。そのため、グラフィックに関心を持ってもらえたのでしょう。しかし、ゲーム自体が気に入られなかったのだと思います。その点については、ある程度予想していましたが、実際に話をしてみて相手が不機嫌になるのはやはり気持ちの良いものではありませんでした。

パブリッシャーの胸の内は?

パブリッシャーと話をしたことで、いくつか理解できたことがあります。これは予想していた範囲内ですが、書き留めておきます。

彼らが求めているゲームについてですが、理想としては何時間も遊べる高品質なゲームを求めています。
少しイメージしにくいかもしれませんが、価格帯は2500~3500円程度のゲームを想定しています。

この規模なら小規模なゲーム会社でも制作可能でしょう。しかし、彼らが要求しているゲームを私が作ることはできません。
そのため、話し合いは無駄だったとも言えますが、それでも何も話さないよりは良かったと感じています。

フットワークが良かった

ミーティングしたパブリッシャーのフットワークが良かったと、今になって改めて思います。私が連絡した直後に返答があり、さらにミーティングの提案までしてくれました。

フットワークが良いことは、良い印象を与えますし、迅速に対応することで契約に繋がりやすいですよね。営業としても優れていると思います。ただ、その会社が本当に良いかどうかはまだ分かりません。聞いたことのない会社でしたので。

一方で、不思議なことに有名なパブリッシャーからの返答は遅かったのです。業界で有名な企業からの返答が遅れたのは3社ほどありました。その3社からのメッセージはフレンドリーな感じでしたが、どうして返答が遅かったのかは分かりません。偶然でしょうか?

全ては想定内の結論

僕の考えとパブリッシャーの間には隔たりがあり、それは想定内のことです。まずは声を掛けてみないと何もわかりません。現状、完成にはまだ遠いと判断されたのでしょう。そのため、話をしても意味がないと思われたのだと思います。

僕の要求はプロモーションとコンシューマー向けの移植でしたが、それにはまだ完成度が不足していると見られたのでしょう。恐らく今後、彼らに協力を求めることはないでしょう。僕のゲーム制作は自分の出来る範囲でしかできないからです。

本当に自信があるなら待て

ここで一つの提案があります。もし本当に良いゲームを制作したならば、急いでリリースせず、少し待ってみることをお勧めします。なぜなら、パブリッシャーは常に優れたゲームを求めているからです。あなたのゲームが見つかるのは時間の問題でしょう。

本当に良いゲームであれば、自らアピールする必要はありません。多くのパブリッシャーから声がかかることでしょう。その場合、あなたは選択肢が豊富にあることになります。

一方で、どこからも連絡がなかった場合は、ゲームが十分に評価されていない可能性が高いです。しかし、それは多くのゲーム開発者が経験することであり、特別なことではありません。普通のことだと考えましょう。

最後に思う事

有名な3社からの連絡を期待していましたが、ビルドを送った後もまだ返答がありません。連絡が来ない可能性もありますが、やはり有名な企業なので、何かしらのフィードバックがもらえると嬉しいです。特に大きな期待はしていませんが、何かしらの意見をいただけるだけでもありがたいです。

今振り返ると、パブリッシャーに連絡を取ったことはあまり意味がなかったように思います。結果として、彼らが望んでいるゲームではなかったからです。最初からそのことがわかっていれば、連絡は取らなかったと思いますが、もともとダメ元の気持ちだったので、仕方ないとも感じています。

しかし、多少なりともフィードバックが得られたことは確かなので、全く無駄だったわけではありません。最初から全く相手にされなかったわけではないため、ゲームの方向性自体は間違っていなかったと思います。ただ、ボリュームや完成度が不足していたために、十分な話し合いに至らなかったのが原因でしょう。

今後、完成次第リリースする予定ですが、残念ながらパブリッシャーとは関わらず、自分の力で全て行うつもりです。


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