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他人のゲーム評価が参考にならない。他人の意見は無意味だった。

ゲーム開発者として、自作ゲームの評価を求めることについて考えさせられる経験をしました。
当初は、外部からの評価が不可欠で有益だと信じていましたが、実際には必ずしもそうではない場合があることに気づきました。
この実体験を通じて、ゲーム開発における評価の役割に対する新たな視点を得ることができました。

他人の意見は参考にならない

ゲーム開発者として、自作ゲームを他人にテストしてもらうことは一般的な慣行です。私自身も何度かこの経験をしましたが、振り返ってみると、その有効性に疑問を感じざるを得ません。

実際のところ、この過程は無意味どころか、時には逆効果になることさえありました。得られたフィードバックの多くは建設的とは言い難く、参考になる意見は稀でした。さらに、批判的なコメントが目立ち、それが開発者として精神的に負担となることもありました。

特に問題だったのは、批判の具体性の欠如です。「面白くない」「クリックするだけのゲームはダメ」「このゲームエンジンの使用は不適切」といった漠然とした意見が多く、改善に直結する具体的な指摘はほとんどありませんでした。

結局のところ、他人の評価は主観的なものであり、必ずしも有益な洞察をもたらすわけではありません。多くの場合、それは単なる批判や中傷に感じられてしまいます。

もちろん、中には具体的で有用なフィードバックを提供してくれる人もいますが、それはごく少数です。この経験から、外部からの評価に過度に依存することの危険性を学びました。

正直批判されるのが気持ち良くない

自作ゲームへの愛着は深く、そこに注いだ努力と情熱は計り知れません。それだけに、批判的な意見を受けることは精神的に非常に辛い経験となり得ます。この経験から、今後は外部からの意見聴取を控えることにしました。

批判を受けた後のネガティブな感情や精神的ダメージは、創作意欲を削ぐ危険性があります。これは決して健全な状態とは言えず、避けるべきだと考えています。

評価者の立場からすれば、欠点の指摘は容易かもしれません。しかし、「面白くない」「意図が不明確」といった漠然とした批評は、開発者にとって有益とは言えません。これらは参考にならないどころか、モチベーションを下げる要因となります。

建設的なフィードバックこそが真に価値あるものです。例えば、「このキャラクターの個性をさらに強調すれば面白くなるのでは」といった具体的な提案は、開発の励みになり得ます。しかし、残念ながらそのような意見はほとんどありませんでした。

振り返ってみれば、受け取った意見の多くは建設性に欠け、開発者の視点からは無価値に感じられるものでした。このような経験は、外部評価の限界と、自身の創造性を信じることの重要性を再認識させてくれました。

本当にゲームをやってるの?

外部評価の信頼性について、さらなる疑問が浮かびます。評価者が実際にゲームを十分にプレイしているかどうかは不明確です。多くの場合、5分から10分程度の短時間プレイで判断している可能性があり、そのような表面的な体験ではゲームの本質を理解することは困難です。

特に、無償で提供されたゲームに対しては、プレイヤーの真剣さが欠如している可能性があります。これが、受け取るフィードバックの質の低さにつながっているかもしれません。購入したゲームであれば、より深く関与する可能性は高くなりますが、無料で与えられたものに対しては、その傾向が弱まる傾向があります。

ゲームの真の魅力は、しばしばその核心に到達して初めて理解されます。しかし、多くの評価者はその段階まで到達せずに判断を下してしまいます。私個人としては、どんなゲームにも真剣に取り組めば面白い要素があると信じています。ただし、その「面白さ」を見出すまでには時間と努力が必要です。

結論として、ゲームの本質を理解し、その魅力を発見する忍耐力や意欲がない人からのフィードバックは、あまり価値がないかもしれません。このような認識は、外部評価の扱い方や、自作ゲームの価値判断において重要な視点となります。

自分のゲームは自分が一番知っている

ゲーム開発が進み、作品への理解が深まると、自分こそが最も適切な評価者になり得るという認識に至ります。客観的な視点を持つことで、自作ゲームの長所短所を的確に把握できるようになります。

この段階では、自ら繰り返しプレイすることが極めて重要です。プレイを通じて「ここは改善の余地がある」「この部分は良くない」といった具体的な気づきを得ることができます。さらに、開発者自身が楽しめないゲームを他者が楽しむことは難しいため、自分自身の楽しみを見出すことは不可欠です。

ただし、長時間のプレイによる慣れや飽きは判断を鈍らせる可能性があります。そのような場合は、一定期間ゲームから離れ、新鮮な目で再評価することが有効です。時間を置いた後も改善の必要性を感じるなら、その直感は信頼に値するでしょう。

最後に、他者はより厳しい基準でゲームを評価する傾向があることを念頭に置き、自己評価においても高い基準を設けることが重要です。この厳格な姿勢が、結果としてゲームの質の向上につながります。

このアプローチは、外部評価に頼りすぎることなく、自己の創造性と判断力を信頼しつつ、客観的な視点を維持するバランスの取れた方法といえるでしょう。

他人の評価は必要か?

ゲーム開発の過程で、私は他者からの評価の必要性に疑問を抱くようになりました。これは、外部からの意見が必ずしも有益でないという経験に基づいています。

代わりに、自己評価の重要性を強く認識するようになりました。開発者自身がゲームを深くプレイすることで、より的確な洞察が得られると確信しています。自らのプレイ体験を通じて、ゲームの弱点や改善点を明確に識別できるのです。

この方法の利点は、単なるテストプレイとは一線を画すところにあります。開発者が真剣に、楽しむ気持ちでプレイすることで、表面的なチェックでは見逃しがちな細かな問題点や改善の機会に気づくことができます。

このアプローチを採用することで、改善すべき箇所を具体的かつ明確に特定できます。そして、この段階に到達すれば、他者からの評価に頼る必要性は大幅に減少します。

結論として、自己評価はより効率的で信頼性の高い方法だと考えています。開発者自身の深い理解と洞察に基づくフィードバックは、外部からの意見よりも価値があり、直接的な改善につながるのです。

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