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アンパンのかじりあとを見ると|ふあんクリエイターの推理日誌

アンパンへの意味づけ

 パンを買う際には、極力アンパンを仲間に入れるようにしている。アンパンを一口食べたあと、かじられたアンパンの姿を目視すると、元気がわくことがわかっているからである。ちなみに、一口で餡まで到達しなかった場合は、餡が見えるまでかじってから、全体像を確認する。

 これは、やなせたかし先生の「アンパンマン」の影響によるものと思われる。アンパンマンを観る習慣がなかったため、詳しい内容は知らないが、あまりに有名な作品なので基本中の基本情報は知っている。顔がアンパン製のヒーロー。ときに、その顔を分け与えてくれる。

 わたしにとってのアンパンとは。まず、そもそもアンパンが好きなので、無理をして食べているわけではないのがミソ。そこに加え、かじることで元気がわくイメージを持っているのだ。アンパンマンの顔を分けてもらったから大丈夫!という理屈である。

 やなせたかし先生やアンパンマンに携わっている方々はもとより、実在のジャムおじさんやバタコさん、めいけんチーズ(パン屋なり、パン工場なり)の方々などのおかげである。

 話をよく知らないにも関わらず、アンパンひとつで元気が出ている。ということは、もしアンパンマンを観て育っていたならば、数々のお話が思い出として染み込んで、さらに勇気をもらえる率が高まっていたのではないか。そのことだけは悔やまれる。

[つづく]

うさぎのおやつ代になります。(いまの季節は🍎かな)