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「SMASH WEEKLY」 競技スマブラまとめ7/9–7/15

「SMASH WEEKLY」は大乱闘スマッシュブラザーズSP(以下スマブラSP)の競技シーンについて、fun2smashが直近1週間で起きたことをまとめ、毎週土or日に更新するプロジェクトです。

大会結果を多く含みますのでネタバレにはご注意ください。

この記事では7/9–7/15の出来事をまとめています。
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📢今週(7/9–7/15)のニュース

🇺🇸PLATINUM大会「Double Down 2022」が開催される。
優勝はプロトバナム選手!
MkLeo選手に勝利し大型大会を制した初の日本人選手に。

「Double Down 2022」は日本時間の7/9-11にアメリカのラスベガスで開催された約1000名規模の大会です。SWTでは最高のPLATINUMに指定される今大会は、1日目に地域別対抗のクルーバトルなどのサブイベントが開催され、2日目・3日目に本戦というスケジュールで進行しました。なお本戦初日でTOP12に残った選手が優勝を争う2日目に進むことができます。

今大会は第1シードで世界最強のMkLeo選手(ベレト等)をはじめ、Riddles選手(テリー/カズヤ)、Dabuz選手(ロゼッタ&チコ/ピクミン&アルフ等)Kola選手(ロイ/クラウド)といった世界各地の強豪選手が参加しました。

fun2smashがデザインした
「Double Down 2022」に参加した日本人選手の使用ファイターで構成されたアートワーク

日本からはプロトバナム選手(ルキナ/ミェンミェン)・てぃー選手(パックマン/カズヤ)・KEN選手(セフィロス/ソニック)・しゅーとん選手(ピクミン&オリマー/ホムラヒカリ)・がくと選手(ネス)・しょーぐん選手(スネーク/フォックス)・コメ選手(シュルク)・れあ選手(ゲッコウガ)の8名が参加しました。

その中で優勝したのは日本のプロトバナム選手でした!
自身にとって初の海外の大型大会優勝であり、MkLeo選手が参加する海外大会で優勝した初の日本人選手となりました。


本戦初日、第4シードのRiddles選手が25位で敗退するなどいくつかの波乱が起きるものの、日本人選手は勝者側にプロトバナム選手・てぃー選手・KEN選手、敗者側にしゅーとん選手・がくと選手の計5名が2日目に進出する順調な滑り出しとなりました。

ただ本戦初日で最も目立った日本人選手はしょーぐん選手でしょう。彼は敗者側に落ちてから3回のフルセットを制し、第45シードでありながら後1度勝てば2日目に進めるTOP16まで勝ち進む活躍をみせました。

特にTOP24でしょーぐん選手がフルセットの末勝利したMVD選手(スネーク)との試合は名勝負となりました。MVD選手はスマブラSPの前々作のスマブラXで世界最強のスネーク使いの1人でした。同じくスマブラXからスネークを使用しているしょーぐん選手は、度々彼との対戦を望む発言を配信などでしていました。しょーぐん選手はMVD選手に勝利した瞬間に歓喜のポップオフをみせ、抑えきれない想いが溢れ出ていました。

その後TOP16でがくと選手がしょーぐん選手との日本人対決を勝利したことで、しょーぐん選手は2日目への進出を逃しましたが、この試合も名勝負となりました。スネークの手榴弾などの爆発を吸収して回復するサイマグネット(下B)を使えるがくと選手のネス相手に、どちらが勝つかわからないフルセットにまで持っていったしょーぐん選手の活躍は多くの人を感嘆させました。

2日目の勝者側はてぃー選手とMkLeo選手の試合から始まりました。サブイベントの地域別対抗戦でも変則ながら両者は対戦しており、その際てぃー選手のカズヤはMkLeo選手のジョーカーを18秒で撃墜しました。

その時の再現かのようにカズヤの圧倒的パワーを駆使して戦うてぃー選手と、芸術的間合い管理と展開継続で戦うMkLeo選手は一進一退の展開となります。結果フルセットとなったこの対決は、お互い残りストック1の蓄積ダメージが100%を超えた状態にまでもつれ、最後はMkLeo選手が撃墜択を通し僅差で勝利しました。

勝者側決勝はプロトバナム選手とMkLeo選手の対決となりました。両者は3月に行われた招待制大会の「Summit4」で対戦し、その際はプロトバナム選手がMkLeo選手に勝利しており因縁の対決となりました。

MkLeo選手はカムイを使用し、プロトバナム選手のミェンミェンを空中に浮かせてからの展開維持で勝利を狙います。しかし撃墜パーセントになった時ミェンミェンのリーチをかいくぐりながら撃墜する技を通すのが難しく苦戦を強いられます。

逆にプロトバナム選手はカムイをステージ外に出してからの復帰阻止や、ごちゃごちゃした状況からの読み合いで撃墜技を通していき、世界最強のMkLeo選手相手にプロトバナム選手のミェンミェンは1度も敗れることなく圧勝しました。

敗者側に落ちたMkLeo選手でしたが、そこからてぃー選手との再戦を3-0で勝利すると、再びプロトバナム選手の待つ決勝に進みました。

ミェンミェンに悩むMkLeo選手が最終的に出した解答はロボットでした。MkLeo選手のロボットが大型大会に出たのは5月の「Ultimate Tropical Arena」だけで、その大会を最後に大会で使用していませんでした。

しかしMkLeo選手のロボットはプロトバナム選手のミェンミェン相手にまったくひけをとらない強さを見せます。特に近接攻撃のうまさ・下Bのジャイロを使った撃墜コンボの圧・強引にステージ外に出した後の確実な復帰阻止など、リターンの高い行動を中心とした組み立てでフルセットを制し、プロトバナム選手を敗者側に落とします。

有利状況からリセットされたプロトバナム選手でしたが、リセット後の決勝では冷静さを取り戻し、徐々にロボットをステージ外に出して復帰阻止に持ち込む理想的な状況がつくれるようになります。MkLeo選手もロボットのロボバーナー(上B)の燃料管理ミスなど使用ファイターの練度不足が出てきてしまい、プロトバナム選手が3-1で勝利し優勝を決めました。

fun2smashがデザインした
直近で活躍する日本人選手の使用ファイターで構成されたアートワーク

6月に入ってから海外大会での日本人選手の優勝ラッシュが続いています。「Battle of BC 4」でKEN選手が優勝したことを皮切りに、「The Gimvitational」であcola選手(スティーブ等)が優勝「Crown2」でてぃー選手が優勝ときて、1000人規模のPLATINUM大会の「Double Down 2022」でプロトバナム選手が優勝した形になります。

また今大会はプロトバナム選手以外の日本人選手も活躍し、TOP8だけでてぃー選手が3位・KEN選手が5位に輝きました。

日本人選手の快進撃が続く中、今後もこの流れが加速するのか、それともMkLeo選手をはじめとした海外選手の逆襲があるのか。今後の競技スマブラの注目のひとつになってきそうです。


🇯🇵四国最大規模大会
「マエスマoffine企画 feat.銭スマ・まめブラ」が開催される。
優勝はミーヤー選手。準優勝にあしも選手。

「マエスマoffine企画 feat.銭スマ・まめブラ」は香川県で開催される最大192名参加大会です。国内2大オンライン大会のマエスマと香川の平日スマブラ大会の銭スマ・まめブラによって開催されました。

今大会は第1シードのあcola選手がアメリカの「The Gimvitational」で優勝し帰国してから初の大型大会の参加で、また共に「The Gimvitational」に参加したあしも選手(リュウ)は四国のプロゲーミングチーム「Sea Please Gaming」の所属しており、四国を背負っての参加となりました。

そんな中優勝したのはミーヤー選手(Mr.ゲーム&ウォッチ)でした。ミーヤー選手はオンラインのレーティング制サービスのスマメイトであcola選手を除いてレート2500以上を達成し、オンラインでの活躍が目覚ましい若い選手です。今月初旬プロゲーミングチームのflat-gamingに所属して初めて参加した大型大会でいきなり優勝という最高の結果となりました。

一方最も優勝を期待されたあcola選手は、2月にオフライン大会に参加してから平日大会を含めて全て決勝に進んでいましたが、今大会は4位となり10大会目でようやくその記録が途絶えました。

その記録に終止符を打ったのはalice選手(ロイ)でした。alice選手はあcola選手のスティーブの弱コンボをズラしによって最小限のダメージに抑え、スティーブが不利状況になった時の金床(空中下攻撃)やトロッコ(横B)の暴れに対してもリスクをつけ、あcola選手を追い詰めていきます。最終的にあcola選手を3-1で下したalice選手は3位で今大会を終えました。

決勝はそのalice選手に勝利したあしも選手とミーヤー選手の対決になりました。ミーヤー選手のMr.ゲーム&ウォッチは空中Nなど強い判定の攻撃とファイア(上B)でコンボに割り込むことができるなど、あしも選手のリュウがやりたいことを押し付けられず苦心をします。

それでもリュウの波動拳での牽制や早期撃墜によってあしも選手は勝機を見出そうとしますが、ミーヤー選手のオンライン大会で見せていた展開維持力はオフライン大会でも健在で、あしも選手は最後まで苦しい状況が続き、結果ミーヤー選手が3-0の大差で勝利し優勝を決めました。

あcola選手はオフライン大会に参加して以降、国内で最も安定感のある結果を出している選手です。しかし今大会で優勝したミーヤー選手や、あcola選手に勝利したかしや選手(ファルコ)・alice選手など、若い選手があcola選手に続けと結果を出したことで更なる躍進に注目が集まってきています。


✒️プロトバナム選手がプロゲーミングチーム
「Crazy Raccoon」のスマブラSP部門への所属を発表。

APEXやVALORANTなどで有名なプロゲーミングチーム「Crazy Raccoon」に新設されたスマブラSP部門にプロトバナム選手が所属することが発表されました。先述の「Double Down 2022」の最終日の1日前に発表され、プロトバナム選手はいきなりチームに最高の結果をもたらしました。


💥今週の名撃墜

<Double Down 2022>てぃー選手(vs MkLeo選手)

※ 該当シーンの再生時間から始まります。

<Double Down 2022>がくと選手(vs しょーぐん選手)

※ 該当シーンの再生時間から始まります。


⏳過去の名場面(7/9-7/15)

「Low Tier City 7」が開催される(2019/7/13-15)

「Low Tier City 7」はテキサス州の北米最大のeスポーツ施設の「Esports Stadium Arlington」で開催された696名規模の大会です。迫力のあるモニターに映し出される中優勝したのはポケモントレーナーを使用するTweek選手でした。


🗓来週(7/16-7/22)開催予定の注目大会

🇦🇺Phantom 2022(2022/7/16-17)

「Phantom 2022」はオーストラリアのシドニーで開催される約280名規模の大会で、SWTでは最高のPLATINUMに指定されています。今大会は日本人ではにえとの選手(勇者/ピチュー等)や在豪日本人のきなじ選手(シュルク/スネーク)などが参加する予定です。


🌎日本人選手のSWTポイントランキング
(7月15日現在)

「Double Down 2022」で日本人選手の多くが活躍したことにより順位に変動がありました。日本人で1位は変わらずあcola選手ですが、2位-5位は今回「Double Down 2022」で好成績を収めた選手を中心に繰り上がりました。



私は普段スマブラ観戦にまつわることで、Twitterに画像を投稿したり、noteに記事を書いたりしております。自己紹介記事を投稿しているので興味がある方はこちらも是非ご覧ください。


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