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「SMASH WEEKLY」 競技スマブラまとめ6/11–6/17

「SMASH WEEKLY」は大乱闘スマッシュブラザーズSP(以下スマブラSP)の競技シーンについて、fun2smashが直近1週間で起きたことをまとめ、毎週土or日に更新するプロジェクトです。

大会結果を多く含みますのでネタバレにはご注意ください。

この記事では6/11–6/17の出来事をまとめています。
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📢今週(6/11–6/17)のニュース

🇨🇦バンクーバーのGOLD大会「Battle of BC 4」が開催される。
優勝はKEN選手!準優勝てぃー選手!
参加した日本人選手4名が全員TOP8に!

「Battle of BC4」は日本時間(6/11–13)にカナダのバンクーバーで開催された512名規模大会で、SWTのGOLD指定の大会です。オープントーナメントでありながら多くの強豪選手も招待しており、日本からはしゅーとん選手(ピクミン&オリマー/ホムラヒカリ)・KEN選手(セフィロス/ソニック)・てぃー選手(パックマン/カズヤ)コメ選手(シュルク)の4名が参加しました。

今大会は状況によってはステージ選択権がない選手がステージ拒否をできない変則的なルールが採用されていました。例えばてぃー選手や開催国のRiddles選手(テリー/カズヤ等)が使用できるカズヤのような特定のステージが有利なファイターを持つ選手にメリットが大きくなります。

その中で優勝したのはKEN選手で、初の400人以上の海外大会の優勝となりました。今大会はTOP8をセフィロスのみで優勝し、KEN選手のセフィロスの強さを世界に示した大会でした。

また今大会は参加した日本人選手4名全員がTOP8の快挙となり、てぃー選手が準優勝、しゅーとん選手が5位、コメ選手が8位でした。

KEN選手のターニングポイントは勝者側準決勝で日本人対決となったしゅーとん選手との対戦でしょう。国内でも今年の4月から50試合戦っている両者のフルセットは過去10回あり、その内7回しゅーとん選手が勝利していました。しかし今大会でフルセットを制したのはKEN選手でした。5戦目の最後の最後であまり使用していなかった閃光(下B)をあてて撃墜した場面はKEN選手の勝負強さが表れていました。

fun2smashがデザインした国内でのKEN選手としゅーとん選手の戦績。

また惜しくも準優勝となったてぃー選手ですが、第1シードのGlutonny選手(ワリオ)とフルセットの戦いを制したことは今大会ハイライトの1つです。昨年にてぃー選手は「Temple」という大会でGlutonny選手に勝利していましたが、2022年以降のGlutonny選手は「Pound」で優勝するなど安定感があっただけにインパクトの大きい勝利でした。

また興味深い結果として、日本人選手以外にTOP8に入った選手がカナダ・フランス・スペインとメキシコやアメリカの選手がいない珍しい結果となりました。

その海外選手で特に活躍が目立ったのが開催国カナダのOuch!?選手(ウルフ)でしょう。彼は第17シードで他の多くの有名選手と比べて実績が少なめであったものの、敗者側を5連勝してTOP8に入り、日本のコメ選手としゅーとん選手に勝利し、同国で最も活躍しているRiddles選手相手に0-2から逆転の3連勝で勝利し、最終的に3位にまでなりました。

そのOuch!?選手の勢いをとめたてぃー選手のカズヤも世界でトップレベルの強さであることを証明しました。


🇯🇵関西史上最大規模大会「マエスマTOP#8」が開催される。
優勝はヨシドラ選手!準優勝へろー選手。3位にえとの選手。

「マエスマTOP#8」は6/11–12に東大阪市花園ラグビー場で開催された590名参加大会で、関西大会では過去最多の参加人数となりました。またSWTにGOLD認定された大会でもありました。

マエスマTOP#8 DAY2の様子。

「マエスマTOP」は2大オンライン大会の「マエスマ1on1」のまえだくんが主催の大会です。マエスマTOPは「オフラインとオンラインの架け橋」を目標の1つとしており、オフライン大会に出たことがなくてもオンライン大会で優秀な戦績を収めた選手であれば優先枠に設定されるのが特徴です。

現在SWTポイント世界1位のあcola選手(スティーブ/カズヤ)が不参加だったもののプロトバナム選手(ルキナ/ミェンミェン)あしも選手(リュウ)・がくと選手(ネス)など関東・四国などから遠征した強豪選手も多く、非常にレベルの高い大会になりました。

その中で優勝したのは関西のヨシドラ選手(ヨッシー)でした。ヨシドラ選手は2週間前の「第26回スマバトSP」の優勝「カミスマ#13」の準優勝にあわせて3週連続で関西の200名以上参加の大型大会全て2位以上になるというヨシドラ選手にとって過去最も充実している期間になっています。

ヨシドラ選手のハイライトの1つは、準優勝のへろー選手(クッパ)とのフルセットになった決勝でしょう。勝者側準決勝でも両者は対戦し、こちらもフルセットでしたがその時はへろー選手が勝利しました。ただヨシドラ選手のケアレスミスによる僅差の決着であったためどちらが勝ってもおかしくない対戦でした。

その後決勝まで勝ち上がったヨシドラ選手は再びへろー選手と対戦することになりました。勝者側準決勝から修正したヨシドラ選手は、へろー選手のクッパが逃げたい場所に的確に攻撃をあてつづける展開維持のうまさでクッパの破壊力を出す隙をほとんどあたえず、リセットを含み4連勝します。それでもへろー選手はフルセットのところまで持ち込みますが、最後はヨシドラ選手のヨッシーの空中前攻撃が通り、ヨシドラ選手の優勝となりました。

また3位のにえとの選手(勇者/ピチュー等)は今大会を語る上で欠かせない存在でしょう。にえとの選手は「スマブラの教科書」と呼ばれるほどスマブラの多くを熟知しており、選手間の評価が高い選手です。しかしにえとの選手は篝火の最高順位が17位などCOVID-19以降の大型大会では大きな結果が出ていませんでした。その結果もあり、スマブラSP初期からメインファイターとしていたピチューをサブ以下にすることを発表していました

にえとの選手にとって発表後初の大型大会の参加でいきなり勝者側決勝まで勝ち進んだことになります。ただ使用ファイターの多くがメインから外したはずのピチューであり、4回のフルセットを制しての快進撃でした。メインから外しても決して衰えないにえとの選手のピチューの強さを証明した大会でもありました。

今大会のTOP4の内、ヨシドラ選手・へろー選手・MASA選手(ファルコ)の3名はオンラインの「マエスマ1on1」の優勝経験者です。通算82回優勝経験のへろー選手をはじめ、全員の優勝回数を合わせると103回となります。「オフラインとオンラインの架け橋」を目指すマエスマTOPにふさわしい結果の大会となりました。


💥今週の名撃墜

<Battle of BC 4>Glutonny選手(vs てぃー選手)


⏳過去の名場面(6/11-6/17)

<2018/6/13>「全員参戦」発表

2018年のE3にあわせたNintendo Directにて、スマブラSPの参戦ファイターが発表されました。「全員参戦」のキャッチコピーのもと、過去に参戦したファイターがすべて参戦する事実は世界に衝撃を与えました。また、リドリー・デイジーの参戦も発表されました。


🗓来週(6/18-6/24)開催予定の注目大会

🇺🇸Gimvitational(6/17–20)

「Gimvitational」はアメリカで開催されるVGBCによる招待制大会です。日本からはあcola選手・あしも選手・がくと選手が、海外からはSparg0選手(クラウド/ホムラヒカリ)・Light選手(フォックス)・Tweek選手(ディディー等)など総勢16名が参加する予定です。

🇺🇸Crown2(6/19–20)

「Crown2」はアメリカのユタ州で開催される約400名規模大会です。Dabuz選手(ロゼッタ&チコ/ピクミン&アルフ等)Zomba選手(ロボット)が、日本からはしゅーとん選手・KEN選手・てぃー選手が参加する予定です。

🇨🇭e-Caribana(6/19)

「e-Caribana」はスイスのニヨンで開催される招待制大会です。Glutonny選手をはじめとしたヨーロッパ選手に加えてMkLeo選手(ベレト等)・Chag選手(パルテナ)が招待されています。

🇯🇵WAVE#1(6/18)

「WAVE#1」は大田区産業プラザで開催される約192名規模大会です(Silver4相当)。様々な大会の現地リポートをしているレポスマ!が主催しており、マエスマTOP#8で3位のにえとの選手をはじめプロトバナム選手など関東の強豪選手が数多く参加する予定です。

🇯🇵第27回スマバトSP(6/19)

「第27回スマバトSP」は関西で開催される200名超規模大会です(Silver4相当)。「スマバト」はスマブラ バトルロードの略称で、「大乱闘スマッシュブラザーズDX」から13年近く続いている国内のスマブラ大会で最も歴史ある大会です。

コメ選手やシラユキ選手(インクリング)など歴代優勝者をはじめ、関東からもHIKARU選手(ロイ/ドンキーコング/パックマン)などが参加する予定です。


🌎日本人選手のSWTポイントランキング
(6月17日現在)

マエスマTOP#8を優勝したヨシドラ選手が400ポイント追加となり日本人5位に浮上し、KEN選手も6位になりました。

リンク参照。



私は普段スマブラ観戦にまつわることで、Twitterに画像を投稿したり、noteに記事を書いたりしております。自己紹介記事を投稿しているので興味がある方はこちらも是非ご覧ください。


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