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「SMASH WEEKLY」 競技スマブラまとめ5/28–6/3

「SMASH WEEKLY」は大乱闘スマッシュブラザーズSP(以下スマブラSP)の競技シーンについて、fun2smashが直近1週間で起きたことをまとめ、毎週土or日に更新するプロジェクトです。

大会結果を多く含みますのでネタバレにはご注意ください。

この記事では5/28–6/3の出来事をまとめています。
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・今週(5/28–6/3)のニュース

🇯🇵「第26回スマバトSP」が開催される。
優勝はヨシドラ選手。準優勝はあcola選手。

「第26回スマバトSP」は5/29に関西で開催された256名参加大会で、2020年2月以降のスマバトで最も規模が大きい大会です。「スマバト」は13年近く続いている国内スマブラ大会で、現在スマブラの大会で最も歴史があります。

そんな中優勝したのはヨシドラ選手(ヨッシー)でした。100人以上の大会を優勝したのは初めてとなり、第14回スマバトSP以来1年7ヶ月ぶりの優勝となります。

今大会の注目の1つは、第24回スマバトSPにて15歳ながら初参加初出場で優勝し90人以上参加のオフ大会全てで優勝しているあcola選手(スティーブ等)でした。彼がまた優勝するのか?そして誰が止めるのか?は大きな焦点であり、対抗馬の1人がヨシドラ選手でした。

ヨシドラ選手はマエスマTOP#7であcola選手に勝利した唯一の選手であり、篝火#7でも2-3とあと一歩のところまで追い詰めた選手です。またオンラインレートシステムで争われるスマメイトでは、去年の7月から5期にわたってあcola選手とヨシドラ選手の1–2フィニッシュという異次元の状況で、オフライン・オンライン問わず切磋琢磨し合う関係になっていました。

<ヨシドラ選手 vs あcola選手 | WSF>

ヨシドラ選手とあcola選手が最初に対戦したのは勝者側準決勝でした。最初の2試合であcola選手はメインファイターのスティーブを使用して1勝1敗でイーブンになりました。第2戦ではヨシドラ選手の対策によりスティーブの圧が完全に封殺され、あcola選手にとって印象の悪い敗戦でした。

その敗戦を受けてあcola選手は圧倒的破壊力を持つカズヤやリーチの長いセフィロスなど様々なファイターに変えましたが、ヨシドラ選手は動揺することなく変わったファイターごとの弱点を的確につき3-2で勝利しました。

<ヨシドラ選手 vs あcola選手 | GF>

その後ヨシドラ選手とあcola選手はお互いトーナメントを勝ち進み、決勝で再び相対しました。決勝であcola選手が最初に選んだファイターはメインのスティーブではなくカズヤでした。あcola選手のカズヤはサブファイターとは思えない技の精度でしたが、ヨシドラ選手も復帰ルートを消してからの阻止を決めるなど両者譲らぬ形で1-1となります。

キーになったのは第3戦で、お互い最終ストックになった時にあcola選手の被ダメージが0%・ヨシドラ選手が134.8%と圧倒的ヨシドラ選手不利の状況でした。しかしそこからヨシドラ選手のヨッシーがワンタッチからの展開維持のコンボで一瞬のうちに76%ダメージを与えると、あcola選手のカズヤの空中上B攻撃をふんばりジャンプのアーマーで耐えてから即座に撃墜択を決めて第3戦を逆転勝利しました。

追い詰められたあcola選手はメインのスティーブに変えて第4戦に挑みました。大会やオンラインなどで幾度となく対戦した実力伯仲の両者は最終ストック69%まで完全イーブンとなる熱い展開となります。最後の最後はヨシドラ選手が相手の回避や崖上がりを全て読み切り、撃墜の空中後ろ攻撃を通し優勝を決めました。

今大会で特徴的だったのがTOP8の選手の内あcola選手以外が単ファイターだったことです。TOP16の中でも13人が単ファイターでリザルト入りを果たしています。大会規模こそ若干違うものの先週開催された関東勢多数参加の「しのスマHEROES#01」のTOP16を見ると、単ファイターで勝ち進んだ選手は半分以下の5人だけでした。これは単ファイター使いが多い関西(西日本)と複数ファイター使いが多い関東の違いが表れた結果でした。


🇺🇸「MomoCon2022」が開催される。優勝はLight選手。

「MomoCon2022」は日本時間5/28-30にアメリカのアトランタ州で開催された約666名規模のGOLD認定大会です。この大会にはメキシコやヨーロッパの有力選手のほとんどが参加しなかったもののアメリカの強豪選手の多くは参加しました。

今大会圧倒的な活躍を見せ優勝したのがLight選手(フォックス)です。Light選手のフォックスは常に自分の得意な近距離の間合いで置き技を降り続け、相手が高パーセントになった時は出来る限りローリスクで撃墜できる空中攻撃を確実に合わせる隙のない戦い方でした。Light選手は今大会2回しかゲームを落とさない盤石さで、重要な場面でしばしば行う服の袖をまくるルーティーンさえもない優勝となりました。

他に大きく印象に残った選手はTweek選手(ディディー等)とDDee選手(エンダーマン/ポケモントレーナー)でしょう。Tweek選手はセフィロスを多く使用し得意の手堅いスマブラを見せ、DDee選手は15歳ながら多くの強豪選手を打ち破りTOP5に入りました。

ちなみにDDee選手の使用するエンダーマンを敗者側に3連勝で落としたのもLight選手でした。2月に行われたGlitch - InfiniteでJake選手(スティーブ)にストレート負けを喫したことを考えると、Light選手の操作精度や対応力の向上はすさまじく世界最強の選手に近づきつつあるのかもしれません。


🇯🇵スマブラSPリーグ「心剣」が開催される(3週目)。
しゅーとん選手・KEN選手が決勝に進出。

2週間にわたって行われる5本先取(BO9)形式のリーグ制大会「心剣」が5月16日から開催されています。総勢12名の強豪選手をAグループとBグループにわけて予選を行い、勝敗やストック差により各グループ上位2名ずつ・計4名が決勝に進出します。

今週は予選が終了し、先週の段階で決勝進出が決定していたBグループのぱせりまん選手(フォックス)とプロトバナム選手(ルキナ/ミェンミェン)に加えて、Aグループのしゅーとん選手(ホムラヒカリ/ピクミン&オリマー)とKEN選手(セフィロス/ソニック)が決勝進出となりました。

Aグループの予選通過者は最終日まで持ち越され、しゅーとん選手とKEN選手とHIKARU選手(ロイ/ドンキー等)の三つ巴となりました。最終的に5戦全勝のしゅーとん選手とHIKARU選手と同率3勝2敗でありながらストックの得失点差で勝利したKEN選手が上回り決勝進出を決めました。

決勝トーナメントは6各グループの第1シードともう1グループの第2シードが戦い、その勝者2名が優勝をかけた最終決戦に臨みます。最初はしゅーとん選手とプロトバナム選手、ぱせりまん選手とKEN選手が対戦します。


🇯🇵平日大会「WINNER#11」が開催される。
優勝はしゅーとん選手。準優勝はKEN選手。

5/30に平日大会「WINNER#11」が開催されました。ザクレイ選手(ジョーカー/シーク等)やがくと選手(ネス)、プロトバナム選手等の強豪選手が参加しました。

その中で優勝したのはしゅーとん選手でした。しゅーとん選手は勝者側決勝まで一度もゲームを落とさない圧倒的パフォーマンスでしたが、そこに食らいついていたのが準優勝のKEN選手でした。

KEN選手がセフィロスを加えてからの両者の対決は、4月の第25回スマバトSPに始まり今大会で8大会目で、前日にも心剣リーグで5先の試合をしていたという最近ではお馴染みの対決となりました。

試合展開はおおよそしゅーとん選手ペースで進み、最後までそのまま押し切ればしゅーとん選手の勝利し、KEN選手が撃墜拒否をし続けていけば最後に展開をつかんで逆転勝利という印象で、まさに両者のプレースタイルや読み合いの深さがでている戦いでした。

最終的にはしゅーとん選手がKEN選手に勝ったものの両者の熱戦はまさに日本のトップレベルで、これからもまだまだ見たいカードです。


・今週の名撃墜

<WINNER#11 | LQF> あばだんご選手(vsプロトバナム選手)

※ 該当シーンの再生時間から始まります。

<MomoCon2022 TOP48> Shadic選手(vs Cosmos選手)

※ 該当シーンの再生時間から始まります。

・来週(6/4-6/10)開催予定の注目大会

🇯🇵「カミスマ#13 Sponsored byマエスマ」(6/5)

「カミスマ#13」は兵庫県神戸市で開催される約256名規模大会です(Silver4相当)。「カミスマ」は神戸市平日大会である平日カミスマを主催されているとよたくさん主催の大会です。今大会はスマブラSPの2大オンライン大会のマエスマを運営されているまえだくんに協賛を受けたこともあり過去最大規模の大会になりました。

第26回スマバトSPで優勝したヨシドラ選手・準優勝のあcola選手に加え、あしも選手(リュウ)・あとりえ選手(ウルフ)・コメ選手(シュルク)など関西上位選手の多くが参加する予定です。


・日本人選手のSWTポイントランキング
(6月3日現在)

先週まではMkLeo選手(ベレト等)が全体1位でしたが、今週の結果を受けLight選手が全体1位になりあcola選手が全体2位になりました。またあしも選手ががくと選手を抜き日本人で2位となりました。

リンク参照。ただし一部選手が未反映。



私は普段スマブラ観戦にまつわることで、Twitterに画像を投稿したり、noteに記事を書いたりしております。自己紹介記事を投稿しているので興味がある方はこちらも是非ご覧ください。


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