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Jクラブ決算 on Looker Studio

先日なにやらすごいサイトが爆誕しました。Googleの提供するBIツールのLooker Studioに、Jリーグが公開する2023年度クラブ決算一覧データを載せて、誰でも操作できるようになっています。その名も「Jリーグ経営分析ダッシュボード」です。時間が溶けるおそれがありますので、この後用事のない方だけ先に進んでください。

そのサイトを公開している方のnote記事も必見です。メニューや機能が網羅的に紹介されていますので、一読することをおすすめします。トピックや総括も参考になるでしょう。ぜひこの活動を継続していただき、成績面のデータも盛り込んで発展していくと良いなと心から思います。

サイト紹介については、公開者の記事で事足りるのですが、せっかくですのでレノファに関わる情報を、このダッシュボードをとおして見てみたいと思います。

チーム比較 - 収支/利益 (チーム1:山口 チーム2:水戸)

チーム比較 - 収支/利益 (チーム1:山口 チーム2:水戸)

売上11億円前後で規模が近い水戸ホーリーホックと並べてみました。スポンサー収入はややレノファが多いですが、水戸は3年前と比べて約2倍になっています。小島社長か担当者か、おそるべし成長率です。他の収入も少しずつレノファが多いですが、大きく負けているのがその他収入。内容は公開されていませんが、移籍金収入の差が影響しているだろうと思います。スポンサーが増え、選手が育成されているクラブ、要注目です。

全チーム - 安全性/効率性/BS (売上高1,000-1,200)

全チーム - 安全性/効率性/BS

どう読んだらいいのかまだよくわかっていませんが、収益性/PLと安全性/効率性/BSのビューについては、売上高で絞り込めるようになっています。試しに売上高を1,000-1,200にして、J2の10億円クラブ4チームに絞り込んでみました。プロスポーツクラブにおいては、成績を抜きに単年度で比較することが難しい数字かもしれません。

全チーム - 収支/利益

全チーム - 収支/利益

全クラブの収入と支出の内訳を閲覧、比較することができます。ここで金額の絞り込みができるといいかもしれません。マウスオーバーすると内訳がポップアップ表示されるので、3クラブ以上を比較検討するにはこのビューが向いているでしょう。内訳の数字で並べ替えることもできるので、新しい気づきに出会えそうな気がしています。

ちなみにJリーグ58クラブの売上高合計は1,445億円です。これはマンチェスターシティの2022-23シーズンの年間売上7億1280万ポンドと同じくらいです。マンチェスターシティがいかに大きなクラブかわかります。昨年の日本ツアーは大成功でしたし、2023-24シーズンはもっと成長しているかもしれません。

以上たった3つのビューですが、これだけ見ても相当おもしろかったです。すでに公開されている数字とはいえ、このようにグラフィカルに可視化するとさらに気づきが増えそうです。ぜひ使い込んでフィードバックして、業界の財産にしていきましょう。

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