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Vol.12 令和版小言おばさん(わたし)(夫婦の価値観)

息子、0歳8ヶ月17日。生後259日。

最近毎週のように夫と言い合いになってしまう。どうやら私の「小言が多い」らしい。

夫は育児に協力的な方だと思う。ミルクやおむつ替え、お風呂に寝かしつけ、基本的になんでもやるし、絵本の読み聞かせや身体を使った遊びも全力でする。何より、全て楽しそうに、気持ちよくやってくれるのだ。
ではなぜ私はぶつぶつと小言を言ってしまうのだろうか・・・。
分析してみた。

【不満1】なんでも指示が必要

「次のミルク何時?」「おむつ替えた方がいい?」「ガーゼどこ?」

い・ち・い・ち・聞・く・な!!
ミルクの時間は完ミになった時からもうずーっと固定している。おむつくらい自分で線の色確認してくれや。ガーゼはあなたのために分かりやすい場所に置いているのだが、毎回迷う方が難しくない!?!?

「ミルク飲ませたあと口の周りにミルクついてるからちゃんと拭いてあげてね!」←これ何万回言ったことか

【不満2】常に精度70%

例えば離乳食に関しては食べさせる前の下準備(もちろん調理も)は私がやるし、食べ終わったあとに手や口まわり、テーブル、床を綺麗にするのも私。
これは分かりやすく精度・関与度を数値化した例だが、ほかにも、うんちでおむつを替えたあと、服やプレイマットにうんちがついていたり(まじでやめてくれ)、真冬に肌着のみで外出させたり(修行か)、まぁいろいろと突っ込みたくなってしまう。
こちとら天気予報や温湿度計とにらめっこしながら日々服装考えとるんじゃ。

最近気になるにはミルクの作り方。普通、出来高の3分の2くらいのお湯いれて溶かしてから残りのお湯いれるじゃん?それを夫は、いきなりMAX量のお湯をいれて、思いっきりシェイクして溶かす。しかも、熱いからといって冷水に当てながらシェイクする。水しぶきがすごい勢いでキッチンを舞う。太陽光を当てたら虹ができそうなくらい舞う。ミルク、泡だらけになるやんけ。。。泡だらけで渡されたお茶、あなた飲みたいですか!??????

っていうのを全て飲み込もうとしたけれど飲み込み切れてなかったらしく、夫の小言センサーが作動、週末ややけんかになりました。

あ、「ながら育児」も小言でちゃうよね。そのスマホ、今絶対触らないと死ぬんか???

【不満3】先読みしない

全ては逆算なのだ。
1日が始まった瞬間からクロージングを見据えた主婦の逆算は始まっている。我が家の場合、息子は大体19時半~20時に就寝するため、お風呂は18時半、それまでに私の晩御飯と諸々の家事を済ませるべく、ご機嫌タイムやお昼寝時間をフル活用する。もちろんお昼寝中に私もドラマみたり本読んだりダラダラすることもあるけども、それも全て計算済み。
息子は寝起きの機嫌が悪いから、お昼寝後はしばらく抱っこであやすことが必要なのだが、そうなると起きる前にミルクも用意したほうがいい。

な・の・に!昼の寝かしつけを頼んだら、夫は99%一緒に寝る。なんなら息子が寝る前に夫が寝落ちして、息子の泣き声で起こされている。寝てもいいけどさ、寝てる間に終わらせたい家事や起きたあとのこと、1ミリでも考えてるのか?あん?

【不満4】土日もワンオペ

これ。ほぼ原因はこれ。令和版小言おばさん、わかっています。

夫はあるスポーツに何年もずっと取り組んでいて、一時期はプロリーグでもプレーしていた。社会人になってからも週3~4日レベルで活動しており、息子が生まれてからもその状況は変わらず、そのせいで私たちは何度も衝突してきた。仕事とは一切関係なく、お金になるわけでもなく、むしろチーム費や交通費はそれなりに嵩むため「行きすぎた趣味」とも表現できるけれど、そのスポーツは彼の人生そのもので、私も夫の懸命に取り組む姿に惹かれている。人生でそんなに好きなものに出会えたことも、それをずっと続けていることも羨ましくて仕方がない。最近は、息子がもう少し大きくなったら一緒にこんな練習したい!このチームに入れたい!みたいな話をするのもたのしい。

だけど、だけど、だけど!!!!!!!!!!!!
平日完全ワンオペに加え、土日もどちらか半日以上は不在(これでも減った方)で、どうしてもそこに対する不満が私の根底にあって拭いきれず、「どうせ今週も土日いないくせに」が全ての発言の枕詞として脳内再生されてしまう。

これは夫婦で話し合って(私が妥協する形で?)決まったことだし、潔く割り切って不満4を消滅させてしまえば、不満1~3もどうでもよくなったりしそうだなと思ったり思わなかったり。

【結論】

できるかぎり不満4について考えない。
そのために夫も工夫してくれているところがあって、彼が週末自由に過ごすように、私も夜友達とご飯に行ったり、1人時間をもらったりしている。むしろ、彼の方から積極的に、行ってきなよ!とか、もっと長い時間大丈夫だよ!と言ってくれる。いつも気持ちよく送り出してくれるし、優しくお帰りと言ってくれる。。。書いてて泣きそうになってきた。。。そう、いい奴なんです。すき。。。
「してもらえないこと」に不満を募らせるのではなく、「してもらったこと」に最大限の感謝をしよう。

もともと私たちの性格は正反対だ。
原因療法の私と対処療法の夫現在思考の夫と未来思考の私。育児に限らず、一緒に生活していて意識が合わないことはごまんとある。ありきたりな発想だけれど、どちらかが完全に相手に合わせるのではなく、お互いに歩み寄ることが必要だなぁと再認識。
息子が産まれて、歩み寄らなければいけないことは10倍、20倍にも増えた気がする。この先もっともっと増えるだろうし、そのレベルもどんどんあがっていくだろうけど、なんでも拘りすぎずに「ま、いっか」と思える癖をつけたい。

極論、死ななきゃいい!息子が笑顔で楽しそうにしていればいい!うんちがついていても、ミルクが泡泡でも、全然いい!!!


(と、自分に言い聞かせる。)


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